【新刊】大津秀一著『幸せに死ぬために~人生を豊かにする「早期緩和ケア」』(講談社現代新書)
人生100年時代、「最期まで自分らしい豊かな人生」を送るために緩和ケアの専門家が伝えたいこと
2021.08.15 01:30
ベストセラー『死ぬときに後悔すること25』の著者が 様々な患者さんとのエピソードを通じて見出した、 人生を豊かにする「早期緩和ケア」の可能性とはーー
コロナウイルスとの闘いが続く現在、医療は「病気を治すもの」というイメージに綻びが見られています。どんなに医療が進歩しても、完治できない慢性病や、「老い」の問題と向き合わざるを得ません。
その過程で、「治す」とはまた別の重要な考え方である「苦痛を和らげ、心身をより良く保ち、元気に生活できる」ことを支える「緩和ケア」が育ってきました。
日本国内では緩和ケアの専門医、専門病院は少なく発展途上にあります。そして緩和ケアには終末期というイメージを持っている人がほとんどでしょう。しかし緩和ケアが目指すものは「終末期」に限りません。
緩和ケアとは、本質的には生活の質を上げるアプローチ。痛みの緩和だけでなく、不安やストレス、生きづらさを抱える方々に安心や前向きな心を与えるためのもの。そして最期まで幸せに生きることを支える医療です。
8月18日に刊行される『幸せに死ぬために~人生を豊かにするための「早期緩和ケア」』(講談社現代新書)では、日韓累計57万部のベストセラー『死ぬときに後悔すること25』(新潮社)で多くの読者の支持を得た、緩和ケアの専門医師である大津秀一氏が、約20年、3000人以上の患者さんと向き合ってきた経験から、末期に限らず多くの方々に実践していただきたい「早期緩和ケア」の重要性をお伝えすることを目指しています。
本書を読んでいただくと、早期緩和ケアについて理解してもらえるのはもちろん、読み進めていくうちに、ここで論じられる未来の医療の在り方が「あなたはどのように生き、どのように逝きたいか?」という問いと密接に結びついていることに気づかれるでしょう。
その過程で、「治す」とはまた別の重要な考え方である「苦痛を和らげ、心身をより良く保ち、元気に生活できる」ことを支える「緩和ケア」が育ってきました。
日本国内では緩和ケアの専門医、専門病院は少なく発展途上にあります。そして緩和ケアには終末期というイメージを持っている人がほとんどでしょう。しかし緩和ケアが目指すものは「終末期」に限りません。
緩和ケアとは、本質的には生活の質を上げるアプローチ。痛みの緩和だけでなく、不安やストレス、生きづらさを抱える方々に安心や前向きな心を与えるためのもの。そして最期まで幸せに生きることを支える医療です。
8月18日に刊行される『幸せに死ぬために~人生を豊かにするための「早期緩和ケア」』(講談社現代新書)では、日韓累計57万部のベストセラー『死ぬときに後悔すること25』(新潮社)で多くの読者の支持を得た、緩和ケアの専門医師である大津秀一氏が、約20年、3000人以上の患者さんと向き合ってきた経験から、末期に限らず多くの方々に実践していただきたい「早期緩和ケア」の重要性をお伝えすることを目指しています。
本書を読んでいただくと、早期緩和ケアについて理解してもらえるのはもちろん、読み進めていくうちに、ここで論じられる未来の医療の在り方が「あなたはどのように生き、どのように逝きたいか?」という問いと密接に結びついていることに気づかれるでしょう。
【本書の内容】
◇「最期は家で過ごしたい」がん患者の心の叫び
◇すべての人が直面する「死の自己決定」
◇定期的な緩和ケアで生存期間が延びた?
◇「かかりたい時に医者にかかる」では遅い
◇海外で緩和ケアが必要な人が最も多いのは「がん」ではなく「心血管疾患」
◇緩和ケアを通じて入院費用が減少する
◇家族の「サポート疲れ」も医療の対象に
◇「医療用麻薬」をおそれる日本人
◇診療報酬の安さが緩和ケアの障壁
◇「病気になってからの予防」が問われる時代
◇安楽死が奪う「あの時死ななくて良かった」の声
……ほか。
◇「最期は家で過ごしたい」がん患者の心の叫び
◇すべての人が直面する「死の自己決定」
◇定期的な緩和ケアで生存期間が延びた?
◇「かかりたい時に医者にかかる」では遅い
◇海外で緩和ケアが必要な人が最も多いのは「がん」ではなく「心血管疾患」
◇緩和ケアを通じて入院費用が減少する
◇家族の「サポート疲れ」も医療の対象に
◇「医療用麻薬」をおそれる日本人
◇診療報酬の安さが緩和ケアの障壁
◇「病気になってからの予防」が問われる時代
◇安楽死が奪う「あの時死ななくて良かった」の声
……ほか。
【目次】
はじめに
プロローグ 私が緩和ケア医になるまでーー「自分らしく生きる」医療との出会い
第1章 なぜ「早期緩和ケア」なのか
第2章 「早期緩和ケア」5つの誤解を解く
1、緩和ケアはお金がかかり、家族への負担も大きい?
2、緩和ケアは身体の痛みを和らげるだけ?
3、緩和ケアで使う薬は恐ろしい?
4、緩和ケアは自宅では受けられない?
5、担当医がいる以上、緩和ケア医は必要ない?
第3章 「早期緩和ケア」をめぐる医療事情
第4章 未来の医療としての「早期緩和ケア」
1、人生100年時代の介護と緩和ケア
2、死の意思決定ーー安楽死をめぐる問い
3、最期を迎えるための人生観の持ち方
おわりに
はじめに
プロローグ 私が緩和ケア医になるまでーー「自分らしく生きる」医療との出会い
第1章 なぜ「早期緩和ケア」なのか
第2章 「早期緩和ケア」5つの誤解を解く
1、緩和ケアはお金がかかり、家族への負担も大きい?
2、緩和ケアは身体の痛みを和らげるだけ?
3、緩和ケアで使う薬は恐ろしい?
4、緩和ケアは自宅では受けられない?
5、担当医がいる以上、緩和ケア医は必要ない?
第3章 「早期緩和ケア」をめぐる医療事情
第4章 未来の医療としての「早期緩和ケア」
1、人生100年時代の介護と緩和ケア
2、死の意思決定ーー安楽死をめぐる問い
3、最期を迎えるための人生観の持ち方
おわりに
【著者*大津秀一(おおつしゅういち)プロフィール】
早期緩和ケア大津秀一クリニック院長。
茨城県出身。岐阜大学医学部卒業。緩和医療医。2006 年度笹川医学医療研究財団ホスピス緩和ケアドクター養成コース修了。内科専門研修後、2005年より3年間京都市左京区の日本バプテスト病院ホスピスに勤務したのち、2008年より東京都世田谷区の入院設備のある往診クリニック(在宅療養支援診療所)に勤務し、入院・在宅(往診)双方でがん患者・非がん患者を問わない緩和医療、終末期医療を実践。2010 年6 月から東邦大学医療センター大森病院緩和ケアセンターに所属し、緩和ケアセンター長を経て、2018年8月より現職。
早期緩和ケア大津秀一クリニック院長。
茨城県出身。岐阜大学医学部卒業。緩和医療医。2006 年度笹川医学医療研究財団ホスピス緩和ケアドクター養成コース修了。内科専門研修後、2005年より3年間京都市左京区の日本バプテスト病院ホスピスに勤務したのち、2008年より東京都世田谷区の入院設備のある往診クリニック(在宅療養支援診療所)に勤務し、入院・在宅(往診)双方でがん患者・非がん患者を問わない緩和医療、終末期医療を実践。2010 年6 月から東邦大学医療センター大森病院緩和ケアセンターに所属し、緩和ケアセンター長を経て、2018年8月より現職。
遠隔診療を導入した日本最初の早期からの(診断時や治療中から。対象をがんに限らない)緩和ケア専業外来クリニックを運営し、全国の患者さんをオンライン緩和ケア相談している。全国相談可能な『どこでも緩和』ネットワークを運営。著書に25万部のベストセラー『死ぬときに後悔すること25』(新潮文庫)、『死ぬときに人はどうなる 10の質問』(光文社文庫)、『死ぬときにはじめて気づく人生で大切なこと33』(幻冬舎)などがある。
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