AIによる不正検知の共同研究を実施

明治大学理工学部情報科学科齋藤孝道教授の研究グループ、(株)ACSiON、セブン銀行らと

明治大学理工学部情報科学科の齋藤孝道教授の研究グループと株式会社ACSiON(本社:東京都千代田区、代表取締役:安田貴紀)は、株式会社セブン銀行(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:舟竹 泰昭)およびネット銀行と共に、不正な端末を検知するAIモデルに関する共同研究を実施しました。


研究の背景

コロナ禍において取引等のオンライン化が進む中、金融系システムへの攻撃を中心にサイバーリスクが高まっています。フィッシング詐欺の発生件数が過去最多になる等、金融機関にとってサイバー攻撃への対策は喫緊の課題となっています。また、高度化する攻撃手法に対応できるより精度の高い不正検知が求められています。


研究の概要

本研究では、上記の背景をふまえ、各社の専門性を生かし、AIによる不正検知の共同研究を実施しました。

齋藤孝道教授の研究グループでは、情報セキュリティ技術全般を用いた不正検知の研究を長年にわたり実施しており、本研究でも不正アクセス・不正利用に該当する端末を検知するAIモデルを作成しました。

(株)ACSiONは、「銀行業高度化等会社」として展開しているセキュリティプラットフォーム事業での知見を本研究で生かしています。(株)セブン銀行は、これまで培ってきた金融犯罪対策の経験から、インターネット取引におけるなりすましや不正送金等の検知の知見を本研究で生かしています。


今後の展望

不正検知プラットフォーム「Detecker(ディテッカー)※」への適用等、実用化に向けた研究開発を続けていきます。齋藤孝道教授の研究グループでは、今後も様々な実証実験を通し、これまでの研究成果の有益性・有効性を検証し、オンライン不正対策などの不正検知技術に関する研究を続けていきます。特に、国際社会におけるサイバー空間への依存度が高まる中、理論だけでなく実践的なAI技術を最大限に活用して社会に役立つ技術の研究開発を推進し、併せて、高度デジタル人材の創出に尽力します。

 

※(株)ACSiONが提供する、セブン銀行が培ってきた金融犯罪対策の緻密なノウハウを不正検知モデルとして搭載した不正検知プラットフォームです。マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策に関するガイドライン等で求められる実効性の高い取引モニタリングを実現します。(詳細:(株)ACSiONホームページ https://www.acsion.co.jp/detecker/)      

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カテゴリ:
技術・開発
タグ:
セキュリティ

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