国立劇場おきなわ字幕表示機3月13日リニューアル
フルカラーLEDでより見やすく、 タブレット字幕システム搭載でインバウンドにも対応
株式会社イヤホンガイド(本社:東京都中央区、代表取締役:久門 隆、以下 イヤホンガイド)により開発された字幕システム(G-marc)を『国立劇場おきなわ』(沖縄県浦添市)に導入しました。このシステムは、3月13日の組踊公演「手水の縁」(てみずのえん)よりサービスが開始しました。国立劇場おきなわは、ユネスコ遺産にも登録されている組踊などの沖縄独特の伝統芸能専用劇場で、今回の字幕システムは17年ぶりにリニューアルしたものです。
今回リニューアルした字幕システムには、大型のLED表示機(以下 LED字幕)に『無線ポータブル字幕システム』(以下 ポータブル字幕)が搭載され、インバウンドやバリアフリーのサービスにも対応ができるようになりました。ポータブル字幕は、エヴィクサー株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:瀧川 淳、以下 エヴィクサー)の持つ「Another Track(R)」の音響通信技術を使った、イヤホンガイドとの共同事業として開発したアプリを使用し、人の耳に聞こえない周波数帯の「非可聴音」を使って端末に字幕を表示するシステムです。音の信号を専用アプリが搭載されたタブレットまたはスマートフォンのマイクが認識することにより、端末上の字幕を自動的に切り替える仕組みなので、利用者は観劇中一切操作をする必要がありません。
劇場にLED字幕とポータブル字幕が常設されるのは、『国立劇場おきなわ』が国内では初めてです
13日当日は、舞台の両端に設置されたLED字幕に、沖縄の方言を現代語に訳した日本語を表示させて、ポータブル字幕は専用アプリがプリセットされているスマホ型のタブレットに英語を表示させ、希望者に貸し出しをしました。
今回リニューアルされたLED字幕の特徴は、字幕機本体の大きさは今までと同じですが、表示部分が拡大されたことにより、文字が大きくなり、また、LEDのピッチが8mmから4mmになったことにより、文字がより鮮明に見やすくなりました。そしてフルカラー表示が可能で文字だけではなく、画像や動画も表示することができ、字幕表示機としては今まで以上の多彩な表現が可能となりました。
また、ポータブル字幕は、今回のように専用アプリがプリセットされている端末をお客様にお貸出しすることにより、以下のサービスに対応できるようになります。
1. 多言語対応
外国人の観客へ向けて、英語をはじめ最大6言語の字幕表示か可能です。
2. 障害者サポート
舞台の情報を文字で配信するため、聴覚障害のある方にも舞台を楽しんでいただくことができます。したがって、普及させていくことは社会的にも大変意義のあることになります。舞台そのものを楽しんでいただくことはもちろんですが、字幕を使ってプラスアルファのサービスについても可能性は広がります。
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