日本・東洋の美術品から旅の情趣を味わう展覧会「旅の美術」

日本・東洋の美術品から旅の情趣を味わう展覧会「旅の美術」

~伊勢物語の旅から江戸時代の絵師の旅まで、昔の人々の旅を感じられる展覧会です~

 近鉄グループの文化事業である大和文華館では、2021年7月9日(金)から8月22日(日)まで、展覧会「旅の美術」を開催いたします。

本展覧会では、当館所蔵品の中から旅にまつわる作品をご紹介します。旅人の姿は、『伊勢物語』の主人公を筆頭にいくつも絵画化されてきました。物語の場面を描いた作品では、住み慣れた土地を離れている寂しさや、日常では見かけない事物を目にする喜びなど、私たちも身に覚えのある感情が表現されており共感を誘います。

また、旅先の美しい景物や、旅人で賑わう名所を描いた作品もたくさんあります。展覧会では、絵師が旅をしたからこそ生まれたといえる絵画も展示します。色彩や構図にこだわって描かれた作品の数々は、実際に美しい風景を目にした際の感動を、現代の私たちにもみずみずしく伝えています。

旅を想起させる美術品の鑑賞には、各地を巡る旅の情趣を味わえるという良さがあります。昔の旅人たちに思いを馳せつつ、旅をするような気持ちでお楽しみください。

詳細は別紙のとおりです。


<1> 展覧会詳細について
1.名称   旅の美術
2.会期   2021年7月9日(金)~8月22日(日)
3.休館日毎週月曜日(ただし、8月9日〈振替休日〉は開館し、10日〈火〉が休館)
4.開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)
5.入館料  一般 630円、高校・大学生 420円、小学・中学生 無料
6.主催   大和文華館
7.出陳品数 34件

主な展示作品 
◎重要文化財
【第一章 物語の旅】
文姫帰漢図巻 中国・明時代
明妃出塞図巻 中国・明時代
伊勢物語下絵梵字経 日本・鎌倉時代
伊勢物語図色紙 六段芥川 伝俵屋宗達筆 日本・江戸時代前期
◎扇面貼交手筥 尾形光琳筆 日本・江戸時代中期
◎武蔵野隅田川図乱箱 尾形乾山筆 日本・寛保3年(1743)
【第二章 名所の絵画】
 京奈名所図扇面冊子 日本・江戸時代前期
南都八景図帖狩野栄信筆 日本・江戸時代後期
都名所図会 日本・江戸時代後期
東海道名所図会 日本・江戸時代後期
【第三章 絵師と旅】
 富嶽図 宋紫石筆 日本・安永5年(1776)
江の島図 小田野直武筆 日本・江戸時代後期
 七里ヶ浜図 司馬江漢筆 日本・江戸時代後期
 駿河湾富士遠望図 亜欧堂田善筆 日本・江戸時代後期
 京畿遊歴画冊 日本・江戸時代後期
攀嶽全景図 富岡鉄斎筆 日本・明治22年(1889)

<2> 会期中のイベントについて
1.特別講演「空の画家、緑の画家─司馬江漢と亜欧堂田善が描いた風景」
(1)日時・場所  2021年8月8日(日)午後2時から講堂にて
(2)講師     府中市美術館学芸員 金子信久氏

2.日曜美術講座「江戸時代の絵師と旅」
(1)日時・場所  2021年7月25日(日)午後2時から講堂にて
(2)講師     大和文華館学芸員 仁方越洪輝

3.スライドによる展覧会解説
(1)日時・場所  毎週土曜日午後2時から講堂にて
 (2)解説     大和文華館 学芸部

※何れのイベントも参加は無料ですが、入館料が必要です。
※講堂の最大定員を70名(先着順)とします。


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