《作者インタビュー》「舞台は北海道の●●です」 マンガ『そして、バトンは渡された』好評発売中 映画も本日より全国公開!
株式会社文藝春秋コミック編集部では、マンガ『そして、バトンは渡された』(原作・瀬尾まいこ、漫画・田川とまた)を2021年10月19日(火)より全国書店、主要電子書店で発売中です。
本日より、永野芽郁さん主演の映画『そして、バトンは渡された』も全国公開されます。映画、原作小説と併せてお楽しみください。
あらすじ
高校3年生の優子は、幼い頃に母親を亡くしてから様々な親の間を「バトン」のように渡り歩き、今は血の繋がらない父親・森宮さんと2人暮らしをしている。離れ離れになった実の父親、突然音信不通になった継母の梨花さん、そして常にきれいな距離感を保った森宮さん――。家族の形を丁寧に描いた感動作。
マンガの舞台は北海道の旭川市
原作小説では特に舞台が明示されていませんが、コミカライズ版の舞台は「旭川」になっています。
作画を手がけた田川とまたさんは北海道北見市在住で、今回のマンガのために旭川市に取材をしたことも。
田川さんがあえて旭川市を選んだ理由を聞いてみました。
「出身大学が旭川教育大学で、思い入れのある街なんです。前作『ひとりぼっちで恋をしてみた』では、自分が住んでいる北見市を舞台にしました。世間的に“未開の地”として扱われがちな“道東”を描ききったので、“他に思い入れがあって、まだ描いていない場所はどこか”を考えたときに旭川になりました。
あとは、主人公の優子と森宮さんの生活している様子から、旭川くらいの規模感の街をイメージした、というのもあります」
さらに、コロナ禍の影響で取材が困難な施設もあったそうです。
「コロナの影響といえば、特に第5話の病院の取材が大変でしたね。当然ですがなかなか入らせてもらえる病院がなくて…。色々な病院をあたって、自分がお世話になった近所の病院から唯一許可をいただけて、なんとか描くことができました。
取材依頼の電話をしたら“田川先生ですか?”と訊かれまして…なんと病院内に『ひとりぼっちで恋をしてみた』の読者さんが3人いたんです。こういう嬉しいことがあるから、自分は北見市を離れられないんだと思います(笑)」
森宮さんと優子の、原作小説にはないやりとりにも注目!
コミカライズ版では、森宮さんと優子の会話劇にもご注目ください。演劇も手がけたことのある田川さんのこだわりが詰まっています。
「優子と森宮さんのオリジナルの会話については、自分が演劇をやっていた経験が関係していると思います。高校生の頃に地元の『劇団動物園』の演劇を見て衝撃を受けまして…大学に入って自分でも演劇を作るようになりました。
僕はなぜか男女2人の組み合わせにグッとくるものがあって。恋愛でも恋愛でなくても、どんな関係性でもいいんです。お笑いコンビも『ラランド』さんや『蛙亭』さんが大好きです。大学卒業前に作ったお芝居も、破局寸前の男女が会話し続ける内容だったな…(笑)。
原作を読んだときに“自分の好きな会話劇が描けるな”と第一印象で感じました。原作は瀬尾さんが生み出したキャラクターの生き生きとしたやりとりが魅力です。なのでこのマンガ版では、優子ちゃんや森宮さんのキャラクターをお借りして、自分なりの会話劇を表現しました。もう一つの『バトン』の物語として楽しんでもらえたら幸いです」
※「文春オンライン」で2021年10月19日に公開されたインタビューより抜粋。インタビュー全文を読むにはこちら。
https://bunshun.jp/articles/-/49370
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「LINEマンガ」などの電子コミックサービスでも『そして、バトンは渡された』を話・巻単位で公開中です。
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書誌情報
書名:そして、バトンは渡された
著者名:原作・瀬尾まいこ 漫画・田川とまた
定価:990円(本体900円+税10%)
発売日:2021年10月19日(火)
商品URL:https://www.amazon.co.jp/dp/4160901107
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