第9回「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業」調査を実施 安定性を求めて人気企業が大幅に変動!
2021.05.14 13:30
法人会員向けに与信管理ASPクラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:藤本 太一、以下リスモン)は、第9回「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業」調査結果を発表いたしました。
[調査結果]
(1)交通系インフラ企業が大幅ランクダウン
「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業」調査において、ランキング1位は「国家公務員」(回答率14.6%)となりました。次いで2位「地方公務員」(同13.8%)、3位「トヨタ自動車」(同8.9%)となりました。以下4位「グーグル(Google)」(同5.5%)、5位「パナソニック」(同4.6%)、6位「ソニー」(同4.4%)、7位「アップル(Apple)」(同4.1%)、8位「任天堂」(同3.9%)、9位「サントリー」(同3.3%)、10位「楽天」(同3.1%)と続きました。(図表A)
ベスト20の業種を見てみると、製造業が10社(トヨタ自動車、パナソニック、ソニー、アップル(Apple)、任天堂、サントリー、花王、明治、日立製作所、富士フイルム)と最も多く、次いでインターネット付随サービス業(グーグル(Google)、楽天)、総合商社(伊藤忠商事、三菱商事)が各2社ずつランクインしています。
第8回「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業ランキング」の結果と比較したところ、トップ3の順位は変動なく、前回に続き1位「国家公務員」、2位「地方公務員」と公務員人気の根強さがみられました。また、3位の「トヨタ自動車」は、第1回調査から民間企業における1位を維持しており、民間企業の中では不動の地位を築いています。
一方で、第1回調査以来、ベスト20にランクインし続けていた、「全日本空輸(ANA)」(前回6位→21位)、「日本航空(JAL)」(前回12位→74位)「東海旅客鉄道(JR東海)」(前回9位→39位)の3社は、今回初めてベスト20圏外となりました。
なお、トップ100については図表Bのとおりです。
(2)トップ3は不動の地位
お子さんに勤めてほしい企業について集計したところ、ランキング1位は「地方公務員」(回答率11.3%)でした。次いで2位は「国家公務員」(同10.3%)、3位「トヨタ自動車」(同8.5%)、4位「ソニー」、「パナソニック」(同5.8%)、となりました。(図表C)
また、お孫さんに勤めてほしい企業ランキングは、1位「国家公務員」(回答率20.5%)、2位「地方公務員」(同17.3%)、3位「トヨタ自動車」(同9.8%)、4位「グーグル(Google)」(同5.8%)、5位「アップル(Apple)」(同4.5%)となりました。(図表D)
公務員を企業群に加えた第5回調査以来、お子さんに勤めてほしい企業、お孫さんに勤めてほしい企業ともに、「国家公務員」、「地方公務員」、「トヨタ自動車」がトップ3を占めています。
「子・孫」別、「男子・女子」別、「父、祖父」・「母、祖母」別を比較したところ、いずれの集計においても「国家公務員」、「地方公務員」、「トヨタ自動車」がトップ3となっており、全てのセグメントで人気を博しています。(図表E、F)
(3)世代によって企業に対する価値観の違いが明確に
お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業において重視するイメージは、1位「給与額」(回答率44.8%)となり、次いで2位「社員を大切にする」(同41.8%)、3位「福利厚生」(同41.0%)、4位「将来性」(同40.3%)となりました。上位4項目においては、前回調査時と同様に4割を超える高い回答率となり、重視するイメージに大きな変化はありません。
父母世代は祖父母世代に比べ、「残業時間」、「サービス残業の有無」など、労働環境を重視する傾向がうかがえる一方で、祖父母においては、「勤務地」、「転勤や移動の頻度」など、孫との距離を重視する傾向がみられ、世代により勤めてほしい企業に対する価値観の違いが表れた結果といえます。(図表G)
[総評]
5月5日のこどもの日を前に、親や祖父母は子・孫の将来をどのように考えているのか、また、昨今の社会情勢で勤めてほしい企業に対する考えに変化が生じたのかを調査するために、2年ぶり第9回目となる「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業」調査を行いました。
お子さん、お孫さんに勤めてほしい先として、前回に続いて公務員が1位、2位を独占し、トヨタ自動車が3位となりました。初回調査以降ベスト20に常時ランクインしていた交通インフラ系の企業は、社会情勢による業績への影響が大々的に報じられる中、大幅なランクダウンが目立ちました。
お子さん、お孫さんの勤め先として最も重視するポイントは「給与額」となり、平均年収程度の収入を安定的に得てほしいと考えている様子がうかがえます。また、父母世代では労働環境を重視し、祖父母世代では孫との距離を重視する傾向がみられ、世代による価値観の違いが表れました。
今回の調査結果を2022年3月に就職を控えた大学3年生を対象に実施した、第7回「就職したい企業・業種ランキング」調査と比較したところ、両調査で「国家公務員」、「地方公務員」が1位、2位を占めており、子・孫に勤めてほしい先も自身が勤務したい先も、「安定性」が重視されている様子が表れているといえます。(図表H)
子・孫の就職先に「安定性」を求める傾向は以前から変わっておらず、今後も就職先を選ぶ際の大きな要素となることは間違いないでしょう。しかし、その一方で、昨今の社会情勢によって生活様式や働き方に変化が求められているように、企業が環境の変化に対応する「柔軟性」を備えていることも、就職先の要素として重要と考えられます。そのような意味では、「安定性」と「柔軟性」を兼ね備え、子・孫の将来を託すことができる企業が今後一層増えていくことが望まれます。
※ 本編はダイジェスト版です。詳細な内容は、以下掲載サイトよりご覧いただけます。
https://www.riskmonster.co.jp/rm-research/
■リスモン調べ動画
今回発表の調査結果について、「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業調査」動画を作成しました。2人のコメンテーターの掛け合いによる解説をお楽しみいただけます。
掲載サイトよりご覧ください! https://youtu.be/dwrsnff2Nco
リスモン調べ動画キャプチャ
[実施概要]
・調査名称 :第9回「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業」調査
・調査方法 :インターネット調査
・調査エリア:全国
・期間 :2021年3月 23日(火)~3月25日(木)
・調査対象者:未成年の子(男)をもつ20~69歳の男女個人 200人
未成年の子(女)をもつ20~69歳の男女個人 200人
未成年の孫(男)をもつ20~69歳の男女個人 200人
未成年の孫(女)をもつ20~69歳の男女個人 200人
・有効回収数:800サンプル
■リスモン調べとは
リスモンが独自に調査するレポートのことです。これまでリスモンでは企業活動関連の調査として他にも「100年後も生き残ると思う日本企業調査」「環境への配慮が感じられる企業調査」や「この企業に勤める人と結婚したいアンケート調査」などを発表しており、今後も「企業活動」に関するさまざまな切り口の調査を実施することで、企業格付の更新に役立てていくとともに、情報発信を行うことで新しい調査ターゲットの創出、新サービスの開発などに取り組んでいます。
掲載サイトはこちら: https://www.riskmonster.co.jp/study/research/
■リスモンの概要(東京証券取引所第二部上場 証券コード:3768)
2000年9月設立。同年12月よりインターネットを活用した与信管理業務のアウトソーシングサービス、ASPサービス事業を開始しました。以来、法人会員向けビジネスを要にサービス分野を拡大し、各事業部門・子会社(与信管理サービス、ビジネスポータルサイト(グループウェアサービス等)およびBPOサービス)ごとに取り扱うサービスについて包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。
リスモングループ法人会員数は、2020年12月末時点で13,249(内、与信管理サービス等6,631、ビジネスポータルサイト等3,146、その他3,472)となっております。
ホームページ: https://www.riskmonster.co.jp/
図表A 第9回「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業ランキング」アンケート/ランキングベスト20
図表A_ランキングベスト20
図表B 第9回「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業ランキング」/ランキングベスト100
図表B_ ランキングベスト100
図表C 第9回「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業ランキング」/お子さんに勤めてほしい企業上位
図表C_お子さんに勤めてほしい企業上位
図表D 第9回「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業ランキング」/お孫さんに勤めてほしい企業上位
図表D_お孫さんに勤めてほしい企業上位
図表E 第9回「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業ランキング」/男女別上位
図表E_男女別上位
図表F 第9回「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業ランキング」/父母・祖父母別上位
図表F_ 父母・祖父母別上位
図表G 第9回「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業ランキング」/重視するイメージ
図表G_重視するイメージ
図表H 第9回「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業ランキング」/第7回「就職したい企業・業種ランキング」調査との比較
図表H_第7回「就職したい企業・業種ランキング」調査との比較
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