第24回文化庁メディア芸術祭マンガ部門にて 『かしこくて勇気...

第24回文化庁メディア芸術祭マンガ部門にて 『かしこくて勇気ある子ども』が優秀賞受賞

女性をテーマに描き続けてきた著者が見つめ直す、この世界の現実。


株式会社リイド社(所在地:東京都杉並区、代表取締役社長:齊藤哲人)が2020年6月17日(水)に刊行した『かしこくて勇気ある子ども』(山本美希)が第24回文化庁メディア芸術祭マンガ部門 優秀賞を受賞いたしました。

『かしこくて勇気ある子ども』書影
『かしこくて勇気ある子ども』書影
『かしこくて勇気ある子ども』
『かしこくて勇気ある子ども』

作品紹介

第⼀⼦の妊娠がわかり、これから生まれてくる我が⼦への期待に胸を膨らませる若い夫婦。
自分たちの⼦どもが「かしこくて勇気ある⼦ども」に育てば、その子には明るい未来が訪れるものと信じ、世界中の優秀な子どもの話をネットで読んだり、育児書を吟味したりしつつ、妊娠期間を楽しんでいた。
しかし、出産を⽬前に控えた妻は、女性の人権のために活動するパキスタンの少女、マララ・ユスフザイさんの乗るスクールバスが、イスラム過激派に襲われた事件をテレビのニュースで知る。
「かしこくて勇気ある子ども」であるがゆえに、その命をほかの子どもたちとともに脅かされることになったマララさん。
この事件を知った妻は動揺し、世界の子どもたちを取り巻く現実について考えを深めるようになる。
これから生まれてくる子どものために、自分は何をするべきなのだろうか。
親しみやすいタッチで出産の喜びを描きながらも、世界の子どもたちが置かれている実情を問いかける作品。

著者インタビュー

〈ginzamag.com〉にて『かしこくて勇気ある子ども』制作にまつわる話を掲載。本作のテーマや表現方法がどのような経緯で生まれたのか、女性の心の機微に寄り添う、物語ができるまでのインタビュー。

著者 山本美希

マンガ作家、筑波大学芸術系助教。2011年に文字なし絵本『爆弾にリボン』でデビュー。車上生活する女性を描いたマンガ作品『Sunny Sunny Ann!』(2012)は、第17回手塚治虫文化賞新生賞を受賞した。同作のフランス語版(2018)は、アングレーム国際漫画祭2019の公式セレクション作品となる。2014年に日本に住む外国人女性と周囲の人間関係を描いたマンガ作品『ハウアーユー?』(祥伝社)を発表。最新作は、はじめての赤ちゃん絵本『ねえねえ あーそぼ』(2019)。物語と表現手法の関係を重視しており、作品ごとにイラストレーションのスタイルも異なる。大学では、作り手に役立つ研究・教育を目指して、絵本・マンガにおける物語表現の調査に取り組む。
『かしこくて勇気ある子ども』
『かしこくて勇気ある子ども』
『かしこくて勇気ある子ども』
『かしこくて勇気ある子ども』
『かしこくて勇気ある子ども』
『かしこくて勇気ある子ども』
『かしこくて勇気ある子ども』
『かしこくて勇気ある子ども』

第24回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞

受賞記念イラスト
受賞記念イラスト
贈賞理由
本作は、現代に生きる人の不安と葛藤、そしてその先にあり得るものを見事に1冊の本として結実させた。描かれるのは、生まれ来る子への期待と歓喜が、ある事件を機に一転、不安にさいなまれる妊婦・沙良の姿だ。情報の洪水に、希望や心配がときに果てしなく膨張してしまうことや、世界への不信は、現代人に共通する苦しみである。だからこそ沙良の懊悩は普遍性をもって読者に響く。本作はさまざまな表現技法に工夫が凝らされた挑戦作だが、読みやすく、広い読者に届く表現となっている点も素晴らしい。色鉛筆による彩色は、時に不穏に、そして温かく物語に血を通わせる。作者は寡作だが、1作ごとに鮮烈な作品を生み出しマンガ界に独自の存在感を示してきた。「かしこくて勇気がある」とは、どういうことなのか。世界の残酷さに対抗し、事態を好転させるすべはあるのか。その深い問いに対する、優れた創作者の力強い解答がここにある。(川原 和子)

連載 トーチweb

※マガジンハウスが運営するモードファッション誌『GINZA』webサイトとの共同連載です。

概要

作品名:かしこくて勇気ある子ども
著者名:山本美希
ISBN:9784845860616
ページ数:168p
判型:B5変型
発行日:2020年6月17日
定価:1,980円 (税抜本体 1,800円)
社名  : 株式会社リイド社
所在地 : 〒166-8560 東京都杉並区高円寺北2-3-2
代表  : 代表取締役社長 齊藤哲人
創業  : 1960年4月
設立  : 1974年11月
事業内容: 出版事業
URL   : http://www.leed.co.jp/
カテゴリ:
サービス
タグ:
その他エンタメ

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