インド・カリフォルニア変異株が有するL452R変異など、 4種類の新型コロナウイルス変異の検出を新たに追加した PCR検出用試薬「TaqMan SARS-CoV-2 Mutation Panel」を販売開始
サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループ(グループ本社:東京都港区、代表:室田 博夫)は、新型コロナウイルスの変異を特定するためのPCR検出用試薬「Applied Biosystems TaqMan SARS-CoV-2 Mutation Panel」について、インド変異株やカリフォルニア変異株が有するL452R変異を含む、4種類のウイルス変異の検出を新たに追加して、2021年6月3日から日本市場にて販売を開始したことを発表します。
TaqMan SARS-CoV-2 Mutation Panelは、22種のリアルタイムPCRアッセイから必要なものを選択・使用して、新型コロナウイルスの変異を特定することができる検出試薬として、2021年3月18日に日本市場にて販売を開始しました。検出対象の22種類のウイルス変異の中には、英国変異株が有するdelH69V70変異、英国・南アフリカ・ブラジル変異株が有するN501Y変異、南アフリカ・ブラジル変異株が有するE484K変異などが含まれています。この度、新たにL452R変異、E484Q変異、P681R変異、T20N変異が加わり、計26種類の変異を検出することが可能になりました。
インド変異株への感染が2021年4月下旬に、検疫以外に日本で初めて確認されて以降、日本国内での感染拡大が懸念されています。その社会的緊急性を鑑み、当社はTaqMan SARS-CoV-2 Mutation Panelに新たに追加したL452R変異を含む4種類のウイルス変異を検出する試薬について、受注生産品として一部検査機関、臨床検査会社に対して先行して提供を開始しておりました。この度、販売ならびに出荷の準備が整いましたので、正式に販売を開始します。
新型コロナウイルスは無数の変異を繰り返しています。一部の変異は治療法やワクチンの効果に影響を与える可能性があり、ウイルスの変化を継続的に調査することは極めて重要です。TaqMan SARS-CoV-2 Mutation Panel は高い拡張性を備えており、単一または複数の変異の有無を確認するために、少数の検体から数百の検体に至るまで一度に検出することが可能です。検査機関で使用されているリアルタイムPCR 装置を用いて、さまざまなレベルのニーズに対応することができます。
TaqMan SARS-CoV-2 Mutation Panelは、Applied Biosystemsブランドの幅広いリアルタイムPCR装置での使用に最適化されており、業界標準であるTaqMan SNPジェノタイピングアッセイ技術に基づき、約1時間でウイルス変異を効率的に検出、識別することができます。
サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループの代表である室田 博夫は次のように述べています。
「インド変異株、カリフォルニア変異株が有するL452R変異は、日本人に多い白血球型の免疫の働きを弱める可能性がある、とする研究結果が発表されるなど、今後急速な新型コロナウイルス感染拡大につながる可能性があることが指摘されています。この度、当PCR検出用試薬を正式に上市することで、多様に変異するウイルスの検出ニーズにお応えし、感染拡大の抑制に貢献してまいります」
26種のリアルタイムPCR アッセイの詳細などについては、下記の当製品サイトをご覧ください。
TaqMan SARS-CoV-2 Mutation Panel は研究用にのみ使用できます。診断用には使用いただけません。
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