LonzaがCodiak BioSciences社の エクソソーム製造設備を買収し、 長期戦略的協力体制を確立
・LonzaがCodiak社の米国マサチューセッツ州レキシントン工場を買収・運営し、Codiak社のパイプラインを製造する戦略的パートナーとなる
・LonzaとCodiak社はエクソソームの製造と特性解析技術に焦点を当てた中核拠点を設立
・Lonzaは、Codiak社のハイスループットエクソソーム製造技術の世界的、独占的かつサブライセンス可能な権利を取得
・Codiak社は、その臨床段階にあるプログラムのために、約6,500万ドル相当の製造サービスを受け、コアエクソソーム工学とローディングの専門知識を保持する
2021年11月2日, バーゼル(スイス)・ケンブリッジ(米国マサチューセッツ州) - 医薬品、バイオテクノロジー、健康食品原料の市場におけるグローバルパートナーであるLonzaは、エクソソームをベースとした治療薬を先駆けて開発する臨床段階のバイオ医薬品企業であるCodiak BioSciences社から、米国マサチューセッツ州レキシントンにあるエクソソーム製造設備を買収したと発表しました。
Codiak社は、エクソソーム工学および薬物ローディング技術と同様に、治療薬候補のパイプラインを保持します。Codiak社は、現行の約6,500万ドル相当のcGMP製造サービスを取引の一環として受領します。Lonzaは、エクソソーム製造のためのCodiak社のハイスループットのパフュージョン・ベースのcGMPプロセスに世界的にアクセスし、サブライセンス権を取得します。
両社は、エクソソーム製造技術開発のための中核拠点を設立します。当拠点は、両社の強みを活かし、エクソソームの製造・精製・分析の開発を進めるとともに、Lonzaのお客様にエクソソームアッセイやプロセス開発、分析・製造サービスを提供していきます。
LonzaのSVP, Head of Cell and Gene TechnologiesであるAlberto Santagostino氏は以下のように述べています。「Codiak BioSciences社との協力体制に高い関心を持っています。エクソソームは先端治療の新たなモダリティとして登場し、バイオ医薬品の次の最前線となる可能性があります。このモダリティの最先端企業の1つであるCodiak社との私たちの協力体制は、この技術を進歩させるための戦略と合致しており、業界全体の進歩を促します。エクソソーム分野の他の顧客と並び、Codiak社への能力提供を約束します」。
Codiak BioSciences社のCEOであるDr. Doug Williams氏は以下のように付け加えています。「世界有数の医薬品受託製造開発機構であるLonzaとエクソソームの中核拠点を創設し、Lonzaの能力を活用することで、製造プラットフォームの生産性を加速させ、潜在力を最大限に発揮させます。Codiak社にとって重要なことは、この共同作業は、成長する臨床パイプラインを進めるにつれて、後期臨床およびやがて商業生産の拡大のための能力を強固にします。LonzaがCodiak社の人工エクソソームの製造における先駆的な研究を承認したことを誇りに思うと同時に、私たちの中核拠点が当分野の新基準を打ち立てる助けになることを期待しています。」
エクソソームは多くの細胞種から分泌されるナノサイズの膜小胞であり、細胞間情報伝達の役割を果たしています。これらは、早期発見、診断、予後、標的治療に至るまで、様々なアプリケーションにとって臨床的に価値あるツールです。エクソソームプラットフォームのさらなる開発は、細胞および遺伝子治療を利用可能にし、大規模な患者集団に商業的に提供可能とする可能性も有しています。
エクソソームの開発はまだ初期段階である一方、エクソソーム関連技術は過去数年で急速に進歩しており、多くの開発者が前臨床または初期臨床段階でのエクソソームベースの治療法の有効性と可能性を実証するために取り組んでいます。Codiak社は、すでに2つの遺伝子操作されたエクソソーム治療薬候補を患者の臨床試験に進めており、2021年の第4四半期中に第3の候補のIND申請が計画されています。
この新興分野への投資は、イノベーションを通じて差別化するというLonzaの戦略を反映しています。エクソソームモダリティの開発からmRNAワクチンの工業用生産、バイオ医薬品の製造支援に至るまで、Lonzaは最先端の製造技術で事業を展開し、世界中の患者さんに革新的な新しい治療法を提供できるよう支援しています。
Lonzaのエクソソーム関連サービスの詳細については、下記を参照してください。
https://pharma.lonza.com/technologies-products/exosomes
【Lonzaについて】
Lonzaは、医薬品、バイオテクノロジー、健康食品原料の市場におけるグローバルパートナーとして選ばれています。さまざまな治療に役立つ新しい革新的な医薬品をお届けできるようお客様を支援することで、より健康的な世界の実現に取り組んでいます。私たちは、技術的洞察力と世界クラスの製造、科学的な専門知識、プロセスの卓越性を組み合わせることでこれを実現しています。Lonzaの比類のないほど幅広いサービスや製品により、お客様がヘルスケア分野での製品開発やイノベーションを製品化する際にお役立て頂いております。
Lonzaは1897年にスイスアルプスで設立され、現在、5つの大陸で事業を展開しています。約1万5,000人の従業員を擁し、当社の事業だけでなく、事業を展開する地域社会にも有意義な変化をもたらす、高い業績を収めているチームと個々の才能を持った人材によって構成されています。2021年上半期の売上は25億スイスフランで、コア EBITDAは8億4,700万スイスフランでした。詳細は当社ウェブサイト( https://www.lonza.com ) をご覧ください。
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【Codiak BioSciences社について】
Codiak(ナスダック:COAK)社は、未だ有効な治療方法がない疾患への医療ニーズが高い領域で、幅広い疾患の治療を変革する可能性を秘めた新しいクラスの医薬品であるエクソソームベースの治療薬を先駆けて開発することに焦点を当てた臨床段階のバイオ医薬品企業です。Codiak社は、エクソソームの生物学を自然な細胞間伝達メカニズムとして活用することにより、独自のengEx(TM) プラットホームを開発し、エクソソームの固有の特性を拡張して、新たなエクソソーム治療候補を設計、エンジニアリングおよび製造してきました。Codiak社は、engEx プラットフォームを利用して、腫瘍学、神経腫瘍学、神経学、神経筋疾患および感染症に及ぶ幅広い疾患領域の治療を目的とし設計されたエクソソームの複数のパイプラインを生み出してきました。
【追加情報および免責条項】
Lonzaグループは、スイスのバーゼルに本社を置き、スイス証券取引所に上場しています。また、シンガポール証券取引所(「SGX-ST」)に二部上場しています。LonzaグループはSGXSTの継続上場条件の対象ではありませんが、引き続きSGXST上場マニュアルの規則217および751の対象となります。
本ニュース・リリースの記載事項は、将来の予測に関する記述を含む場合があります。これらの記述は、Lonzaグループの現在の予測と推定に基づいており、これらの予測と推定の達成をLonzaグループが保証するものではありません。投資家の皆さまは、すべての将来の予測に関する記述がリスクと不確かさを含んでおり、全体として制限されていることにご注意ください。本ニュース・リリースに含まれる将来の予測に関する記述は、さまざまな要因により、実際の結果と大きく異なる場合があります。また、Lonzaグループは、法律により要求される場合を除き、本ニュース・リリースに含まれる記述を更新する意図を有するものではなく、また、義務を負うものではありません。
本ニュース・リリースは、Lonza Group Ltdが、2021年11月2日(スイス現地時間)に発表したニュース・リリースを日本語に翻訳再編集したものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。
【英文ニュース・リリース】
Lonza to Acquire Codiak BioSciences Exosomes Manufacturing Facility and Establish a Long-Term Strategic Collaboration
Forward-Looking Statements (Codiak社)
このプレスリリースには、1995年の民事証券訴訟改革法の意味における「将来の見通しに関する記述」が含まれています。これには、とりわけ、当社のengExプラットフォーム、engEx製品候補および人工エクソソームの開発および治療に関する記述が含まれます。また、それらの将来の開発計画、規制当局への申請、データ公開およびそれに関するタイミングを含みます。このプレスリリースに記載されている将来の見通しに関する記述は、将来の出来事に対する経営陣の現在の予想に基づいており、実際の結果が将来の見通しに記載または暗示されているものと大きく異なる可能性がある多くのリスクと不確実性の影響を受けます。これらのリスクと不確実性、およびその他の重要な要因の説明については、実際の結果が将来の見通しに関する記述に含まれているものと異なる可能性があります。2020年12月31日に終了した年度のCodiak社の年次報告書のフォームの10-K「リスク要因」と題したセクション、その後の証券取引委員会への提出内容、およびCodiak社がその後の証券取引委員会に提出する際の潜在的なリスク不確実性およびその他の重要な要因に関する議論をご覧ください。このプレスリリースのすべての情報は、このレポートの日付の時点で最新のものであり、Codiak社は法律で義務付けられていない限り、この情報を更新する義務はありません。
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