オービタルネット、 “QGISプラグイン版 固定資産管理システム”をリリース
-オープンソース・ソフトウェアを活用して 地方自治体の固定資産業務を支援いたします-
2021.07.28 10:00
株式会社オービタルネット(本社:名古屋市中区、代表取締役:小林 裕治、以下「オービタルネット」)は、オープンソースのデスクトップGIS(地理情報システム)“QGIS”をベースにプラグインとして機能拡張を行った“QGISプラグイン版 固定資産管理システム”を、地方自治体向けに開発し、2021年7月28日リリースしました。先にリリースしておりました“Web版固定資産管理システム”と合わせ、“地方自治体向け固定資産業務支援プロダクト”として地方自治体の固定資産業務を支援いたします。
オービタルネットでは、これまでFOSS4G(Free & Open Source Software for Geo Spatial)と言われるG空間用途のオープンソース・ソフトウェアを活用したソリューション、プロダクト、サービスを提供してまいりました。本製品はその一環として、オープンソースのデスクトップGIS(地理情報システム)“QGIS”のプラグインとして開発しており、QGISが持つ様々な機能を取捨選択しつつ、QGIS本体では実現が難しい機能や手順が煩雑となる機能などを新たに実装し、固定資産管理に十分な機能を備えたシステムとなっています。
また、本体のソースプログラムには手を加えていませんのでメインストリームのメジャー・バージョンアップにも柔軟に対応することが可能です。
さらに先にリリースしております“Web版固定資産管理システム”と同様に、総合行政ネットワーク(LGWAN)での運用を踏まえ、クライアントのデスクトップ画面からWebAPIを介して地図やデータベースへのアクセスできるよう設計しています。
参考)Web版 固定資産管理システム
https://www.orbitalnet.jp/service/p48/
■機能一覧
機能名 :GIS基本機能
機能概要:地図拡大・縮小・移動、地図切り替え、地図上の距離・面積計測といった
基本的な機能はQGISの機能を利用します。
機能名 :地番検索機能
機能概要:字名と地番から地図上の位置を検索することができます。
字名のみを選択した場合は、該当字の中心を表示します。
地番まで入力した場合には、該当筆を著色して表示します。
機能名 :画地計測機能
機能概要:複数筆を連結して画地を生成する、隅切りを作成する、
距離を指定して補助点を作成するといった機能を搭載することで、
ストレスなく計測業務を行っていただけます。計測結果については、
最終的な決定間口奥行だけではなく、根拠となる数字を表示しています。
また入力間口の並列表示や結果を図で表示することで、正面間口の
選定がしやすいレイアウトとなっています。
機能名 :印刷機能
機能概要:用紙サイズ、縮尺を指定して地図印刷を行うことができます。
印刷領域を枠で地図上に表示していますので、枠を移動させることで
印刷範囲の調整が画面上でできます。
機能名 :主題図作成機能
機能概要:固定資産でベースとなる地番図に地目などの属性種別ごとの
色塗り機能を搭載しています。着色する地目や色については
画面上で変更できます。またラベル生成機能として、
筆がもつ属性情報を地図に表示できます。
機能名 :属性検索機能
機能概要:筆が持つ属性を使用して該当する筆を検索することができます。
検索した結果から地図上の場所を表示する、検索結果を
EXCEL出力することができます。
機能名 :2画面表示機能
機能概要:地図画面を2つに分割し種類の異なるレイヤを比較しながら
閲覧することができます。QGISのテーマを作成することで
様々な地図の比較ができます。
機能名 :年度切替機能
機能概要:年度管理される地図及び属性データを画面上で切り替えて、
参照する年度の変更を行うことができます。
■画面イメージ
地番検索機能
画地計測機能
地図印刷機能
筆着色機能
ラベル表示機能
属性検索機能
2画面表示機能
■株式会社オービタルネットについて
オービタルネットは、FOSS4G(オープンソースの地理情報ソフトウェア群)を活用した業務支援システムの開発やツール開発、地理空間データ分析などの事業を展開してきました。
また、設立当初より地理情報の生産及び空間解析工程にディープラーニング・機械学習をいち早く取り入れ、業界のDX化を模索してきました。これからも幅広い分野で活用できる技術の構築を目指していきます。
企業名 : 株式会社オービタルネット
本社所在地: 〒460-0011
名古屋市中区大須四丁目13番46号 ウィストリアビル401号室
代表者 : 代表取締役 小林 裕治
設立 : 2018年