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【星野リゾート】星野リゾートの「もったいないプロジェクト」通信vol.2 ~コロナ禍で生まれたフードロス問題から地域の魅力を発信する取り組み~

2021.06.29 15:00

日本の伝統や文化を活かしたおもてなしで旅を楽しくする「星野リゾート」では、新型コロナの影響を受け、各地で起きている食材の廃棄や在庫過多の問題に対し取り組む「もったいないプロジェクト」を発足しました。Vol.1では、山梨県の苺「よつぼし」を使用した「苺ソースのワッフル」、北海道のさくらんぼを使用した「完熟さくらんぼパフェ」などを紹介しました。Vol.2では、フルーツや野菜の他にも、青森のりんごジュースを使用したフランスの伝統菓子「パート・ド・フリュイ」や沖縄の海産物、福島の蕎麦など、最新の事例をまとめてお届けします。

もったいないプロジェクトとは

星野リゾートは、2020年に、コロナ禍で生まれた各地のフードロスに繋がる危機的な状況の回復に貢献する取り組み「もったいないプロジェクト」を発足しました。第一弾は、全国の学校給食や外食産業における牛乳の消費低下を受け、2020年5月に「ミルクジャム」の製造を開始しました。第二弾は、来客のもてなしに用いられる茶葉の消費減少を受けて、2020年11月より煎茶とほうじ茶の2種類の味の「界のお茶羊羹」を開発しました。

「もったいないプロジェクト」事例1 奥入瀬渓流ホテル(青森県)など3施設

「奥入瀬渓流ホテル」は、りんごジュースのフードロスを防ぐべく、フランスの伝統菓子「パート・ド・フリュイ」として製品化を目指します。青森県を代表するりんごジュースの消費量は、毎年4月から8月にかけてピークを迎える中、飲食店利用客の減少や、弘前さくらまつり、青森ねぶた祭の中止によるお土産の消費量低下が問題視されています。完成後は、年間約3,000リットルのりんごジュースを消費し、青森県にある3施設で約2万個の「パ-ト・ド・フリュイ」を提供する見込みです。

JAアオレン様のコメント

フランスの伝統菓子「パート・ド・フリュイ」

星野リゾートさんと協力し洋菓子作りを進めております。明るい話題をお届けし、青森を元気付けたいと思います!

「もったいないプロジェクト」事例2 星のや沖縄(沖縄県)など4施設

「海鮮しゃぶしゃぶ鍋」「海鮮ちらし寿司」

「星のや沖縄」をはじめとする沖縄県内の4施設では、2021年3月10日から、セリ値の下落などの影響を受ける水産業を応援するため、沖縄県で水揚げされたモズクや、温暖な海だからこそ出会える鮮やかな魚、暖かい海を好むマグロなど、水産物を活かしたメニューの提供を開始しました。

読谷村漁業協同組合 前田 晃氏のコメント

自分たちが獲ってきた食材がこんなに素敵な料理になって、多くの方に提供されることになれば、漁師のみなさんもきっと喜ばれると思います。漁港に集まる新鮮な良い素材を活かして、一緒に地産地消をすすめていただけたら嬉しいです。

「もったいないプロジェクト」事例3 磐梯山温泉ホテル(福島)

「手打ちそば」「そばの実とキノコのリゾット」「そばぜんざい」

「磐梯山温泉ホテル」は、2021年4月10日から、蕎麦の実を使った新メニューをビュッフェレストラン「kisse・kisse(きっせ きっせ)」にて提供しています。一番人気のメニュー「手打ちそば」は、蕎麦の香りと共に味わいをそのまま感じることができます。レストラン内では、蕎麦打ちの実演も行っており、目でも楽しめる1品です。

桑名秀一郎農場 桑名 秀一郎氏のコメント

当農場は、町の過疎化に伴う遊休農地を何とかしたいという思いで、蕎麦の作付けを増やしてきました。収穫量だけではなく、蕎麦屋さんの求める高品質なモノづくりにもこだわることで、首都圏をはじめ、全国各地の飲食店へ出荷しておりました。コロナの影響を受け、多くの在庫を抱えていましたが、今回、たくさんのお客様に当農場の蕎麦を楽しんでいただけるとのことで、大変嬉しいです。

「もったいないプロジェクト」事例4 リゾナーレ那須(栃木県)

「いちご尽くしステイ」

日本初のアグリツーリズモリゾート「リゾナーレ那須」では、2021年3月5日から、那須のいちご農園を応援するプラン「いちご尽くしステイ」を販売しました。コロナ禍で、いちご狩りを実施できない、いちご農園「アサヒファーム」のいちごを活用して、さまざまないちごアイテムが用意された客室「いちごスイートルーム」での宿泊や、いちごの食べ比べなど、いちご尽くしの滞在として好評でした。

アサヒファーム 髙木 和美氏のコメント

「作物が美味しくなるには、それ自体が健康であることが一番です。大
事なのは出来るだけ有機的な肥料を与え、低農薬での栽培、そして最も快
適な環境を整え続けること」。この様に考えて、いちごをはじめとした作
物を大切に育てています。大切に育てた自慢の子たちを是非召し上って下さい。

「もったいないプロジェクト」事例5 界 川治(栃木県)など3施設

「いちご日本酒カクテル」

栃木県日光市に位置する温泉旅館「界 川治」、「界 鬼怒川」、「界 日光」は、2021年4月9日から5月31日まで、栃木県の新たないちご品種「スカイベリー」を使った「いちご日本酒カクテル」を提供しました。収穫期を迎えたいちごを無駄なく活用するために、食べ頃になったいちごを冷凍保存し、シロップに加工したものを栃木の地酒とかけあわせてカクテルとして提供しました。

日光ストロベリーパーク 代表 沼尾 浩明氏のコメント

農薬や化学肥料を半分以下に抑えた特別栽培で育てているこのスカイベリーは、実の大きさから一番手間はかかるものの、甘みや形の良さでいちご狩りでも一番人気のある品種です。今回の取り組みで、多くの方にいちごの魅力を発信し、関心を持ってほしいと期待しています。

参考情報 最高水準のコロナ対策宣言

【1】衛生管理
星野リゾートでは、コロナ対策の一環として、お客様の健康と公衆衛生を考慮し以下の対応を行っております。
・チェックイン時の検温実施
・通常の客室清掃に加え、ホテル館内のアルカリ電解水による清掃と拭き上げ
・館内各所に除菌用アルコールを設置
・全客室に手指消毒用アルコールを設置
・レストラン入店時に全てのお客様へ手指のアルコール消毒を実施
・食器類(お皿、グラス)やカトラリーの高温洗浄(80度以上)、食事用トレイの除菌洗浄
・フロントにパネルやビニルシートなどのパーテーションを設置
・館内での接客業務の際にマスクを着用
・スタッフの健康と衛生面の管理徹底(出社前の検温と記録確認)
・湿度40%以上を保つ加湿器を全客室に設置(星のや東京、沖縄県内の施設を除く)
・レストランにおけるメニューのQRコード化(界ブランド全施設)
【2】3密回避
密閉、密集、密接の3つの「密」を回避する滞在を作るべく、以下の対応を行っております。
・大浴場の混雑度がスマートフォンで分かる3密の見える化および混雑予測サービス実施(一部)
・滞在中、混雑が確認された場所での、入所・入店規制
・レストランの混雑状況を管理し、入店時間の分散化
・チェックアウトのフロント精算時に、入列規制を適宜実施
・客室でのチェックイン対応(星のや・界)
・パブリックスペースへのCO2(二酸化炭素)濃度測定器の配備
・自然換気、機械換気など、建物の設計にあわせた換気の徹底
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