関西若手起業家の登竜門「U-25 kansai pitch contest vol.5」 最優秀賞は地元ホップから造るビールで 地域資源×D2Cを目指す「ローカルフラッグ」が受賞
2021.02.26 10:30
起業家やスタートアップの支援を行う株式会社MJE(本社:大阪市中央区、代表取締役:大知 昌幸)は、一般社団法人京都知恵産業創造の森と共催で、関西2府4県の若手起業家を対象としたピッチコンテスト「U-25 kansai pitch contest vol.5(以下、同コンテスト)」を開催し、2021年2月25日にオンラインにて配信を行いました。書類選考を通過した起業家8名が登壇し、ベンチャーキャピタルや事業会社の担当者ら審査員の採点により、「株式会社ローカルフラッグ 濱田 祐太 氏」が最優秀賞に選ばれました。
同コンテストは、関西の若い起業家の資金調達や仲間づくりを助けることを目的に年に2回開催しており、プレイベントのvol.0を合わせ今回で6回目となりました。当日は新型コロナウイルスの影響を考慮し、オンライン配信で開催しました。
■入賞者一覧
最優秀賞 : 濱田 祐太 (株式会社ローカルフラッグ)
優秀賞 : クレシェンコ アンナ (Flora株式会社)
京セラ賞 : クレシェンコ アンナ (Flora株式会社)
京信QUESTION賞 : 阪井 海歩 (D harbor株式会社)
けいはんな学研都市賞: 長尾 大地 (RealisCrew)
島津製作所賞 : クレシェンコ アンナ (Flora株式会社)
大丸京都店賞 : クレシェンコ アンナ (Flora株式会社)
野村不動産賞 : 阪井 海歩 (D harbor株式会社)
丸紅賞 : 尾崎 皐 (Scientia est Potentia)
りそなグループ賞 : 飯田 翔悟 (テイクアステップ合同会社)
ワコール賞 : クレシェンコ アンナ (Flora株式会社)
※敬称略
■最優秀賞「株式会社ローカルフラッグ 濱田 祐太 氏」
株式会社ローカルフラッグ 濱田 祐太 氏
濱田 祐太 氏は、自身の地元である京都・与謝野町の地方創生に貢献しようと、大学在学中の2019年7月に起業。地元産ホップを使用したクラフトビールのD2Cブランドの製造販売を行っています。2020年10月には販売を開始し、クラウドファンディングにて約520人の購入につなげました。事業を拡大することで「まちのフラッグシップとなる企業体となり、ビジネスの力で持続可能な地域を実現することを目指している」と語りました。
【審査員コメント】
同じ京都の企業として、我々も地域を盛り上げたいという想いを持っているため、共感できる部分も多かった。また、単なるクラフトビールの製造だけでなく、地域を盛り上げるためのアイデアや夢も持っているため、今後の成長性も感じた(京都信用金庫 平野 哲広 氏)
地方活性化を後押しするという事業ビジョンが素晴らしく、既に質の高いプロダクトを造っているという実現性・成長性もまた素晴らしい。クラフトビールはまだまだ伸びていく市場、今後インバウンド市場も戻ってくると思うので、日本発グローバルクラフトビールブランドをつくっていってほしい(ANOBAKA 萩谷 聡 氏)
株式会社ローカルフラッグ
■優秀賞は「Flora株式会社 クレシェンコ アンナ 氏」
Flora株式会社 クレシェンコ アンナ 氏
クレシェンコ アンナ 氏は、いとこが妊娠した際に妊娠合併症を患い、第2子を亡くした経験から、女性向けヘルスケアの必要性を感じて起業しました。独自AIアルゴリズムを使用したアプリを開発し、健康管理、メンタルサポート、ヨガ講師や助産師のセミナーなどの外部コンテンツを提供しています。
【審査員コメント】
私自身2人の子どもがいるが、妊娠・出産・育児というプロセスは本当に大変で、周りの支えは必要不可欠だと感じた。ぜひ良いサービスを社会実装していただきたい(DMM VENTURES 長南 佑輔 氏)
ヘルスケアでの悩みは、複合的な原因によって起こる現象だと思うが、そのプロセスをしっかりと把握して根本的な課題を解決しようと取り組まれている姿勢が、今回の受賞結果につながったのだと思う。ぜひ引き続きプロダクトの改善を進めていってほしい(THE SEED 廣澤 太紀 氏)
Flora株式会社
■同コンテストのアーカイブ
総評として、フューチャーベンチャーキャピタル 小坂 真平 氏は「日本に元気を与えていくビジネス、誰かを元気にするためのビジネスが多くあった。その熱い想いがたくさんの共感を生み、応援してくれる人を呼び寄せるのだと思う。ここにいる審査員全員が皆さんの応援者、みんなで関西を盛り上げていきましょう」と話しました。
一般社団法人京都知恵産業創造の森 小山 幸司郎 氏は「皆さんのピッチからとても熱い想いを感じた。それぞれが自身の経験をヒントにしてビジネスで解決していこうという想いが素晴らしかった。こういった方々が日本の未来を変えていくのだと思う」とコメントしました。
■今後の展開
京阪神でのスタートアップ支援者による連携なども進んでおり、関西でのスタートアップの盛り上がりを感じます。次回以降はオフラインとオンラインを融合したピッチイベント開催を目指します。(次回vol.6大会は2021年8月開催予定)
■登壇起業家一覧
登壇した8名の起業家
飯田 翔悟(テイクアステップ合同会社)
関西大学在学。2020年5月に20代に特化した市場調査サービスを開始。ヒアリングの結果、多くの企業が費用や時間の問題から満足のいく市場調査ができずに、二次データや経験に頼った商品開発を行っていることが判明。そこで、アンケート作成、投稿、郵送の3STEPだけで製品テストができるサービス「REAL.(リアル)」を構築。誰もが気軽に調査できるようなサービスを目指している。
尾崎 皐(Scientia est Potentia)
大阪大学在学。自身の経験から、研究室紹介や研究インターンのマッチングを行うtwo-sidedプラットフォーム「ラボっこねくと」を考案。大学の教員、研究員、大学院生および、大学院進学を目指す学部生や日本での大学院進学を検討している留学生をターゲットとし、研究テーマでの検索機能や親しみやすい研究室紹介コンテンツで、学生と研究室のミスマッチを減らす。
クレシェンコ アンナ(Flora株式会社)
ウクライナ国立オデッサ大学卒。2018年に来日し京都大学入学。女性向けサービス「Flora Maternity(フローラマタニティ)」は、独自AIアルゴリズムで、妊活・出産・育児領域における21世紀ならではのヘルスケアを提供。ユーザーごとにニーズを分析し、その人にピッタリなコンテンツを提供することで、身体的健康だけではなく食生活やメンタルヘルスといった包括的な健康をサポートしている。
阪井 海歩(D harbor株式会社)
近畿大学在学。近畿大学発のベンチャー企業として起業。コロナの流行により、販路を失っている飲食店や生産者向けに、実店舗を持たない飲食店バーチャルレストランを考案。バーチャルレストラン用の商品を提携した飲食店に送り、最終調理を依頼することで、店舗を持たずに飲食事業を行うことを可能にするサービス。飲食物提供者の販路拡大に貢献することを目指している。
長尾 大地(RealisCrew)
関西学院大学在学。大阪府堺市出身。フリーランスや副業で働く人々による「自由な選択肢であふれる社会」をビジョンに掲げて起業。動画とグルメ探しを掛け合わせたグルメアプリ「Wanna Eat(ワナイート)」を考案。お店のショートムービーを探索して、気になったお店があれば詳細を見て予約まで行える新感覚のお店検索サービス。お店選びの手間を、動画を取り入れた直感型サービスで解決する。
濱田 祐太(株式会社ローカルフラッグ)
関西学院大学卒。大学在学中に地元の京都府与謝野町で創業。2020年、地元産ホップを使用したクラフトビールD2Cブランド「かけはしブルーイング」をリリース。安定した製造および、販売体制の構築に取り組み、2020年2月には追加ロットの製造が完了し、2021年4月からは十店舗での販売もスタート予定。地域資源×D2Cで社会性と経済性を両立させた事業モデルづくりに挑戦中。
平田 英聖(Que)
大和大学在学。2022年度に学習指導要領が改定され、全ての高等学校で探究型学習が必修化されるが、各校の対応は様々で、教育格差が生み出されることが予想される。そこで、大学と連携し、コンテンツ提供を受けることで、探究型学習プラットフォーム「Que(キュー)」を構築し、ボトムラインを担う。高校生がやりたいことベースで進路選びができる教育体制の実現を目指す。
前田 哲兵(合同会社JOP)
同志社大学卒。慶應義塾大学大学院法務研究科中退。京都府出身。大都市を中心にシェアオフィスが増加しているため、ユーザーは自身に最適なオフィスを見つけることが困難になっている。シェアオフィス検索プラットフォーム「Japan Office Portal(JOP)」は、マップを活用して検索できるUIで、そのまま問い合わせや見積り依頼ができるため、ユーザーは簡単にオフィスの比較検討を行うことができるサービス。
※氏名50音順、敬称略
■株式会社MJEについて
本社所在地: 大阪市中央区久太郎町4-1-3 大阪センタービル6F
代表 : 代表取締役 大知 昌幸
設立 : 2006年12月
URL : https://mjeinc.co.jp/
【U-25 kansai pitch contestに関するお問い合わせ先】
特設サイトのお問い合わせフォームよりお問い合わせください。
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