夏の悩みは「毛穴」「脂」「しみ」、紫外線・保湿・美白への関心...

夏の悩みは「毛穴」「脂」「しみ」、 紫外線・保湿・美白への関心が年々増加  若年層ではマスクトラブルが冬より減少  「21夏 スキンケア ニーズ 総合調査」結果の報告

株式会社日本能率協会総合研究所(代表取締役社長:譲原 正昭、本社:東京都港区)は、2021年8月に、15~69歳の女性を対象に、『21夏 スキンケア ニーズ 総合調査』を実施いたしました。本調査は2003年から3年毎に冬・夏の年2回、継続的に実施しております。年代別比較のほか、時系列比較やコロナ禍前後の変化、夏冬の季節差などが分かります。調査結果がまとまりましたので、その一部をご紹介します。


夏の悩みは「毛穴」「脂」「しみ」…


【Summary1:2021年夏調査の特徴的な結果、および過去の夏調査との比較】

◆夏の肌への関心、紫外線への警戒が約半数、保湿が増加。

紫外線を「非常に気にしている」と答えた人は47%と約半数。長年4割前後で推移していたところ、21年では5割弱に大きく伸長した。保湿を「非常に気にしている」人は09年→21年で20ポイント増加し、44%。


◆美白を気にする10代、美白美容液の使用が増えた50代。

美白を「非常に気にしている」人は10代で最も高く45%、60代で最も低く17%。美白「美容液」の使用は、50代で最も高く33%、18年→21年で7ポイント増加した。30代・40代も3割以上が使用しており微増。


◆洗顔での泡立てが肌のためにいい、と半数を超える。

お肌のために「洗顔料はよく泡立てる」ことを行った方がいいと思っている人は5割以上。以下「泡立てネットを使う」「シートマスクを使う」は3割以上、「美容液を毎日のケアに」「顔のマッサージ」「表情筋を鍛える」は3割弱と続く。



【Summary2:2021年1月実施した調査と夏・冬比較】

◆夏の肌悩みは年代別に「ニキビ」→「毛穴」→「しみ」に変化。

10代では「ニキビ」「毛穴」関連の悩みが上位を占める。20代・30代では「毛穴」関連が上位に目立つ。特に「毛穴の広がり」「脂っぽい」は夏調査で冬調査より高まる傾向。40代~60代では「しみ・そばかす」が1位。


◆10代・20代のマスクによる肌荒れは、冬と比べて軽減。

「マスクによる肌荒れ」は冬調査の29%から、夏調査の24%と減少。10代では20ポイント弱と大幅に減ったほか、20代も10ポイント以上減少し、若年層での減少が目立った。一方30代~60代では夏冬の差があまりない。



【調査概要】

・調査対象 :首都圏(東京・千葉・埼玉・神奈川)および

       近畿圏(大阪・兵庫)の15~69歳の女性

・調査方法 :日本能率協会総合研究所「モニターリサーチ・システム」を

       利用したインターネット調査

       (年代・属性を人口構成に割り当て抽出)

・有効回収数:2,000人

・調査実施日:2021年8月6日(金)~8月10日(火)


※〈18夏〉~〈03夏〉は各調査年の7~8月の調査、〈21冬〉は2021年1月の調査です。



【2021年夏調査の特徴的な結果、および過去の夏調査との比較】

Point!:夏の肌への関心、紫外線への警戒が約半数、保湿が増加。

◆紫外線を「非常に気にしている」と答えた人は47%と約半数。長年4割前後で推移していたところ、21年の夏調査〈21夏〉では5割弱に大きく伸長した。

◆保湿を「非常に気にしている」人は09年→21年で20ポイント増加し、44%。

◆肌の老化は09年から増加傾向で42%に、美白は15年から増加を続け28%になった。

◆紫外線・美白・保湿・老化といった肌への関心は、夏調査を時系列で比較して高まる傾向がうかがえる。


図表1 夏の肌への関心


Point!:美白を気にする10代、美白美容液の使用が増えた50代。

◆美白を「非常に気にしている」人は10代で最も高く45%、60代で最も低く17%と、若いほど関心が高い。18年→21年で比較すると、60代で5ポイント以上増加、30代でも5ポイント弱増加して33%に。

◆使っている美白化粧品は「化粧水」「美容液」がともに約3割。

◆美白「美容液」は、50代で最も高く33%の使用、18年→21年で7ポイント増加した。30代・40代も3割以上が使用しており微増。

◆美白に関心が高い10代は、美白「化粧水」の使用率は各年代中最も高いが、美白「美容液」の使用率は低い。


図表2 美白意識と美白美容液の使用率


Point!:洗顔での泡立てが肌のためにいい、と半数を超える。

◆今回の21年夏調査で、お肌のために「洗顔料はよく泡立てる」ことを行った方がいいと思っている人は5割以上。以下「泡立てネットを使う」「シートマスクを使う」は3割以上、「美容液を毎日のケアに」「顔のマッサージ」「表情筋を鍛える」は3割弱と続く。

◆「シートマスクを使う」は20代・30代で多く、約4割。「顔のマッサージをする」は10代で36%と最も多い。「表情筋を鍛える」は、50代で34%と最も高い。


図表3 肌のためと思うスキンケア行動


【2021年1月に実施した冬調査との夏・冬比較】

Point!:夏の肌悩みは年代別に「ニキビ」→「毛穴」→「しみ」に変化。

◆10代では「ニキビ」「毛穴」関連の悩みが上位を占める。5位の「脂っぽい」は夏調査〈21夏〉の方が冬調査〈21冬〉より7ポイント高い。

◆20代・30代では「毛穴」関連の悩みが上位に目立つ。特に「毛穴の広がり」「脂っぽい」は夏調査で冬調査より高まる傾向。

◆40代~60代では「しみ・そばかす」が1位。40代では30代以下同様、「毛穴」関連もランクイン。冬調査に50代・60代で1位だった「ほうれい線」や、「肌のたるみ」は、夏調査では減少が目立った。


図表4 年代別:夏の肌悩み ベスト5


Point!:10代・20代のマスクによる肌荒れは、冬と比べて軽減。

◆「マスクによる肌荒れ」は21年1月に実施した〈21冬〉の29%から、8月〈21夏〉の24%と減少した。

◆年代別に夏冬を比較すると、10代では20ポイント弱と大幅に減ったほか、20代も10ポイント以上減少し、若年層での減少が目立った。

◆一方、30代~60代では夏冬の差があまりない。30代は夏調査の10代・20代と同水準の3割強であるが、40代2割半、50代2割弱、60代1割半と、加齢とともに低くなる。

◆夏のマスクトラブルは「ムレ」51%、「汗」46%と、夏特有の現象が約半数となった。以下は「ニキビ」「赤みやかぶれ」「毛穴」が2割台で続く。


図表5 「マスクによる肌荒れ」と「夏のマスクトラブル」


『21夏 スキンケア ニーズ 総合調査』は、女性の肌ニーズ・基礎化粧品の使用実態を総合的に捉える調査です。女性の肌や基礎化粧品に対する意識と実態を探り、どのような人が、なぜ、何を意識し、どの化粧品を使っているのかを明らかにするため、下記項目について調査しました。



【『21夏 スキンケア ニーズ 総合調査』の調査内容】

1)肌ニーズの実態

 (1)肌タイプ (2)夏の肌悩み(気になること/改善したいこと)


2)夏の肌ニーズとスキンケア

 (1)紫外線意識とUVケア化粧品 (2)美白ケアと美白化粧品

 (3)乾燥ケアと高保湿化粧品 (4)老化意識とアンチエイジング化粧品


3)スキンケア化粧品の選択

 (1)スキンケア化粧品ブランド (2)スキンケア化粧品の選び方

 (3)コロナ禍をきっかけにしたスキンケアの変化

 (4)日常的にマスクを着用することで気になるようになったこと


4)スキンケア化粧品の使用・購入実態

 -1.「クレンジング用」化粧品

 -2.「洗顔用」化粧品

 -3.「水分補給用」化粧品(化粧水など)

 -4.「栄養分補給用」化粧品(乳液・クリームなど)

 -5.「スペシャルケア用」化粧品

 (1)使用頻度 (2)購入チャネル (3)使用ブランド (4)購入単価

 (5)購入理由 (6)使用理由 (7)期待する効果


5)ライフスタイルとスキンケア行動

 (1)お金と時間のかけ方 (2)スキンケア行動と使用ステップ


〈03冬〉〈03夏〉〈06冬〉〈06夏〉〈09冬〉〈09夏〉〈12冬〉〈12夏〉〈15冬〉〈15夏〉〈18冬〉〈18夏〉〈21冬〉に「スキンケアニーズ総合調査」を実施しており、今回の調査は14回目となる継続調査です。また、本リリースでピックアップした項目以外にも、多岐にわたる項目がございます。



【調査購入のご案内】

本調査は、当社自主企画による調査に複数企業がご参加いただく方式で実施し、以下のアウトプット一式を提供いたします。


・『21夏 スキンケア ニーズ 総合調査』のアウトプット

 (1)調査報告書:A4判・109頁・2021年9月発行

 (2)集計データ(CD-ROM):クロス集計、ローデータ、他一式


・『21夏 スキンケア ニーズ 総合調査』の購入費用

 定価 520,000円(税別)・MDBメンバー価格 470,000円(税別)

 ※『21冬 スキンケア ニーズ 総合調査』とのセット価格有り

 セット価格 定価840,000円(税別)・MDBメンバー価格800,000円(税別)



※本調査の成果物の著作権は株式会社日本能率協会総合研究所が保有します。

※当社は、本調査に購入いただいた企業(法人・個人)以外には、成果物を提供いたしません。ただし、本調査を告知するための限定的な利用、及び発刊から一定期間経過後はこの限りではありません。

※本調査の成果物のご利用は購入いただいた企業(法人・個人)の内部でのご利用のみに限らせていただきます。



《本件についてのお問い合わせ先》

株式会社日本能率協会総合研究所 経営・マーケティング研究部

〒105-0011 東京都港区芝公園3-1-22

担当 : 土井・山口・荒木

TEL  : 03-3578-7607

FAX  : 03-3432-0109

E-mail: info_mlmc@jmar.co.jp


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