中食・惣菜業界の将来ビジョンとなる新刊「中食2030」を 5月18日に発刊!『ニューノーマル時代の新たな「食」』を示唆
◇◇2020年惣菜市場規模速報 9兆8,195億円◇◇ 新型コロナ影響で前年比95.2%に
一般社団法人日本惣菜協会は、2021年5月18日に中食・惣菜業界の将来ビジョンとなる『中食2030 ニューノーマル時代の新たな「食」をめざして』(ダイヤモンド社、2,750円)を発刊します。
協会では、2015年に初めて将来ビジョンとなる「中食2025」を発刊しました。生活者の変化からマーケットが変わり、業界も変化を要求されることから、5年ごとに見直すこととしており、今回、関係者の協力を得て、「中食2030」を発刊することができました。
女性の社会進出や単身世帯・高齢者世帯の増加など様々な要因で、この10年、惣菜市場は順調に拡大し、市場規模は約10兆円規模となりました。調理技術や流通システムなどサプライチェーン全体での革新が進み、「おいしさ」「鮮度」「簡便」な商品を提供することで、時代のニーズに応えてきた結果によるものと考えられます。しかし2020年、新型コロナウイルス感染症の拡大により、社会環境は一変。緊急事態宣言の発出、飲食店の営業自粛要請、リモートワークの推奨などにより、人々の行動が制限され、経済活動が低迷しました。
こうした社会情勢を踏まえ、更にこれから先の中食産業を、専門家の先生方により予見し、「ニューノーマル時代の新たな『食』」を示唆する、様々な取組みの指針となる一冊です。
なお、日本惣菜協会の会員企業および惣菜管理士、デリカアドバイザーの資格取得者については、特別価格(1,100円)で販売をいたします。中食・食品関係者は是非ご覧ください。
【書籍概要】
タイトル : 中食2030 ニューノーマル時代の新たな「食」をめざして
編著 : 一般社団法人日本惣菜協会
監修 : 片岡 寛・木立 真直
定価 : 2,750円(本体2,500円+税10%)
発行 : ダイヤモンド・リテイルメディア
発売 : ダイヤモンド社
判型/造本: B5並
頁数 : 192
ISBN : 9784478090749
【目次】
第1章 惣菜・中食業界の現状
1. 日本の食生活の変容と中食の位置
2. 食を取り巻く環境
3. 『惣菜白書』から見る中食市場の推移
4. 外食・内食との比較における惣菜の現状と可能性
第2章 消費の変化と中食
1. 総務省統計局「家計調査」に見る惣菜・中食の成長
2. 惣菜・中食の成長を支えたもの
3. 生活者の惣菜・中食利用の意識構造
第3章 事業者の現状と業態の動向
1. 惣菜業界の実態調査
2. スーパーマーケットにおける中食の未来
3. コンビニエンスストアにおける中食の未来
4. 中食業界をけん引してきた「デパ地下惣菜」
5. 有力会員企業トップが考える中食の未来
6. 海外の中食市場
第4章 惣菜・中食業界を取り巻く環境
1. 食のマーケットにおける惣菜の将来予測
2. 中食サプライチェーンと食料問題
3. 食品のためのAI×Roboticsの導入
4. 経営環境変化とBCP策定
第5章 惣菜・中食業界に求められる視座
1. マーケティングとブランド戦略
2. 求められる企業の社会貢献
3. ウィズコロナ時代の惣菜・中食の課題
4. 進むフードテック
第6章 識者の声などから考察する中食業界
1. 若い世代の視座、食の新しい動きからの考察
【執筆者】
監修・執筆者
・片岡 寛(一橋大学 名誉教授)
・木立 真直(中央大学 商学部 教授)
執筆者
・田中 浩子(立命館大学 食マネジメント学部 教授)
・城取 博幸(有限会社城取フードサービス研究所 代表)
・道畑 富美(Foodbiz-net.com 代表)
・宮下 雄治(国学院大学 経済学部 教授)
・北濱 利弘(三菱食品株式会社 マーケティング本部 戦略研究所 担当部長)
・梅澤 聡(流通ジャーナリスト・『月刊コンビニ』編集委員)
・竹下 浩一郎(株式会社リテール総合研究所 代表取締役・『リテールガイド』編集長)
・木島 豊希(関東学院大学 経営学部 専任講師)
・中川 友紀子(株式会社アールティ 代表取締役)
・菊池 宏之(静岡県立農林環境専門職大学 教授)
・白鳥 和生(株式会社日本経済新聞社 編集 総合編集センター調査グループ 次長)
・清水 誠三(一般社団法人日本惣菜協会 専務理事)
【一部内容のご紹介】
少子高齢化による人口減少で市場が縮小し、単身世帯の増加やライフスタイルの多様化が進む日本。食の外部化が進む中、惣菜市場は10兆円を超えた。惣菜を単なるモノとして捉えるのではなく、豊かで合理的な食シーンを提供する「中食」として捉えてビジネスを構築していくことが業界には求められる。
中食は内食・外食では対応できないフィールドである。食の外部化は、「自分ですべてやらなくてはならない」という食べ物の作り手が、手間や時間、技術を他の人に頼るようになってきていることと捉えられる。中食市場が拡大するということは、いつでもどこでもどのようにでも食べられる状況が増えるということだ。どんな食をどんな形で提供できるのかがキーワードになる。そこで食べたい物を食べたい時に食べたいように食べるために買いたい人に、どう提供するかをマッチングさせることがビジネスとして重要になってくる。
惣菜・中食業界には、コロナ禍を踏まえて、家庭の「食」を支える機能や役割が求められている。一つ目はおいしさ、豊かさ(選択肢や値ごろ感)、健康(免疫力向上)――などを提供する機能であり、二つ目は食が持つ地域の歴史や伝統を守る機能だ。そうした機能を発揮するためには、DXへの対応も重要だ。DXの波に乗り遅れず、レジリエンスな経営、収益性の向上、優秀な人事の確保と育成、そして業界や企業としての社会的責任が問われいる。
食べる人を応援し、食べる人たちに「なくてはならない存在」と思ってもらうことにつながる。一方的な提供ではなく、つくる人(提供する人)、食べる人(買う人)との共創(コ・クリエーション)関係をつくっていくことが重要だ。
(「中食2030 ニューノーマル時代の新たな『食』を目指して」より抜粋)
◇◇2020年惣菜市場規模速報 9兆8,195億円◇◇
今回の調査結果(調査対象期間:2020年1月~2020年12月)から算出した惣菜の2020年の市場規模は、前年比95.2%の9兆8,195億円となり、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、2009年以来11年ぶりに前年を下回った。詳細は、6月1日発刊の「2021年版惣菜白書」に掲載する。
プレスリリース添付資料
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