極寒、飢餓、重労働に屈しなかった男たちの物語。 辺見じゅんの大宅賞受賞作を感動コミカライズ。 『ラーゲリ〈収容所から来た遺書〉』が連載開始!
2021.08.25 10:30
株式会社文藝春秋「コミック編集部」は、辺見じゅんのノンフィクション『収容所から来た遺書』を漫画家・河井克夫がコミカライズした作品を、8月15日(日)より文春オンラインで連載中です。毎週日曜日17時に更新予定です。
https://bunshun.jp/category/lageri
敗戦から12年目に遺族が手にした6通の遺書。ソ連軍に捕らわれ、極寒と飢餓と重労働のシベリア抑留中に死んだ元一等兵、山本幡男。彼の遺書は、山本を慕う仲間たちの驚くべき方法によって厳しいソ連監視網をかい潜ったものでした。
1989年に刊行され、第21回大宅壮一ノンフィクション賞と第11回講談社ノンフィクション賞を受賞した本作は、刊行から30年以上経った現在も版を重ね続けているノンフィクションの傑作です。悪名高き強制収容所に屈しなかった男たちの、したたかな知性と人間性は、戦争を知らない世代にも大きな感動を与え続けております。2022年後半には映画化も予定されています。
今回、コミカライズを担当したのは、漫画家の河井克夫。『うつ病九段』(原作・先崎学)や『久生十蘭漫画集 予言・姦』などを手掛け、コミカライズの名手と呼ばれています。原作の持つ独自の世界観を尊重しつつ、迫真の作画力によって、新たな読者を獲得できると考えます。連載終了後、来年夏に単行本として刊行される予定です。
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■プロフィール
辺見じゅん(へんみ・じゅん)
富山県に生まれる。早稲田大学文学部卒業。作家・歌人として活躍。主な著書に、『呪われたシルク・ロード』、『男たちの大和』(第3回新田次郎文学賞受賞)、『昭和の遺書』、歌集『闇の祝祭』(第12回現代短歌女流賞受賞)、『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』(第11回講談社ノンフィクション賞・第21回大宅壮一ノンフィクション賞受賞)、『レクイエム・太平洋戦争』、『夢、未だ盡きず』(第9回ミズノ スポーツライター賞受賞)、『ダモイ 遥かに』などがある。2011年9月21日、逝去。
河井克夫(かわい・かつお)
1969年生まれ。95年、「ガロ」でデビュー。不条理ナンセンス・ギャグから文学作品のコミカライズまで、幅広い作風を誇る。著書に『女の生きかたシリーズ』、『日本の実話』、『ニャ夢ウェイ1〜4』(松尾スズキとの共著)、『久生十蘭漫画集 予言・姦』、『うつ病九段』(原作・先崎学)など。俳優としても多くのドラマや舞台に出演。
■原作
書名:『収容所から来た遺書』
著者:辺見じゅん
定価:本体620円+税
詳細URL:https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167342036
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