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国内初となる絶縁油リサイクル事業を開始します  ― 配電用柱上変圧器等の使用済絶縁油を 新油相当レベルにリサイクル ―

2021.03.18 15:00

株式会社キューヘン(所在地:福岡県福津市、代表取締役社長:八木 繁)は、(公財)福岡県リサイクル総合研究事業化センターの支援を受け、九州工業大学と共同研究で絶縁油のリサイクル技術を開発しました(特許 第6840325号)。この技術を活用し、2021年7月より国内で初めて絶縁油リサイクル事業を開始します。


本事業は、修理や交換のために電柱から降ろしてきた柱上変圧器等の中から、使用済絶縁油を取り出し、リサイクル処理を行った上で、新品柱上変圧器等に再使用するものです。



■本事業の3つの特長

【国内初の事業化】

・海外では、リサイクル処理を行い販売するビジネスモデルが存在し、国内でも過去に実用化された例はありますが、有害廃棄物を一切排出しない方法による事業化は当社が初めてです。

※技術の先進性、事業の確実性、循環型社会への寄与面などが評価され、2020年度の福岡県リサイクル施設整備費補助事業に採択されました。


【使用済絶縁油のリサイクル技術の確立】

・柱上変圧器から回収された使用済絶縁油は、これまでは燃料としての利用のみでしたが、その使用済絶縁油を新油相当の品質レベルにまでリサイクル処理します。


【コスト低減やCO2削減に貢献】

・今回の使用済絶縁油リサイクル事業を行うことで、新油価格に対し大幅にコストを低減できます。また、年間で約1,500トンのCO2削減効果※が見込めます。

※年間1,000kLをリサイクル処理した場合


リサイクル処理を行った絶縁油は、電気絶縁油のJIS規格(JISC2320)の要求性能を満足し、柱上変圧器の評価試験においても品質的に問題がないことを確認しています。

現在、変圧器へのリサイクル絶縁油の適用に向け、生産設備を建設中です。


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当社は、本事業によりリサイクル絶縁油のコストダウンと資源の有効活用、さらには循環型社会の構築、CO2削減に貢献してまいります。



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