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~2012・春 トレンド予測レポート~ 「席朝族」、「弁当男子」に続く、次のオフィスのトレンドを予測! 2012年春は、「スティック女子」が職場で急増

2012.04.04 12:00

 生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研(東京都渋谷区)は、2012年春のオフィスシーンにおけるトレンドとして「スティックタイプ飲料」および、それらを楽しむ「スティック女子」に注目し、レポートします。
 「スティックタイプ飲料」とは、粉末が1回分ごとに小分けされており、お湯(または水)とコップを用意するだけで、簡単にドリンクを楽しむことができる商品のこと。手を汚したり、分量を量ったりする必要がないため、オフィスでも手軽に飲み物を作ることが可能です。現在、この「スティックタイプ飲料」が、働く女性たちの間でトレンドの兆しを見せています。


「スティックタイプ飲料」市場規模推移

 近年、不況により節約志向が高まる中、「お金をかけずに、好きなものを賢く楽しむ」女性たちが増えています。オフィスシーンにおけるドリンク選びにもその傾向が見られ、比較的高価なコーヒーショップやチルドタイプのドリンクではなく、経済的なスティックタイプの飲料を利用して、好きな飲み物を楽しむ女性が増えているようです。実際に、市場でもスティックタイプの飲料の売上が伸びているというデータもあります。さらに、メーカー各社からも、ユニークな「スティックタイプ商品」が多数登場しており、今後オフィスシーンで「スティックタイプ飲料」を楽しむ女性はますます増えていくと予想されます。

 そこで、今回トレンド総研では、「スティックタイプ飲料」を活用してオフィスシーンで好きな飲み物を賢く楽しむ女性たちを「スティック女子」と名づけ、働く女性たちの声や、メーカー各社が発売している「スティックタイプ飲料」を調査し、レポートいたします。また、トレンド分析や消費者心理に詳しい、商品ジャーナリストの北村 森氏へのインタビューも紹介しています。


■レポート内容
1.「スティックタイプ飲料」市場規模推移
 「スティックタイプコーヒー」市場を例に、その市場規模推移をお伝えします。

2.オフィスシーンにおける働く女性の「スティックタイプ飲料」飲用実態
 働く女性500名の調査結果から明らかになった、女性たちの「スティックタイプ飲料」商品への興味・関心の度合いをお伝えします。

3.各メーカーからぞくぞく登場している「スティックタイプ飲料」商品紹介
 「スティックタイプ飲料市場」に参入している、大手飲料メーカーをはじめとした各企業のユニークな商品をご紹介します。

4.専門家が語る「スティック女子」増加の背景
 「スティック女子」が増加傾向にある理由や、企業が「スティックタイプ飲料」業界に参入する背景について、商品ジャーナリストの北村 森氏より分析コメントをいただきました。


■「スティックタイプ飲料」市場規模推移■
~拡大する「スティック飲料」市場~

 「スティックタイプ飲料」の市場は年々拡大しています。
 例えば、「スティックタイプ飲料」の代表的な存在である「スティックタイプコーヒー」の市場規模は毎年右肩上がりに成長しており、2003年には61億円規模だったものが、2011年には279億円規模にまで拡大しています。特に、2010年から2011年にかけては約1.3倍と急速な伸びを見せており、「スティックタイプ飲料」市場は今後ますますの成長が見込まれると予測されます。
http://www.atpress.ne.jp/releases/26118/1_1.jpg


■オフィスシーンにおける働く女性の「スティックタイプ飲料」飲用実態■
~オフィスの女性の約9割が、オフィスでの「スティックタイプ飲料」利用経験あり・・・5人に1人は「よく利用している」と回答~

 今回トレンド総研では、実際にオフィスにおいて「スティックタイプ飲料」がどれくらい利用されているのかを調べるため、その飲用実態を調査しました。
 まず、「あなたはオフィスでスティックタイプの飲料を利用していますか?」と質問したところ、20%が「よく利用している」、33%が「たまに利用している」と回答。また、「いつもではないが利用したことはある」と答えた女性も36%にのぼり、全体の約9割が、オフィスにおいて「スティックタイプ飲料」の飲用経験があることがわかりました。[グラフ1] さらに、「オフィスで、スティックタイプの飲料を利用している人を目にしたことがありますか?」という質問にも74%が「ある」と回答。すでに多くの職場において「スティック女子」の姿が目にされているようです。
 ちなみに、「スティックタイプ飲料」の飲用経験がある方に、「スティックタイプ飲料の優れている点はどのようなところだと思いますか?」と質問したところ、「簡単に飲み物が作れる」(80%)、「保存に便利である」(46%)、「手を汚さずに飲み物が作れる」(42%)、「あたたかい飲み物が作れる」(42%)、「種類が豊富でいろいろな味が楽しめる」(38%)などが上位にあがりました。[グラフ2] 手軽にいろいろな味のあたたかい飲み物が楽しめる点が、働く女性たちに支持されているようです。

[グラフ1]
http://www.atpress.ne.jp/releases/26118/2_2.jpg
[グラフ2]
http://www.atpress.ne.jp/releases/26118/3_3.jpg

<調査概要>
調査期間:2012年2月28日~2月29日/調査方法:インターネット調査/調査対象:20~39歳 有職者女性(オフィスに勤務している方) 500名


■各メーカーからぞくぞく登場している「スティックタイプ飲料」商品紹介■
 このような中、「スティックタイプ飲料」市場には、大手飲料メーカーをはじめ、さまざまな企業が参入しています。コーヒーやココアなどの定番商品はもちろん、最近ではユニークな「スティックタイプ飲料」もぞくぞくと登場しています。

◆クリーミーな「カフェオレ」が簡単に楽しめる定番商品
<ブレンディ>スティック

 「スティックタイプ」飲料の代表格とも言える、「<ブレンディ>スティック」シリーズ。ほどよい甘さのクリーミーな“カフェオレ”が、お湯だけで手軽に楽しめます。毎日飲んでも飲み飽きない味わいで、マグカップサイズなのもうれしいポイントです。
 定番の「カフェオレ」以外に、「エスプレッソ・オレ微糖」、「紅茶オレ」、「抹茶オレ」などラインナップも豊富で、さまざまな味が楽しめます。また、カロリーが気になる女性に向けた「カロリーハーフ」タイプもあります。

◆スーパー・コンビニにも登場、人気コーヒーショップの味
スターバックス ヴィア(R) コーヒーエッセンス

 スターバックス ヴィア(R) コーヒーエッセンスは1杯分のスティックタイプコーヒー。お湯を注ぐだけで、「スターバックス」の味わいをいつでもどこでも楽しむことができます。スーパー・コンビニでも販売をしているので、ますます便利で身近になったとオフィスでも人気が高まっています。

 ほどよいコクとナッツのような風味が特長の、すっきりとしたバランスの良いなめらかな口当たりが楽しめる「コロンビア」、ダークローストならではの力強い風味、かすかな甘みとスモーキーな香りが特長の、さっぱりとした後味が楽しめる「イタリアン ロースト」など、全3種類があります。

◆淡路島の特産品をオフィスで楽しむことが可能
淡路玉ねぎスープ

 淡路島の名産である玉ねぎを使用した商品です。名産の味をオフィスで手軽に楽しむことができます。甘みのある玉ねぎで作ったスープとトッピングのフライドオニオンの香ばしさが絶妙なこの商品は、ギフト・贈り物としても人気が高いのだとか。

 もちろん、満足感のあるスープは、オフィスで小腹が減ったときにもぴったりです。スタンダードタイプ以外に「カレー味」もあります。


■専門家が語る「スティック女子」増加の背景■
 最後に、「スティック女子」増加の背景について、消費トレンドに詳しい商品ジャーナリストの北村 森氏にお話をお伺いしました。

◆オフィスで「スティックタイプ飲料」が支持される背景
 オフィスで「スティックタイプ飲料」が支持されている理由としては、まずは「出費を抑えられる」という点が大きいと思います。商品にもよりますが、1杯あたり数十円で飲めるものが多く、毎日飲んでもお財布にひびきにくいという印象があります。最近は、「わずかな手間で節約できるのなら、そちらを選ぶ」という消費者の意識変化が見られるので、時代にもマッチしていると言えます。
 次に、「オフィス環境」があげられます。最近では、熱湯も冷水も出るミネラルウォーターサーバーを設置するオフィスが増えているので、こうした「スティックタイプ飲料」を飲みやすい環境にあります。
 また、エコカップを所有する20~30代が増えたことも一因としてあげられるでしょう。

◆「スティックタイプ飲料」を好む女性『スティック女子』の傾向
 現在「スティックタイプ飲料」を購入する女性たちは、値段にシビアであると同時に、品質や得られる満足度についても厳しい視点を持っていると思われます。
 「スティックタイプ飲料」は以前から存在する商品ですが、そのラインナップの増加や味の進化が、女性層に受け入れられたと分析できます。このような「気がつけば、面白い商品になっている」分野に対して、この層は敏感に反応します。さらに、クチコミに重きを置く層でもあり、それが2003年から5倍近い市場拡大を導いたとも考えられます。

◆各メーカーがスティック市場に参入する理由
 まず、「自社ブランドを活かした商品開発が容易である」ということがあげられます。同時に、「消費者にイメージを伝えやすい」=「トライアルユースを喚起しやすい」という商品ジャンルでもあります。定番系にしても変わりダネ系にしても、思わず手を出しやすい商品が多い傾向にあると言えるでしょう。
 各メーカーの努力により、粉末状の飲料系商品の味は格段に進化しており、「粉っぽさ」や「インスタントっぽさ」のような負のイメージは確実に薄れつつあります。
 現在の消費者は、「どれだけ便利で、安価で、手軽か」といった部分を評価する傾向にあります。それだけに、「スティックタイプ飲料」から思わぬヒット商品が、今後も突如登場する可能性を秘めています。


<北村 森(きたむら・もり)>
 「日経トレンディ」編集長時代から、テレビ・ラジオ番組のコメンテーターとしても活動。退職後、商品ジャーナリストとして活動。原稿執筆、テレビ、ラジオ番組への出演、講演活動などとともに地方自治体と連携する形で地域おこしのアドバイザー業務にも携わる。著書に『ヒット商品航海記』(日本経済新聞出版社 共著)。

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