半世紀にわたり製造している新珠食品の大福餅、 国外への年間出荷個数200万個を突破
半世紀にわたり大福餅や白餅など、もち米を主原料とした製品を県内外に製造販売している株式会社新珠食品(所在地:福井県越前市、代表取締役:杉本 正一)は、日本で初めて輸出したことで話題になった大福餅の国外への年間出荷個数が、今年度8月期でついに200万個を超えたことをお知らせいたします。コロナウイルスの影響を受けながらも、少しずつお客様の支持を得ながら拡大しております。
新珠食品では、良質な北陸産もち米を使用し、日本でもいち早く大福餅の大量生産に成功しました。その後国内はもとより、北米、ハワイ、一時は中東のサウジアラビアにまで輸出されるなど、国内業者で初めて大福の本格的輸出に取り組んでまいりました。
その後海外産を含めた類似品があふれ、競合他社にシェアを奪われるなど、低迷した時期もありましたが、北米を中心に大福餅の輸出を地道に取り組んでまいりました。また各国の衛生基準に応えていくため、今般食品輸出に係る国際認証も、取得に向けて準備をしております。
現在も輸出先は主にアメリカが大半で、特に西海岸の日系スーパー向けが中心です。現地の日本人、日系人、中華系、韓国系などアジアの人たちが主な購買層となっています。また地元アメリカ人もあんこやお餅への違和感も少なくなり、ローカルスーパーでも扱っていただけるようにもなってきました。さらに和食ブームや今般のコロナの影響で日本へ観光に行けないこと、日本と同様巣ごもり需要などにより、現地での売上が大きく伸びているとのことです。
■現地在住の方からもお手紙を頂く
いつも見慣れた大福餅は、私たちにとっては普通の餅菓子であり、毎日作らせていただいている生活の糧でもあります。ところがある時、アメリカから届いた1通のお手紙には、多くの驚きと気づきをいただきました。そのお手紙には、年老いたため日系のスーパーで時々大福餅を買ってきてもらうこと、毎回大変おいしくいただいておられるとのこと、その都度、昔訪れた永平寺の美しい姿が思い浮かぶことなど、たった一つの大福餅が、こんなにも海外のお客様の心に伝わるものがあるということを改めて教えて頂き、皆で感激したことがあります。
日本から遠く離れた場所でも、故郷を思い出される食べものは、どんなにかその方を勇気づけ、温かい気持ちにする力を秘めているということを、1通の手紙から教えて頂きました。
過去お豆腐をはじめ、日本食は現地で受け入れられるまでに、大変な苦労と時間を費やしていると聞きます。大福餅など日本の食品が、また福井産の食品が現地の皆さんにも受け入れてもらえるよう、技術を守り、高め、みがきながら、さらに伝統を守っていき、世界中で愛されるような商品に今後も育てていきたいと思います。
■今後の展開
新珠食品では、北米のほかにもアジア諸国、タイ、香港、シンガポール、台湾などへ不定期ではありますが輸出に取り組んでおります。さらに福井銘菓羽二重餅なども、催事や外食様向けに輸出の取り組みを始めております。福井発の食べものを、世界中の人たちに召し上がって頂けるよう、またコロナ後においても訪れた日本でおいしく召し上がって頂けるよう、世界中の人々から喜ばれる、おいしい商品を準備していきたいと考えております。日本政府も国全体として食品輸出拡大を目指しており、2030年には5兆円の目標が掲げられているとのこと、この福井からも世界にお届けできる商品づくりに、これからも力を注いでいきます。
■会社概要
商号 : 株式会社新珠食品
代表者 : 代表取締役 杉本 正一
所在地 : 福井県越前市新保2丁目1-1
HPアドレス: http://www.aratama.jp/
- カテゴリ:
- 企業動向
- タグ:
- フード・飲食 その他ライフスタイル 経済(国際)
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