塩害地域にも使用可能な新規防錆システムを 防錆コーティングの『放電精密加工研究所』と 塗る亜鉛めっきの『ローバル』が共同開発
2020.12.16 10:45
ローバル株式会社(大阪市中央区、代表取締役:田中 孝篤、以下:ローバル)と株式会社放電精密加工研究所(横浜市港北区、代表取締役社長:工藤 紀雄、以下放電精密)は、常温で施工可能であり、高い防食効果を持った新規防錆システムの共同開発に着手いたしました。常温亜鉛めっきの「ローバル(R)」と、亜鉛系金属の防錆コート「ZECCOAT(R)」のコラボレーションにより、塩害や融雪剤による過酷な腐食環境下でも高い防食効果を発揮するシステムの構築を目指します。
株式会社放電精密加工研究所×ローバル株式会社 ロゴ
【開発の経緯】
従来、ジンクリッチペイント単体では重度の塩害環境下において亜鉛の消耗が想定外に早まってしまうことがあり、他方、ケイ素系コーティング剤のZECCOAT(R)は防食膜である亜鉛の消耗によりその効果が低減してしまう傾向がありました。
そこで両社の知見や技術を集約し、それぞれの強みを掛け合わせることに着眼。実効性の高い現場施工システムの共同開発においてイノベーションの創出を目指し、パートナーシップの提携に至る。
【開発中の防錆システムの特長】
◇両社のコラボレーション防錆システムは、一般鉄部及び亜鉛めっき面に適用可能で、機械式駐車場、外部鉄骨階段、配管、ダクト、プラントタンク外面、橋梁等の一般防食から重防食まで幅広く対応できるという特長を持ちます。
◇「ローバル(R)」・「ZECCOAT(R)」ともに環境に負荷をかける重金属や有害物質を含まず、高い防食効果だけでなく環境面に配慮しております。
◇本システムのメリットとしては、塩害地域における亜鉛の速い溶解を抑制する効果により外観の変化挙動を抑えるほか、亜鉛の犠牲防食効果による傷部の腐食抑制効果、高い防食効果によるライフサイクルコスト、メンテナンスサイクルコストの低減が挙げられます。
【今後の展開】
本システムはすでに11月にオープンした放電精密の新工場である大和事業所の一部に施工されており、今後、両社は腐食環境の厳しい環境で使用されている鉄材やめっき鋼板に対し、本システムの提案をすすめ、腐食コストの低減、表面処理にかかるエネルギーの低減を図ってまいります。
【会社概要】
社名 : ローバル株式会社
所在地 : 大阪府大阪市中央区北浜1-1-21 第二中井ビル6F
代表 : 代表取締役 田中 孝篤
設立 : 1955年7月15日
事業内容: ジンクリッチペイントの製造
URL : https://www.roval.co.jp/
社名 : 株式会社放電精密加工研究所
所在地 : 神奈川県横浜市港北区新横浜3-17-6 イノテックビル11F
代表 : 代表取締役社長 工藤 紀雄
設立 : 1961年4月25日
事業内容: 放電加工を主体とした受託加工、金属表面処理の受託加工、
プレス部品の受託加工など
URL : https://www.hsk.co.jp/
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