コロナ禍で増えた光熱費 節約のためのお洗濯お役立ち情報をご紹介
2021.06.18 11:00
ライオン株式会社(代表取締役社長・掬川 正純)は、快適で清潔な暮らしを送るための新しい生活習慣の定着化に向けて、様々な情報発信をしています。
新型コロナウイルス感染症が流行して以来、生活者の暮らしが一変しました。家計支出においては、光熱費が増加したことで、生活者の節約意識が高まっています。そこで今回、お洗濯でできる節約テクニックをご紹介します。
1. 調査結果
コロナ禍での生活変化により様々な家計支出も変化しており、増えたと感じる出費として「光熱費」が挙げられています。これは、在宅勤務・オンライン授業の定着に加え、外出自粛の影響もあり、家で過ごす時間、家族が揃って家にいる時間が増え、家庭における家電、通信機器などの使用機会が多くなったことが主な要因と考えられます。
当社調査(図1)によると、光熱費増加により、「節約に繋がる家事の工夫をしたい」という生活者が28.2%いることが明らかになりました。梅雨どき・夏場は冷房機器使用で、更に電気代がかさみます。また、コロナウイルス収束後も、在宅勤務を継続する生活者は多いことが予想され、家での過ごし方次第では、思わぬ出費に繋がる可能性があります。そこで、今回は光熱費を抑える家事、特に毎日行うことの多いお洗濯での節約テクニックを紹介します。
図1 新型コロナウイルス感染症拡大以降の家事についての考え方
<調査概要>
・調査方法 定量調査(WEBアンケート)
・調査対象 全国、20~50代の既婚男女
日頃何らかの家事を実施している人 計1,035名
・調査期間 2020年12月14日(月)~15日(火)
2. 節約できるお洗濯のコツ
(1)残り湯を利用し、節水できるお洗濯方法
一般的な家庭用浴槽に入るお湯の量は約200L。これだけのお湯をただ捨てるのではなく、お洗濯に上手に活用しましょう。お洗濯への利用により、ひと月に約1,800Lの節水となり、約440円の節約になるという試算結果があります(ライオン調べ(※1))。節水や節約になるというのはもちろんですが、水道水よりも水温の高い残り湯で洗うことで、汚れ落ちも良くなるというメリットもあります。残り湯を使ったお洗濯のポイントを紹介します。
<図2 お湯を上手に残す工夫>
https://www.atpress.ne.jp/releases/263567/img_263567_2.png
<節約できるお洗濯方法のコツ>
(1)できるだけお湯を汚さず、更に高い温度の状態を保つ工夫をして、お湯を上手に残すことが大切です(図2)。
(2)残り湯をすすぎ工程で使うと、汚れや菌が洗濯物に残ることがあります。残り湯は「洗い」の工程だけに使いましょう。
(3)洗濯物が長時間濡れたままだと、菌が増殖しニオイが発生する場合があります。洗濯後はすぐに取り出し乾かしましょう。
※1 毎回60Lの残り湯を洗濯に利用するとして、ひと月分の節水量は、60L×30日として算出した。1Lあたりの水道代を0.24円として、節約金額を1,800L×0.24円/Lで算出した。
参考:「残り湯」を活用した「いいことずくめ」のお洗濯
https://lidea.today/articles/80
(2)乾きにくい梅雨どきの部屋干しに、衣類乾燥機を上手に使った電気代を節約する乾かし方
梅雨どきは、「部屋干しは洗濯物が乾きにくくて、ニオイが気になる」と感じる方も多いのではないでしょうか。そのため、衣類乾燥機を利用する家庭も多いかと思いますが、乾燥機の電気代は、例えばフェイスタオル3kgを乾燥するのに要する時間は約3~4時間で1回90円弱のコスト、毎日使えば、ひと月あたり約2,700円かかります(ライオン調べ(※2))。イヤなニオイの「部屋干し臭」は、干してから5時間以上たったころから発生する(※3)といわれています。そこでおすすめは、室内で4時間ほど自然乾燥させた後、乾く直前の30分だけ乾燥機にかける方法で、電気代は乾燥機をフルに使ったときに比べて節約できます。
梅雨の部屋干し
https://www.atpress.ne.jp/releases/263567/img_263567_3.jpg
<節約できる乾かし方のコツ>
(1)洗濯物は、まず部屋干しする(目安としては4時間~4時間30分経過したころ)。
(2)生乾きの洗濯物だけを乾燥機に30分程度かけて、完全に乾燥させる。
※2 フェイスタオル3kgの乾燥に関して、A社の電気衣類乾燥機での消費電力量は3.49kWh。1kWh単価を25円として、3.49kWh×25円により算出した。ひと月分の合計については、90円×30日として算出した。
※3 松永聡, におい・かおり環境学会誌, 36(2), 82(2005)
参考:電気代と時間を節約!乾燥機の上手な使い方
https://lidea.today/articles/1160
(3)浴室乾燥機で早く乾かす干し方の工夫
衣類乾燥機と比較して、衣類の型崩れのリスクが少なく、洗濯物で部屋が占領されることのないのが浴室乾燥機のメリットです。使用する時は無駄に電気を使用しないように、干し方を工夫することで早く乾かすことができ、乾燥機の作動時間短縮により、光熱費削減を図れます。
浴室乾燥機での干し方
https://www.atpress.ne.jp/releases/263567/img_263567_4.jpg
<干し方のコツ>
(1)温風の当たりやすい吹き出し口に近い中央に厚手の衣類を、薄手の衣類は端に配置して干す(図3)。
(2)衣類は5~10cmほど間隔をあけて干すと、風の通り道ができ、早く乾かすことができます。
(3)それぞれの形や生地の厚みに合わせ、乾きやすいようにアイテム別に干し方を工夫する(図4)。
<図3 浴室乾燥機での干し方の事例>
https://www.atpress.ne.jp/releases/263567/img_263567_5.png
<図4 アイテム別の干し方(ズボン・ジーンズの場合)>
https://www.atpress.ne.jp/releases/263567/img_263567_6.png
参考:浴室乾燥機は干し方が肝心!洗濯物を短時間で乾かす&電気代も節約
https://lidea.today/articles/002496
ご紹介した節約テクニックのほかにも、すすぎ1回でも大丈夫な洗剤を洗濯に使用し、すすぎ回数を減らすことで節水していく工夫もできます。(参考:「すすぎ1回」でも大丈夫?柔軟剤は使える?洗剤選びや設定の方法もご紹介、 https://lidea.today/articles/946 )また、洗濯以外でのテクニックとして、追い炊きによる光熱費増加を防ぐためのお風呂のふたの利用(参考:やっぱりお風呂のふたは必要!「風呂ふた」のカビ掃除の方法とカビ対策、 https://lidea.today/articles/1121 )など、手軽に取り組める光熱費削減のためのテクニックもたくさんあります。積極的に取り入れたいものですね。
当社は、これからも健康的で快適な暮らしに役立つ情報を発信して生活者をサポートし、「次世代ヘルスケアのリーディングカンパニー」をめざしてまいります。
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