防災情報が確実に“聞こえる・伝わる”社会を目指して 青森県深浦町において防災用屋外放送の長期観測を開始
TOA株式会社(本社:神戸市、社長:竹内 一弘)は、2021年10月20日より、青森県深浦町において、地形や気象(気温・湿度・風速・雨量等)など、様々な環境条件下でも最適な防災用屋外放送を実現する手法を探るため、屋外拡声音の長期観測を開始しました。
本観測は、地域住民に危険を報せる防災用屋外放送がより確実に“聞こえる・伝わる”を実現するための取り組みです。深浦町が運用している「防災行政情報伝達システム」より試験音を放送し、新たに設置した複数の屋外観測ステーションにて、実際に現場で聞こえる音声の収録と、風向き・風速の観測を行います。長期にわたり収集したデータから、地形や気象条件などによって生じる音の聞こえ方の違いについてAI解析等を行い、最適な防災用屋外放送の実現を目指します。
青森県の最西に位置し日本海に面する深浦町は、長い海岸線沿いを中心に人々が暮らしています。また、入り組んだ地形や強い浜風など、防災用屋外放送の音を届きにくくする地理的要因が多く存在します。TOAの音響技術や学術的知見によって、これらの課題解決を図るべく、深浦町とTOAによる長期観測が実現しました。
TOAは、本観測で得た成果をもとに、「防災情報が確実に“聞こえる・伝わる”社会」の実現を目指します。
■TOA株式会社について
1934年創業、本社は兵庫県神戸市。業務用音響機器と業務用映像機器の専門メーカー。交通施設・商業施設の案内放送やBGM、火災時の避難誘導放送、大規模スポーツ施設用音響システム、防犯カメラや録画機器などを製造・販売。
特に昨今は、減災・防災分野にも注力。従来の2倍以上の距離まで明瞭な音声を届ける「防災用スピーカー」は、津波や大雨による水害の警報用途として日本全国の多くの自治体で導入いただいています。
他にも、より多くの方へ、正確に情報を届けるためのソリューションを展開。駅や空港スタッフが簡単な操作で多言語放送ができる「多言語放送サービス」や、放送設備とデジタルサイネージを連動させて、音声放送による聴覚情報と画像・文字表示による視覚情報を同時に発信する「避難誘導システム」など、音と映像の技術を駆使し、社会の安全・安心に貢献する製品・サービスを提供しています。
■会社概要
設立 : 1949年4月20日(創業:1934年9月1日)
資本金 : 52億79百万円
従業員数 : 3,020名(連結) 818名(単体)
代表者 : 代表取締役社長 竹内 一弘
本社所在地: 兵庫県神戸市中央区港島中町七丁目2番1号
事業内容 :
・拡声放送機器、通信機器、その他情報伝達機械器具の製造販売
・音響機器、映像機器、その他電子・電気機械器具の製造販売
・上記機器の賃貸ならびに工事の設計施工
・音響・映像に関するソフトウェアの企画・制作ならびに販売
・電気通信を利用した各種サービスの提供
・電気通信事業
・ホール・スタジオの賃貸経営ならびに音楽等のイベント・催し物の企画運営
※2021年3月期実績
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