岡山県産木炭の廃材を有効活用。消臭効果が高い、 100％自然由来成分の消臭剤「Organic Carbon Board」販売開始

2021.03.31 10:15

株式会社日ノ出化工(所在地：岡山県総社市、代表取締役社長：小野富雄)は、木炭の製造過程で出る廃棄炭を再活用した濃縮炭消臭剤「Organic Carbon Board(オーガニックカーボンボード)」を、2021年4月中旬よりオンラインショップ( https://hinodeeco.myshopify.com/ )で販売開始します。

岡山県の美術工芸品、「刀剣」の製作に欠かせない質の高い木炭の廃材を粉砕し濃縮させたことで、従来の木炭・竹炭の消臭剤よりも高い効果を発揮します*1。商品化にあたり、パッケージは広島県でデザインを学ぶ大学生デザイナーの案を採用。ブラックを基調にしたシンプルなパッケージデザインにしたことで、一人暮らしの住居や家庭のあらゆる場所で用途に合わせて利用できる、デザイン性と機能性を兼ね備えた環境配慮型消臭剤です。

左：商品　右上・右下：商品利用イメージ

【商品ポイント】

(1) 廃材を有効活用

刀剣製作用木炭の製造過程で発生する廃棄処分粉末や欠けた炭を再活用しました。産業廃棄物の量を減らし、二酸化炭素排出量の削減に貢献しています。

(2) 100％自然由来成分

自然素材にこだわり、岡山県産の広葉樹から作られた炭と、松ヤニだけで作りました。人体・ペットへの影響もなく、燃えるゴミとして処分できます。

(3) 消臭効果は、従来品の1.67倍*2。高い消臭効果を発揮

汗臭・加齢臭(酢酸)は2時間で95％、トイレの臭い(アンモニア)は30分で95％、シックハウス症候群の原因のホルムアルデヒドは24時間で98％除去します。*1

(4) 消臭有効期間は、従来品の6倍*3。最長1年使える消臭剤

一般的な消臭剤の有効期間は2か月。Organic Carbon Boardは1年間消臭効果が継続します。

*1　一般財団法人カケンテストセンター調べ

*2　アンモニア消臭効果実験における、濃縮炭と竹炭の比較結果・一般財団法人カケンテストセンター調べ

*3　日ノ出化工調べ

【開発背景】

～焼却処分する廃材を減らし、二酸化炭素排出量の削減を目的に開発～

岡山県の美術工芸品である刀剣製作で使われる、質の高い木炭を作る際に出てしまう廃材を有効活用できないか、そしてゴミ焼却の際に出る二酸化炭素排出量の削減につなげられないか、といった目的で開発しました。日ノ出化工が持つFRP(合成プラスチック)の製造技術を生かし、炭の粉砕方法、接着剤の配合テストを繰り返し、試行錯誤の末に完成させました。接着剤にも自然素材を使うことにこだわり、自然素材を数種類試した結果、松ヤニに辿り着きました。

【効果】

～最大の特徴は消臭効果の高さ～

濃縮炭拡大写真

炭にはミクロレベルの微細の穴が無数にあいていて、その穴に臭いの分子が吸着することで脱臭の効果があります。Organic Carbon Boardの素材には、穴が多くできる特定樹木の木炭が使われています。木炭を粉砕することで吸着面内が露出し、吸着面が増加します。このため吸着力が一層効果を発揮し、通常の木炭消臭剤よりも高い脱臭効果を得られます。

上の拡大写真では、30μm(0.03mm)の花粉が吸着している様子がわかります。(黄色の粒が花粉)