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芝浦工業大学の学生が発案  桐製品のクラウドファンディングを開始  明治元年創業の老舗桐箱専門店とコラボレーション

2021.10.01 11:00

芝浦工業大学(東京都港区/学長:山田 純)は、同大学のデザイン工学部デザイン工学科4年(2019年当時)勝山 基徳さんがデザインした「桐の眼鏡ケース」と、理工学研究科機械工学専攻 有馬 悠弥さん(修士1年)がデザインした「桐のスピーカー」、「桐のスパイスケース」のクラウドファンディングを、有限会社箱義桐箱店(東京都台東区/代表取締役:戸張 茂義)が2021年10月1日から開始したことをお知らせします。


<クラウドファンディング詳細>

https://camp-fire.jp/projects/view/455413



■ポイント

・明治元年創業の桐製品の老舗と共同開発

・現代の暮らしにフィットした桐箱のアイテム

・桐の特性や有限会社箱義桐箱店の技術の高さを応用


眼鏡ケース

スピーカー

スパイスケース


■製品化までの経緯

今回の3製品はデザイン工学科の授業、「プロジェクト演習」の一環でデザインされました。本演習はデザイン工学科橋田教授の指導のもと、学生がさまざまな素材の加工技術をもつ企業とコラボレーションした産学連携プロジェクトです(芝浦ものづくりコラボ https://sit-monocolla.com/ )。芝浦工業大学と連携協定を結ぶ東京東信用金庫の取引先企業8社とともにデザイン演習・商品開発が行われました。

勝山さんと有馬さんの出したアイデアを、箱義桐箱店の戸張さんが技術対応可能か検討し、板の厚さの調整など、ブラッシュアップや試作品の製作を重ねました。


打ち合わせの様子


■桐の特性、デザイン、コストのバランスの難しさ


左から 橋田教授 戸張さん 有馬さん 勝山さん


桐は非常に軽い木材です。眼鏡ケースのデザインの際、「桐なら持ち運べるし、失くす可能性が減る」と、勝山さんは考えました。取り出しやすさや見栄えに影響するため、蓋の角度の微調整を重ねました。

また古来より、琴などの和楽器には優れた音響効果のある桐が使われてきました。有馬さんは、現代の音楽プレーヤーであるスマートフォンを結び付けて、スピーカーを発案しました。

さらに、桐の持つ高い調湿効果はスパイスケースに最適でした。どの作品も試作を何度も重ね、機能性の担保とコストのバランスを意識しました。



■桐箱専門店の老舗が抱く、「桐を日常使いしてほしい」思い

桐には長所が多数あり、現代ではタンスなど、高級品として使用されるのが一般的です。しかし戸張さんは、「気軽な気持ちで使ってほしい」と語ります。そのためにも、桐の特性を若い感性で捉え、「自分が使ってみたいと思った」点が今回のデザイン採択の理由です。

芝浦工業大学デザイン工学部では、今後も国内外企業と学生のタイアップを通じた、学びの促進に力を入れていきます。



■芝浦工業大学とは

工学部/システム理工学部/デザイン工学部/建築学部/大学院理工学研究科

https://www.shibaura-it.ac.jp/


日本屈指の海外学生派遣数を誇るグローバル教育と、多くの学生が参画する産学連携の研究活動が特長の理工系大学です。東京都とさいたま市に3つのキャンパス(芝浦、豊洲、大宮)、4学部1研究科を有し、約9千人の学生と約300人の専任教員が所属。創立100周年を迎える2027年にはアジア工科系大学トップ10を目指し、教育・研究・社会貢献に取り組んでいます。

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