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ANSYS, Inc.がEsterel Technologies S.A.の正式買収契約を締結  両社の統合でシミュレーションソフトウェア先端企業の製品ラインが拡大

 シミュレーションソフトウェアの世界的先端企業ANSYS, Inc.(NASDAQ:ANSS、以降 ANSYS社)と組込みソフトウェア向けソリューションのリーディングプロバイダであるEsterel Technologies S.A.(以降 Esterel社)は、ANSYS社によるEsterel社の買収の正式契約に署名したことを発表しました。

 これにより、ANSYS社はEsterel社を現金約4,200万ユーロ(約5,300万米国ドル)で買収する見込みですが、この金額は完了時の運転資本の調整により変動する可能性があります。この契約には、主要な経営陣および従業員の保有条項も含まれます。
 本社をフランスのエランクールに置くEsterel社は、約80人の従業員を擁し、2011年の営業年度は約1,500万ユーロの収益を上げました。この買収は2012年の第3四半期に完了する見込みであり、慣行的取引完了条件を満たし規制当局の承認を得ることを前提としています。

(Logo: http://photos.prnewswire.com/prnh/20110127/MM38091LOGO )


 Esterel社のモデルベース設計ソリューション「SCADE」は、航空機、鉄道、自動車、エネルギーシステム、医療機器などの産業システム分野向け組込み制御ソフトウェアの設計、シミュレーション、開発支援ツールです。現代の工業製品のシステムはハードウェア/ソフトウェアおよび電子機器で構成され、その複雑さを増しています。

 飛行制御機器、コックピットのディスプレイ、エンジン制御機器、運転支援システムなどの組込みソフトウェアのコードが数千万行に及ぶことは珍しくありません。このような組込みソフトウェアが、機器の安全やコンプライアンスを大きく左右する場合に、Esterel社のソリューションが有効です。
 Esterel社のソリューションは、組込みソフトウェアの挙動の正確なモデリングとシミュレーションを可能にし、設計プロセスの初期段階で洞察を得て要件をトレースできるようにします。
 また、高精度なモデルから信頼性の高い組込みソフトウェアコードを自動生成して、エンジニアリングに要する時間とコストを削減します。このコードジェネレータは現在、航空機、防衛、鉄道、自動車、工業システム、原子力発電所などに関する10以上の認証基準に準拠しています。


 Esterel社の買収は、ハードウェアソフトウェアの両システムに対するANSYS社のビジョン「Simulation Driven Product Development (TM)(シミュレーション主導の製品開発)」を拡大し、製品ラインを更に充実させます。
 組込みソフトウェアと相互作用するハードウェア(物理的プラントとも呼ばれる)は、電磁界、構造、流体の物理現象を伴うサブシステムを持つため、両社の連携は、組込みソフトウェアの挙動のより詳細な洞察を可能にします。
 また、設計・開発に要するコストを削減し安全性を高めつつも、革新的な製品を速やかに開発して市場投入時期を早めることが可能です。業界の先端企業である両社がひとつになることで、ANSYS社の「ユーザー主導の最先端ソリューションを提供する」というコミットメントは一層確実になります。


 「Esterel社のモデルベースの組込み制御ソフトウェア開発支援製品は、230もの一流企業から選ばれるほど高品質です。ANSYS製品にこれらが加わることを非常に嬉しく思います。現代の工業製品は高性能化が進み、多くの電子機器やソフトウェアを搭載しているため、開発にはシステムエンジニアリングが必要です。2つの優れた企業が統合されることで、システム全体の包括的シミュレーションと、実環境での挙動の確実な予測をお客様に提供できるようになります。また、各分野の壁を越えて洞察を得られるようになったことは、製品革新につながると確信しています。」(ANSYS社、社長兼CEO、Jim Cashman)

 「両社はそれぞれの顧客と従業員に対し強いコミットメントを持ちつつ、技術革新と先端技術開発への情熱を共有しています。ソフトウェアとハードウェアのシミュレーションで互いを補い合えることは、お客様が求める包括的で高精度なシステムシミュレーションを実現させるための技術強化につながります。両社の連携によって、物理試験のコストを削減し、エンジニアリングプロセスを効率化させるとともに、開発のスピードと成功率の向上を可能にします。我々は互いに協力し、自動車のISO26262や航空機のDO-178Cなどの新たな認証基準も満たせるよう取り組んでいきます。」(Esterel社、社長兼CEO兼共同設立者、Eric Bantegnie)


■経営統合
 両社は、その文化的共通点や双方のベストプラクティスをもとに、統合計画を進めています。現在、無形事業認知資産、進行中研究開発費、その他の無形資産、繰延歳入や資産に基づく補償費などの購入費用分配を含む、購入会計調整の買収への影響に関するUS-GAAPベースの試算が無いため、ANSYS社は将来の収益についてのGAAPベースの試算を提供できません。取引完了後に、財務に関するGAAPベースおよび非GAAPベースの最新情報を提供する予定です。


■ANSYS会社概要
 ANSYS社は、高い速度・精度・信頼性を誇るシミュレーションにより、お客様が直面する非常に複雑な設計問題の明確化と洞察を可能にします。ANSYS社の技術は、業界に関わらずさまざまな企業が、実際に製品が正しく動作するということを確信して予測できるようにするものです。多くのお客様が、プロダクトインテグリティを高めてビジネスの成功を推進させるものとして、ANSYS社のソフトウェアに信頼を寄せています。
 1970年に設立されたANSYS社は、2,200以上のプロフェッショナルを擁し、その多くは、有限要素解析、数値流体力学、エレクトロニクスおよび電磁気学、最適化設計といったエンジニアリング分野のエキスパートです。本社を米国ピッツバーグの南にあるカノンズバーグに置き、60以上の戦略的販売拠点を世界中に有し、40以上の国のチャネルパートナーとネットワークを築いています。
URL: http://www.ansys.com

 アンシス・ジャパン株式会社(ANSYS Japan K.K.)は、米国ANSYS社100%出資の日本法人です。
ANSYS社のCAEソフトウェアを日本で販売し、あわせてサービス、サポート体制を確立するために設立されました。

 ANSYSおよび他のすべてのANSYS社の製品名およびサービス名は、ANSYS社、または米国および他の国にあるANSYS社の子会社の登録商標です。その他のすべての商標または登録商標は、各所有者の財産です。


■Esterel社について
 Esterel社は、重要なシステムおよびソフトウェアの開発者向けにモデルベースの設計、検証、コード生成用ツールを提供する世界的先端企業です。フランスのエランクールに欧州本社、マサチューセッツ州ボストンに米国本社を置く私企業であり、ドイツ、英国、ロシア、中国に直販拠点を有し、世界各地のチャネルパートナーおよびサービスパートナーと協力関係を築いています。より詳細な情報については、Esterel社のウェブサイト( http://www.esterel-technologies.com )をご参照ください。


■Forward Looking Information 将来の見込みに関する情報に関して
 本プレスリリースやオリジナルのANSYS社が発表したプレスリリースには将来の見込みに基づく情報があり、将来変更される可能性のある記述が含まれています。また、内容に変更が生じた場合、アンシス・ジャパン株式会社並びにANSYS社、そしてEsterel社(その子会社も含みます)はこれらの将来の見込みに基づく記述の変更・更新に関して責任を負わないものとします。

 詳細については、ANSYS社のプレスリリース( http://investors.ansys.com/releaseDetail.cfm?ReleaseID=677527 )に記載されているForward Looking Informationの項目を必ずご参照ください。


■製品、価格についてのお問い合わせ先
アンシス・ジャパン株式会社
TEL     : 03-5324-7301
FAX     : 03-5324-7302
E-mail   : info-japan@ansys.com
ウェブサイト: http://ansys.jp

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