ionair/AQSシリーズによる新型コロナウイルスを含む 浮遊ウイルスへの不活性化効果を実証
2021.03.16 10:00
イオネアジャパン株式会社(ionair Group拠点:スイス国、日本法人拠点:東京都千代田区、代表取締役:ベダ・バイベル/Beda Weibel)は、欧州最大の科学技術分野における応用研究機関フラウンホーファー研究機構(Fraunhofer Institute for Building Physics)と共同協力の元、ionair社が製造・販売する空気清浄化システム(AQS:Air Quality System)が、空気浮遊するウイルスに対する抑制効果を検証いたしました。
今回、こちらの検証結果の公開準備ができましたので、ご報告いたします。
試験構成
■調査結果概要
イオネア社製品が発生させるコロナ放電型酸素クラスターイオン/双極性イオンを散布し、99%以上減少する事を実証しました。検証ウイルスとして、Phi6 Bacteriophages*1 を利用し、「新型コロナウイルス」に同等の効果を有する事を証明しております。
■調査結果のポイント
1) 浮遊性ウイルスに対して99.5%の不活性効果を実証
2) 試験施設として、欧州最大級の応用科学技術研究機関 Fraunhofer IBPと共同実証
3) 今回の試験には、イオネア社が長年販売しているダクト挿入型空気清浄システムを使用
「試験設備内に室内環境を想定した環境設備」にて試験を実施
注) ISO16000-16,17,36に準拠し、実環境に近い試験結果を取得
■試験概要
試験施設 : Fraunhofer IBP/IATC(室内空気試験センター)内
試験空間容積 : 127立米
室内温度/湿度: 22℃/50%を維持(試験環境はISOに準拠*1)
設備 : 空調機、フィルタ各種(活性炭フィルタ)
換気回数 : 3.1回(1時間あたり)
対照試験 : 上記装置の双極性/酸素クラスターイオンの発生有無比較
試験時使用製品: AQSシリーズ(Air Quality System:空気清浄化システム)
検証ウイルス種: Phi6 Bacteriophages
(新型コロナウイルス、SARSウイルスなどが該当)
●試験方法
(1) ウイルス感染細胞から調製したウイルス液を試験環境下へ噴霧。
(2) ウイルス液を気化し試験空間内に散布。
(3) ionair/コロナ放電型酸素クラスターイオンを発生させた状況下にて
双極性イオンの室内充満を確認後、ウイルスを回収。
(4) 回収したウイルスをプラーク法*により算出。*2
*1 検証には、Phi6 Bacteriophages(微生物感染ウイルス)を使用。
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)についても、Phi6 Bacteriophagesによる
検証により同様の抑制効果を有する事を実証。
*2 ウイルスに感染した細胞が溶解した際に、細胞溶解斑(プラーク)を
形成することを利用した手法。
●試験結果
<感染性ウイルス数(プラーク法)>
コロナ放電型酸素クラスターイオン なし:3.3×10^7 個
コロナ放電型酸素クラスターイオン あり:1×10^5 個
不活性化率 :99.49%
ウイルス不活性エビデンス
■会社概要
商号 : イオネアジャパン株式会社
代表者 : 代表取締役 ベダ・バイベル/Beda Weibel
所在地 : 〒102-0093 東京都千代田区平河町2-6-1 平河町ビル7階
設立 : 2014年2月
事業内容: 空気清浄設備機器・脱臭システムの製造、保守及び販売
資本金 : 1,000万円
URL : https://www.ionair.com/ja
■イオネア社の事業について
「ionair/イオネア」では、設立以来約30年以上にわたり、コロナ放電技術を利用した双極性イオン/酸素クラスターによる空気清浄技術の研究開発を行っており、細菌・カビ菌・臭いへの効果に対する低減抑制効果を実証。また、酸素クラスター技術は、長年の研究においてVOC・PMといった肺炎に代表される基礎疾患を引き起こす有害物質を抑制する効果を確認しており、併せて、人体への酸素クラスターの安全性についても確認してまいりました。
今後もionair/イオネアは、酸素クラスター技術による様々な検証研究開発を通して、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に貢献できる様、精進して参ります。