60~70代の身延町民が「みのぶ観光ボランティアガイド」で 身延山久遠寺、春のしだれ桜を案内
身延町(山梨県南巨摩郡)の「NPO法人 みのぶ観光センター」では、観光客に身延山久遠寺を案内する「みのぶ観光ボランティアガイド」を派遣しています。
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ガイドでは、久遠寺内部や五重塔を案内する約1時間のコースや、ロープウェイで山頂に登り、奥之院など身延山全山を案内する約4時間のコースなどがあり、養成講座を受けた身延町公認ボランティアガイドが、ガイド1人につき1時間1,000円で案内します。
ボランティアガイドは、60~70代の身延町民が中心で、現在42人が登録。身延山だけでなく、身延町の歴史や見どころ、土産品など、地元住民ならではの情報を幅広く紹介していることから、平成19年の発足以来、年々、人気が高まり、今年度は昨年度の3倍となる約2,500人を案内しました。
特に春の身延山には、久遠寺境内にある樹齢400年のしだれ桜をはじめ、桜の古木と歴史ある宿坊が独特の風情を醸す西谷や、日蓮聖人が暮らした御草庵跡など、桜や新緑が美しい名所が数多くあり、たくさんの観光客や参拝客で賑わいます。3月31日、4月1日(予定)には「身延山観桜会」が開かれ、久遠寺境内で、野点茶会や琴の演奏、砂金採り体験などが行われます。また、4月1日からは、新宿と身延を結ぶ直通の高速バスが1日6往復に増便し、首都圏からのアクセスもさらによくなりました。みのぶ観光センターでは、「多くの人にボランティアガイドを利用していただき、身延の魅力を知ってほしい」と話しています。
■みのぶ観光ボランティアガイドについて
平成19年、身延町が町民の生きがいづくりを目的にボランティア養成講座を開始。講座では、身延山の歴史や見どころ、ガイドの心得などを学び、修了者をボランティアガイドとして認定しています。現在、元教員など、60~70代の町民を中心に、42人が登録。ガイド料金は、ガイド一人につき1時間1,000円。ガイド一人が観光客15人まで案内し、15人以上は複数のガイドが案内します。案内する時間帯は午前9時から午後4時までです。
■身延ボランティアガイドモデルコース
・Aコース
身延山久遠寺五重塔、久遠寺本堂、祖師堂などの内部を案内。所要時間は約1時間。
・Bコース
三門をスタートして菩堤梯を上り、五重塔、久遠寺本堂、祖師堂などの内部を案内。所要時間は約2時間。
・Cコース
Bコースに加え、西谷の御草庵跡、御廟所を案内。所要時間は約3時間。
・Dコース
ロープウェイで標高1,153mの奥之院まで登り、思親閣のほか富士山や南アルプスの素晴らしい眺望を紹介。所要時間は約2時間。
・Eコース
CコースとDコースの組み合わせ。身延山全山を案内。所要時間は約4時間。
■身延ボランティアガイドの申し込み方法
メールかファックスで、1週間位前までに申し込んでください。
・申し込みフォーム
https://www.moremore.ne.jp/~on-yado/yoyaku/userra/minobu/volunteer/vol011.php
・申し込みPDF
http://www.fujikawa.or.jp/~center/volunteer/entry-sheet.pdf?PHPSESSID=1ab2d190469f933fdbccdcd077daf8bc
■詳細URL
http://www.fujikawa.or.jp/~center/volunteer/
■身延山観桜会について
・日時
平成24年3月31日(土)、4月1日(日)【予定】午前10時~午後3時
・場所
身延山久遠寺境内
・実施内容
野点茶会、筝曲演奏、砂金採り体験、和紙ちぎり絵体験、人力車体験、つき餅体験
■高速バス「身延―新宿線」の増便について
山梨交通と京王バスは平成24年4月1日から、高速バス「新宿―身延」線を2便増便し、1日6往復運行する。増便となるのは、新宿発9時40分と20時50分、身延発13時と15時。新宿身延間の運賃は片道2,800円。
■身延山久遠寺について
身延山久遠寺は鎌倉時代に日蓮聖人によって開かれたお寺です。日蓮宗の総本山であり、門徒の無二の帰依処として知られています。
日蓮聖人入滅より実に700有余年、法灯は綿々と絶えることなく、歴代住職により廟墓は守護され今日におよんでいます。聖人が法華経を読誦し、法華経に命をささげた霊境身延山久遠寺は、総本山として門徒の厚い信仰を集め宗門のみならず、広く聖人を仰ぐ人々の心の聖地として、日々参詣が絶えることがありません。
また、古くから信仰の町として栄えてきた身延には、樹令数百年を超える銘木が随所に点在しております。
中でも久遠寺境内の祖師堂前と来客殿前にある2本のしだれ桜は、樹令400年の巨木で多くの参拝者の心をなごませています。
<身延山久遠寺の由緒>
鎌倉時代、疫病や天災が相次ぐ末法の世、「法華経」をもってすべての人々を救おうとした日蓮聖人の諫言(かんげん)は幕府に受け入れられず、流刑。
文永11年(1274年)5月17日に身延山の領主であった南部実長の支援を受け入山。御草庵を住処とした同年6月17日が身延山開闢の日となっています。
以来、身延山を生涯の住処とし聖人は法華経の読誦と門弟たちの教育に終始ました。そして、弘安5年(1282年)の9月8日、61歳の生涯を閉じました。
聖人のご遺言「いづくにて死に候とも墓をば身延山に立てさせ給へ。」により、遺骨は身延山に奉ぜられて心霊とともに祀られています。
【身延町のみどころ】
■パワースポットやプチ修行体験として、女性からの人気が上昇中
豊かな自然の中で古くから信仰が息づく“祈りの地”身延町は、霊験あらたかなパワースポットや、深山幽谷の情緒漂う信玄の隠し湯・下部温泉郷を有する“癒し”と“安らぎ”の地でもあります。
門内の宿坊に宿泊して精進料理を堪能し、明朝、久遠寺の僧侶と共に参加する朝のお勤めは、プチ修行体験として女性からの関心を集めています。
■首都圏からロードバイクでツーリングに訪れる人が急増中!
身延の美しい景色や自然を体感しようと、首都圏からロードバイクでツーリングに訪れる人が急増中。霊峰・富士を望む9つのトレッキングコースは山ガールにも人気が高いです。
■地元の若者が名乗りを上げ、曙大豆の育成にも後継者が
特産品は曙地区でしか収穫できない希少な曙大豆。「子どもを育てるよりも手が掛かる」といわれる種の育成は地元の高齢者数人に限られていましたが、昨年、地元の若者が後継者として名乗りを上げました。こうした中、荒廃した遊休農地再生への取り組みでは、大手企業がCSR活動として特産の曙大豆や米を栽培し、それを地域住民がサポートする仕組みが整っています。
山間部では空き家となった古民家が点在し、田舎暮らしに憧れる人たちの注目を集めています。
▼身延町ホームページ
http://www.town.minobu.lg.jp/
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