新規事業開発とプロトタイピング活用におけるリサーチ結果を発表
~業績が成長している会社の60%がプロトタイピングを活用し、 業績が低下している会社のプロトタイピング活用率は37%にとどまる、 などのデータが明らかに~
2021.02.03 11:45
研究やリサーチによるファクトをベースにしたデザインを行うデザインファームのTsukuru to Ugoku Design株式会社は、新規事業開発とプロトタイピング活用に関するネットリサーチを実施しました。その結果、業績が成長している会社の60%がプロトタイピングを活用し、業績が低下している会社のプロトタイピング活用率は37%にとどまる、などのデータが明らかになりました(図1)。
図1:会社の業績上昇グループと下降グループのプロトタイピング実施割合
▽調査結果サマリー
・プロトタイピングを活用できた際の、プロトタイピングの目的は「機能の精緻化やアイデアの探索など学習のため」が1位で、64.7%。
・プロトタイピングを行う上で難しいのは「仮説の構築」が21.1%で1位。次点が「プロトタイプの構築方法(資源を用いてどのようにプロトタイプをつくるのか)」で17.7%。
・業績が成長している会社の60%がプロトタイピングを活用し、業績が低下している会社のプロトタイピング活用率は37%にとどまる。
▽調査概要
調査主体 :Tsukuru to Ugoku Design株式会社
調査方法 :インターネットリサーチ
調査対象 :全国の「新規事業」「新規サービス」「新規商品開発」など
新規事業に関わる仕事をしている男女(まーけっちモニタ会員)
サンプル数:合計521サンプル
調査期間 :2020年11月20日~2020年11月23日
▽調査項目
・プロトタイピングの実施状況
・プロトタイピングを活用できた際のプロトタイピングの目的
・プロトタイピングを実施する上で重視した事柄
など
■調査結果1:プロトタイピングの目的
プロトタイピングを活用できた際の、プロトタイピングの目的は「機能の精緻化やアイデアの探索など学習のため」が1位で、64.7%となりました。これは、プロトタイピングを通じて学習をすることを目的とすることで、プロトタイピングの効果を実感でき、活用することに繋がることを示唆しています。また、選択肢として用意している項目は、先行研究においてプロトタイピングの目的として挙げられている項目を参照しています(*1)。
図2:プロトタイピング活用時のプロトタイピングの目的
■調査結果2:プロトタイピングの実施で難しい項目
プロトタイピングの実施で難しいのは、「仮説の構築」が21.1%で1位、「プロトタイプの構築方法(資源を用いてどのようにプロトタイプをつくるのか」が17.7%で2位となりました。これらは、プロトタイプをつくる前のフェイズの「プロトタイピング戦略」に分類され、プロトタイピング戦略の難しさが浮き彫りになりました。また、選択肢として用意している項目は、先行研究においてプロトタイピングを実施する際に必要だと考えられている項目を参照しています(*2)。
図3:プロトタイピングを実施する上で難しかった項目
■調査結果3:業績とプロトタイピングの実施状況
先述した通り、業績が成長している会社の60%がプロトタイピングを活用し、業績が低下している会社のプロトタイピング活用率は37%にとどまっていました。
図1:会社の業績上昇グループと下降グループのプロトタイピング実施割合
また、業績の変化とプロトタイピングの実施の間の相関関係を明らかにするために分析したところ、有意(**P
以上、新規事業開発とプロトタイピング活用におけるリサーチ結果となります。上記以外のデータもございます。データについての詳細や、データを用いたコンサルティングについては、Tsukuru to Ugoku Design株式会社までお問い合わせください。
(*1) Lauff, Carlye, Kotys-Schwartz, Daria and Rentschler, Mark. “What is a Prototype?: Emergent Roles of Prototypes From Empirical Work in Three Diverse Companies”. 10.1115/DETC2017-67173,2017.
(*2) Lauff, Carlye, Jessica Menold, and Kristin L. Wood. "Prototyping canvas: design tool for planning purposeful prototypes." Proceedings of the Design Society: International Conference on Engineering Design. Vol. 1. No. 1. Cambridge University Press, 2019.
【会社概要】
商号 : Tsukuru to Ugoku Design株式会社
代表者 : 三冨 敬太
所在地 : 〒150-0046 東京都渋谷区松濤1丁目28-2
設立 : 2018年12月3日
事業内容: 各種デザイン
URL : https://www.tu-design.co.jp/
E-Mail : info@tu-design.co.jp