浮遊新型コロナウイルス(SARS-CoV-2 USA-CA1/2020)の 抑制効果を試験施設(約9畳)で実証(60分で99.994%抑制*) エアグル空気清浄機AG900
2021.11.10 09:30
伯東株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長執行役員:阿部 良二)は、Airgle Corporation(以下、エアグル社と表記、米国本社:ニューヨーク URL: https://www.airgle.com/air-purifiers/ )が同社製空気清浄機AG900による浮遊新型コロナウイルスの抑制効果を試験施設(約9畳)で実証したことをお知らせします。
エアグル社は1999年の設立以来、空気清浄機専門メーカーとして安全で信頼度が高く最も効率的な空気清浄機を開発製造し顧客の健康改善と生活の質向上に貢献してきました。2020年初めには全世界の納入実績は100万台を突破しさらに拡大しております。伯東は2020年にエアグル社と代理店契約を締結し国内販売を開始しました。
*本実証結果は試験施設で得られたものであり、実際の生活環境下における効果を保証するものではありません。
*AG900のカタログ上の適用床面積(48畳)は日本電機工業会規格(JEM1467)の粉じん除去を基準としたものであり、同床面積における新型コロナウイルス抑制を保証するものでありません。
■実証実験の背景
エアグル社の空気清浄機には従来のHEPAフィルターのさらに100分の1サイズ(0.003μm)の粒子を99.999%捕捉することのできる自社開発のcHEPA高性能フィルターが搭載されており、各種バクテリア、ウイルスの抑制データを取得しております。しかしながら、新型コロナウイルスの実験にはBSL3(バイオセーフティーレベル3)の施設が必要であり、さらに空気清浄機による浮遊新型コロナウイルス抑制効果確認のためには居住空間レベルの大型チャンバーを要するためこれまで実証できませんでした。
エアグル社は本課題解決のために米国内のBSL3施設のうち大型チャンバーを保有する第三者である米国検査機関にAG900の実証テストを委託(エアグル社リリースURL: https://www.airgle.com/airgle-clean-room-air-purifier-ag900/features/ )し、本空気清浄機につき試験施設において以下の実験結果を確認しました。
AG900
cHEPAフィルター
■実験方法と材料
1.実験チャンバー
6.10m×2.44m×2.44m 空間容積36.24m3 (約9畳、密閉状態)
2.実験に使用した新型コロナウイルス
SARS-CoV-2 USA-CA1/2020 (BEI NR-52382)
3.実験手順
(1) 新型コロナウイルスのウイルス液を入れたネブライザーにコンプレッサーから圧縮空気を送り、ウイルス液をチャンバー内へ10分間噴霧して浮遊させました。
(2) 浮遊新型コロナウイルスの捕集にはエアーサンプラーを使用し10分間サンプリングしました。
(3) サンプリングは空気清浄機稼働前(0分)および、15分、30分、45分、60分の計5回実施しました。
(4) 空気清浄機停止状態でのコントロールテストを2回、稼働状態でのテストを3回実施しました。
(5) サンプル中の新型コロナウイルス測定は感染価により、Vero E6細胞を用いTCID50法で定量しました。
なお、本測定方法での定量下限は120TCID50/mlです。
■結果
表1および図1にAG900による経過時間ごとの浮遊新型コロナウイルス抑制効果(感染価の低下)を示します。
【表1 AG900による浮遊新型コロナウイルス抑制効果(感染価の低下)】
表1
*コントロール×2回、AG900稼働×3回テストの平均値
【図1 AG900による浮遊新型コロナウイルス抑制効果(感染価の低下)】
図1
36.24m3チャンバー(約9畳)におけるエアグル空気清浄機AG900による浮遊新型コロナウイルス抑制効果は60分後に99.994%(残存率0.006%)となりました。
■製品情報