国内最大の十一面観音菩薩坐像の特別公開 櫟野寺 春の特別拝観...

国内最大の十一面観音菩薩坐像の特別公開  櫟野寺 春の特別拝観を4/19~5/9で開催

滋賀県甲賀市にある櫟野寺(らくやじ)は、2021年4月19日(月)~5月9日(日)の間、春の特別拝観を実施いたします。期間中は、御本尊である国内最大の十一面観音菩薩坐像が特別公開されます。普段は非公開の秘仏を、間近で拝むことができる貴重な機会となります。


十一面観音像


■ご本尊について

「いちいの観音さん」と呼ばれ親しまれている十一面観音像。観音の額の髪の生え際から足までの髪際高(はっさいこう)は2メートル39センチ、台座や光背を含めると5メートルを超える国内最大の十一面観音菩薩座像である。頭と体を一本の木から彫り出す一木造(いちぼくづくり)が特徴です。



■櫟野寺について

櫟野寺は天台宗総本山 比叡山延暦寺の末寺で、往古は甲賀六大寺(油日寺・河合寺・新宮寺・千光寺・矢川寺・櫟野寺)の筆頭と云われ、この地方の天台文化の中心寺院でした。広大な境内を有し、その末寺には、阿弥陀寺・仏生寺・常楽寺・地蔵寺・成道寺・安国寺・詮住寺など数々の坊がありました。寺伝によると、延暦十一年(七九二)に伝教大師最澄が、延暦寺を建立するために良材を求めてこの地を訪れ、櫟(いちい)の霊木に観音像を刻んだことが当寺の始まりとされています。


随筆家の白洲正子が昭和39年にこの地を訪れ、著書「かくれ里」のなかで、街道から少しそれた所に、ひっそりとした真空地帯があり、そのようなところが好きだと記し、櫟野寺を紹介しています。いまでも山や森に囲まれた鈴鹿山脈の谷筋の静かな里にあるお寺となっております。


櫟野田園風景


■櫟野寺の秘仏

当寺には二十体に及ぶ重要文化財に指定される仏像があります。本尊である十一面観音像はもちろん、本尊には及びませんが2メートル22センチの薬師如来坐像(甲賀三大仏)や、通称「田村毘沙門」として信仰される、坂上田村麻呂を模して彫られた毘沙門天立像など、多くの人々に信仰されてきた平安の秘仏が残っています。


櫟野寺秘仏


■特別展「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」

2016年9月13日から12月11日(会期延長により1月9日まで)に、東京国立博物館において櫟野寺単独での特別展が開かれ、二十体の秘仏が公開されました。会期中、21万人を超える方々が観覧され、櫟野寺仏像群の魅力を伝えることとなりました。


東博特別展


■特別拝観について

【日時】

2021年4月19日(月) ~ 2021年5月9日(日)

9:00 ~ 16:00

【拝観場所】

本堂、宝物殿(※写真撮影不可)

【拝観料】

大人 800円 中高生 300円(小学生以下は保護者同伴に限り無料)

団体 600円(大人20名以上)

【寺院概要】

福生山 自性院 櫟野寺

〒520-3412 滋賀県甲賀市甲賀町櫟野1377

TEL  : 0748-88-3890

e-mail: info@rakuyaji.jp

【アクセス】

JR草津線甲賀駅より町内巡回バス・櫟野観音行きバス15分。

JR草津線油日駅下車、徒歩約35分

無料駐車場 バス10台・乗用車50台


櫟野寺本堂前


<春季会式について>

特別拝観が始まる前日4月18日(日)14:00より、春季会式の法要を実施いたします。

境内において護摩壇(炉)を設け浄火により世界平和、五穀豊穣、町内安全、信徒各家家内安全、 参詣者各位の諸願成就などの護摩木を焚き、観音さまや神仏をご供養し御祈願いたします。


春会式


<櫟野寺樹木葬 櫟苑(らくえん) 開苑式>

春季会式に併せて同日15:00より、新たに境内に開苑する樹木葬墓地 櫟苑(らくえん)の開苑式を行います。



■櫟野寺樹木葬 櫟苑とは

櫟野寺の将来に亘る寺院護持と文化財の保存、継承を考え、信徒の賛同を得、地域の人や都会に住む人を主な対象に新たなご縁をいただき、仏さまの見守りの中で心やすらぐ第2の故郷、安息の地になればと思慮した寺業です。

櫟苑の計画は、京都の臨済宗大本山5塔頭で樹木葬をプロデュースしてきたカン綜合計画のノウハウを中心に、ランドスケープデザインは、地元立命館大学の武田史朗教授の指導で武田研究室の学生が設計や施工に参加。石積みでは、棚田など空石積みの技術伝承を目指す「石積み教室(真田純子東京工業大学准教授チーム)」金子玲大氏の協力、地元の土木、造園、石屋など様々な知恵を結集し完成しました。

デザインの特徴は、裏山を背景として墓苑のシンボルとなる十三重の石塔を中心に、樹齢50年以上の杉や楓の既存の木立を生かし、近江の自然石に包まれた、静かな佇まい(墓苑)となっています。



■樹木葬墓地 櫟苑の概要・特徴

櫟苑の事業主体、経営管理は、宗教法人櫟野寺です。

→従来のお墓と同様「墓地、埋葬等に関する法律」に則り、墓地として都道府県知事の許可を得た墓地域に埋葬されます。

継承の心配もなく安心して眠れる永代供養墓として33回忌まで供養されること。その後は、十三重の石塔(合祀墓)に土となった遺骨の一部を移しそこでの供養が続きます。

墓所となる1区画は30cm×30cm。1人利用30万円、2人利用50万円。年間の管理費はありませんが、契約者が健在の間はいちい会の会員となり年会費3千円を支払うこととなります。

それまでの宗旨・宗派や国籍を問わず、生前申込みや遺骨申込みともに可能です。樹木葬の申込み者は、生前購入者が8割以上と多いのが特徴です。


櫟野寺墓苑


■現地見学会

樹木葬地 櫟苑の現地見学会は4月24日(土)に開催されます。

午前の部 11:00から

午後の部 13:30から

現地にて住職による挨拶、見学説明、秘仏特別拝観を行います。



【本リリースに関するお問い合わせ先】

福生山 自性院 櫟野寺

住職 三浦 密照

TEL  : 0748-88-3890

e-mail: info@rakuyaji.jp

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