ホームステージングの有効性に関するアンケート調査を実施　 不動産営業担当の93.6％、 「中古物件のバリューアップにホームステージングが有効」と回答

　快適な住まいと暮らしを実現するための様々な問題を専門知識と技術で解決することで、住まいの価値や暮らしの質を高めるホームステージング(※1)の普及活動を行う一般社団法人日本ホームステージング協会(東京都江東区／代表理事：杉之原 冨士子、以下 日本ホームステージング協会)は、ホームステージングを認知している不動産営業担当者109名を対象に、ホームステージングの有効性に関するアンケート調査を実施しましたので、お知らせいたします。

■調査概要

調査概要：ホームステージングの有効性に関するアンケート調査

調査方法：インターネット調査

調査期間：2021年5月13日～同年5月20日

有効回答：中古不動産を取り扱う営業担当者かつ

　　　　　ホームステージングについて認知している人109名

■93.6％が「ホームステージング」は中古物件のバリューアップに有効と回答

　「Q1.あなたは、中古不動産の営業活動を行う上で、物件のバリューアップを可能にする「ホームステージング」は有効だと思いますか。」(n=109)と質問したところ、「非常に思う」が41.3％、「少し思う」が52.3％という回答となりました。

Q1.あなたは、中古不動産の営業活動を行う上で、物件のバリューアップを可能にする「ホームステージング」は有効だと思いますか。

・非常に思う：41.3％

・少し思う：52.3％

・あまり思わない：1.8％

・全く思わない：2.8％

・中古不動産の営業活動は行っていない：1.8％

■ホームステージングが有効だと思う理由、「物件の第一印象が良くなる」や「生活イメージを沸かせることができる」などの声

　「Q2.Q1で「非常に思う」「少し思う」と回答した方にお聞きします。中古不動産の営業活動において、「ホームステージング」が有効だと思う理由を教えてください。(複数回答)」(n=102)と質問したところ、「物件の第一印象が良くなるため」が68.6％、「実際の生活イメージを湧かせやすくできるため」が61.8％、「他の物件と差別化することができるため」が41.2％という回答となりました。

Q2.中古不動産の営業活動において、「ホームステージング」が有効だと思う理由を教えてください。(複数回答)

・物件の第一印象が良くなるため：68.6％

・実際の生活イメージを湧かせやすくできるため：61.8％

・他の物件と差別化することができるため：41.2％

・物件の販売価格を下げずに売りやすくできるため：22.5％

・物件の売却スピードを上げることができるため：21.6％

・物件の販売価格を上げることができるため：17.6％

・その他：0.0％

・わからない：0.0％

■ホームステージングが有効だと思うエリア、「都心部(千代田区/中央区/港区)」が5割を超える結果に

　「Q3.Q1で「非常に思う」「少し思う」と回答した方にお聞きします。中古不動産の営業活動において、東京都内で「ホームステージング」が特に有効だと思うエリアを教えてください。(複数回答)」(n=102)と質問したところ、「都心部(千代田区/中央区/港区)」が53.9％、「副都心部(新宿区/渋谷区/文京区/豊島区)」が51.0％、「西部(北区/板橋区/練馬区/中野区/杉並区/世田谷区/品川区/目黒区/大田区)」が38.2％という回答となりました。

Q3.中古不動産の営業活動において、東京都内で「ホームステージング」が特に有効だと思うエリアを教えてください。(複数回答)

・都心部(千代田区/中央区/港区)：53.9％

・副都心部(新宿区/渋谷区/文京区/豊島区)：51.0％

・西部(北区/板橋区/練馬区/中野区/杉並区/世田谷区/品川区/目黒区/大田区)：38.2％

・東部(江東区/墨田区/台東区/荒川区/足立区/葛飾区/江戸川区)：35.3％

・東京23区外：33.3％

・東京都内では有効だと思わない：4.9％

・わからない：6.9％

■「ホームステージング資格」を持つと、営業活動に良い影響を与えると考える人は72.9％

　「Q4.Q1で『1.非常に思う』『2.少し思う』『3.あまり思わない』『4.全く思わない』いずれかを選択した方にお聞きします。あなたは、中古不動産の営業活動において、「ホームステージング資格」を持つことがどのような影響があると思いますか。」(n=107)と質問したところ、「良い影響を与える」が30.8％、「少し良い影響を与える」が42.1％という回答となりました。

Q4.あなたは、中古不動産の営業活動において、「ホームステージング資格」を持つことがどのような影響があると思いますか。

・良い影響を与える：30.8％

・少し良い影響を与える：42.1％

・影響はない：25.2％

・悪い影響を与える：0.0％

・わからない：1.9％

■「ホームステージング資格」保持の利点、「能力の証明になる」や「ホームステージング自体の重要性が増しているため」などの声

　「Q5.Q4で「良い影響を与える」「少し良い影響を与える」と回答した方にお聞きします。中古不動産の営業活動において、「ホームステージング資格」を持つことで良い影響があると思う理由を教えてください。(複数回答)」(n=78)と質問したところ、「自身の能力の証明になるため」が56.4％、「ホームステージング自体の重要性が増しているため」が48.7％、「他の人材との差別化が図れるため」が48.7％という回答となりました。

Q5.中古不動産の営業活動において、「ホームステージング資格」を持つことで良い影響があると思う理由を教えてください。(複数回答)

・自身の能力の証明になるため：56.4％

・ホームステージング自体の重要性が増しているため：48.7％

・他の人材との差別化が図れるため：48.7％

・他の不動産資格と比較してまだ一般的ではないため：33.3％

・宅建等の資格を持つことが当たり前になってきているため：32.1％

・わからない：1.3％

・その他：0％

■7割以上がホームステージング資格の取得に意欲的という結果に

　「Q6.Q1で『1.非常に思う』『2.少し思う』『3.あまり思わない』『4.全く思わない』いずれかを選択した方にお聞きします。あなたは、中古不動産の営業活動をする上で、「ホームステージング資格」を持ちたいと思いますか。」(n=107)と質問したところ、「非常に思う」が24.3％、「少し思う」が46.7％という回答となりました。

Q6.あなたは、中古不動産の営業活動をする上で、「ホームステージング資格」を持ちたいと思いますか。

・非常に思う：24.3％

・少し思う：46.7％

・あまり思わない：16.8％

・全く思わない：7.5％

・すでに持っている：1.0％

・わからない：3.7％

■まとめ

　今回、中古不動産を取り扱う不動産営業担当者に対し、ホームステージングの有効性に関するアンケート調査を実施しました。

　結果として、ホームステージングは中古物件のバリューアップに9割以上の営業担当者が有効だと感じていることが明らかに。理由として、「実際の生活イメージを沸かせやすくできる」や「他の物件と差別化できる」などが挙げられています。

　また、7割以上の人が「ホームステージング資格」は営業活動に良い影響を与えると考えていることがわかりました。主な理由としては「自身の能力の証明になる」や「他の人材との差別化になる」が挙げられました。一方で、7割以上の人が資格取得に意欲を示したものの、取得済みの人は1.0％に留まっていることから、今後取得者が増える可能性が考えられます。

　昨今、中古不動産の売買が活性化していますが、物件の購入時点では家具が配置されておらず、生活イメージが湧きづらいという課題も存在します。生活イメージが明らかになれば、購入者にとっては、自分や家族が本当に必要とするものを選択でき、より良い購入が可能になり、判断もスピーディに行えます。また、不動産を取り扱う事業者にとっては、購入者の意思決定スピードが向上することにより、営業活動の効率化や、質の向上が実現できます。アメリカで生まれたホームステージングという技術は、まだまだ日本で普及しているとは言えませんが、今回の調査を踏まえ、不動産売買の領域の広がりが期待されます。

■約4,000人のホームステージャーを育てる、代表理事 杉之原からのコメント

　2013年に日本ホームステージング協会を設立以来、ホームステージングの普及とホームステージャーの育成に努めてきました。中古住宅が主流の米国不動産業界では40年以上前から当たり前のようにホームステージングが取り入れられ、ホームステージャーは職業となっています。日本でもようやくホームステージングが中古住宅流通活性化の新たな販売手法として注目され、現在、大手不動産会社の多くが、販売促進のサービスのひとつとしてホームステージングを導入するようになりました。今後は、米国と同じようにホームステージャーが不動産業界で活躍する時代が来ると確信しています。

日本ホームステージング協会　代表理事　杉之原 冨士子

■日本ホームステージング協会について

　現在、法人会員企業は63社(団体含む)となり、ホームステージャー(※2)取得者は日本全国(一部海外含む)で、3,851人です(2021年5月末日現在)。日本ホームステージング協会では今後も、ホームステージングの知識と実務のノウハウを持った人材「ホームステージャー」の育成と、各地域のホームステージャーを育成する認定講師の育成など、様々な企業と連携した取り組みで、ホームステージングの普及を目指します。

※1 日本ホームステージング協会では、快適な住まいと暮らしを実現するための様々な問題を専門知識と技術で解決することで、住まいの価値や暮らしの質を高めることをホームステージングと定義しています。

※2 「ホームステージング」の基礎知識と実践ノウハウを習得した日本ホームステージング協会認定資格の保有者

■ホームステージングとは

　快適な住まいと暮らしを実現するための様々な問題を専門知識と技術で解決することで、住まいの価値や暮らしの質を高めることをホームステージングと定義しています。具体的には、片付け・掃除・廃棄・保管これらに関連する物流知識・インテリア・小物の活用、時には遺品整理を含めて、より快適な暮らし、住み心地のよい住まいを実現するための専門知識や技術で構成されています。日本ホームステージング協会では、日本の住宅事情に合った日本独自のホームステージングを体系化し、ホームステージャーの育成と普及活動を行っています。併せて、住宅に関連するすべての業界の活性化と一人ひとりの住まいや暮らしに役立てられるよう、事例を収集・分析したホームステージング白書も発行しています。

■組織概要

名称　　： 一般社団法人日本ホームステージング協会

設立　　： 2013年8月19日

事務局　： 〒135-0042　東京都江東区木場6丁目4-2 KIビル4F

電話番号： 03-6810-5708

URL　　 ： https://www.homestaging.or.jp/

代表理事： 杉之原 冨士子

事業内容： 日本の住宅事情に合わせたホームステージングを体系化し、

　　　　　 知識とノウハウをホームステージャー認定講座で提供。

　　　　　 ホームステージャーを活用した企業サポート等を実施。