仏教美術から現代美術までを一堂に会す企画展「祈り展~Inor...

仏教美術から現代美術までを一堂に会す企画展 「祈り展~Inori~」を加島美術にて9/18~10/3開催!

~出展作品 約40点/観覧無料/販売有~

加島美術は、2021年9月18日(土)~2021年10月3日(日)にかけて、“祈り”にフォーカスを当てた企画展「祈り展~Inori~」を開催いたします。

人々の祈りの対象となってきた仏教美術、そして作家自身の祈りを込めた現代アート作品まで、多岐にわたる祈りの姿をご紹介します。

出展点数約40点。観覧無料。


祈り展~Inori~ メインビジュアル


【「祈り展~Inori~」について】

古より「祈り」は人々とともにありました。

人は常に神仏に祈りを捧げ、想いを巡らせてきました。

「祈り」を表す美術は、およそ4万年前に描かれた壁画に遡ります。日本には飛鳥時代に百済から仏教が伝来すると同時に、仏教美術、つまり「祈り」の芸術が広まったと言われています。


本展では、美術史の中で表現されてきた「祈り」に焦点を当てます。仏教を背景とした宗教的な「祈り」をはじめ、書家や画家が作品に込めた思い、写真や造形に投影される願いもまた、一つの「祈り」の形ではないでしょうか。


美術品を媒体として時代を越えて様々な形で表現される「祈り」の姿に触れ、未曾有の時代を生き抜く力を、更には、豊かな時間を味わう心を忘れないで欲しいという願いを込めた展覧会です。


重要美術品指定作品の仏教美術から、古典の流れを汲む近代美術、そして現代作家たちの作品まで一堂に会する貴重な機会です。ぜひご高覧下さい。


村上 華岳「觀世音菩薩図像」


【出展作家】

白隠慧鶴(1685-1768)

江戸中期の臨済宗の僧。駿河生。十五才で松蔭寺単嶺祖伝に就いて出家、慧鶴と称しました。享保二年、松蔭寺の住持となり、翌年妙心寺の第一座となりました。東嶺円慈、遂翁元盧らを育て、臨済禅の中興を成し遂げ、民衆に禅を広めました。

また、膨大な書画を残したことでも知られ、達磨や、儒教、民間信仰、歌謡など様々な要素を用いた禅画はユーモラスで、今なお人々を魅了し続けています。


井上有一(1916-1985)

書の世界に新風を巻き起こした、前衛書を代表する一人です。上田桑鳩に師事し、墨人会を結成。それまでの書の概念を塗り替え、書を芸術作品へと昇華させました。墨で書かれた豪快なラインは前衛的で、海外でも、ニューヨーク近代美術館での「Japanese Calligraphy」展、サンパウロ・ビエンナーレ、ドクメンタ2などに参加し、高く評価されました。


井上 有一「佛」


村上華岳(1888~1939)

大正から昭和の日本画家。本名は武田震一。京都絵専卒。文展に入選を重ね、大正五年に特選となったものの、やがて文展に対抗し土田麦僊、小野竹喬、榊原紫峰らと国画創作協会を結成。のち持病の喘息の悪化により神戸に居を移して、徐々に画壇から離れ作画を行いました。聖と俗の不思議と融合した精神性の高い仏画を多く描きました。


その他、小林古径、秦テルヲ、岡本太郎、山口長男、浜田浄、六田知弘など、ジャンル、世代を超えた作家たちの作品を出展いたします。



【本展のみどころ】

1. 仏教美術から現代アートまで、多岐にわたる作品が一堂に!

重要美術品指定作品の仏教美術や、禅林墨蹟をはじめとした古典の流れを汲み、破壊と創造を繰り返しながら独自の世界を創りだした書家たち、或いは芸術と宗教の融合を目指した異才の画家などの物故作家から、現在も活躍する画家、陶芸家、写真家の作品を無料で楽しんで頂ける貴重な機会です。


「金銅四橛(こんどうしけつ)」 銅 鍍金 重要美術品 古香庵旧蔵


2. カタログは無料、自宅でゆっくり楽しめる

出展される作品や展示会の雰囲気を、ご自宅にいながら少しでもお楽しみいただけるように、本展の全作品を掲載したカタログをご用意しました。本カタログは、ご希望の皆様全員に無料でお送りいたします。ぜひこの機会にお申込みください。

価格も明記しているので、お気に入りの作品が見つかりましたら、お電話やFAX、メールにてお問合せいただく事ができます。

また、紙のカタログ以外でもパソコン、スマートフォンなどでもご覧いただけるオンラインカタログもご用意しております。ぜひこの機会にお申込みください。


カタログのお申し込みは加島美術までご連絡ください。

加島美術HP: http://www.kashima-arts.co.jp/ Tel:03-3276-0700



3. 貴重な作品の数々をガラスケースなしに見ることができる!

会場では貴重な作品の数々を、ガラスケースなしで展示しております。

作品が持つ迫力を存分に楽しんでいただける展示会となります。

美術品を直接見ることでしか伝わらない作品独特の質感やその佇まいをぜひ感じてください。



【ハイライト作品】

円空「十二神将 辰像」

円空は江戸前期の木食僧、仏師、歌人として知られ、「円空仏」と呼ばれる独特の作風を持った木彫りの仏像を残しました。本作は、大明神像と十二神将像、計13体のうちの1体、辰神像として制作されました。これらの神像は60年ほど前に散逸し、そのうち1体は岐阜県の荒川豊蔵記念館に蔵されている事がわかりましたが、残りの12体の行方は、杳として知れませんでした。しかし、本作により、約60年ぶりにその所在が明らかになりました。荒々しい鑿痕と奔放な造形、うっすら見え隠れする柔和な表情が、我々の心をひきつけてやみません。


円空「十二神将 辰像」


白隠 慧鶴「猿猴捉月図」


芹沢 銈介「佛手」


六田知弘「水ノ貌M-05」


山口 長男「漂」


岡本 太郎「作品」



【「祈り展~Inori~」開催概要】

企画展名: 祈り展~Inori~

企画展HP: https://www.kashima-arts.co.jp/exhibitions/

日時  : 2021年9月18日(土)~10月3日(日)

      10時~18時 会期中無休

展示点数: 約45点 販売あり

出展作家: 井上有一、猪熊弦一郎、円空、岡本太郎、小林古径、芹沢銈介、

      大愚良寛、白隠慧鶴、秦テルヲ、浜田浄、六田知弘、棟方志功、

      村上華岳、山口長男、ほか

会場  : 加島美術

電話番号: 03-3276-0700

参加費 : 入場無料

アクセス: 〒104-0031 東京都中央区京橋3-3-2

      地下鉄銀座線「京橋駅」出口3 徒歩2分

      地下鉄有楽町線「銀座一丁目駅」出口7 徒歩3分

      都営浅草線「宝町駅」A4出口 徒歩5分

      JR 東京駅 八重洲南口 徒歩9分



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