「とびばこパン」パン屋が展開するテイクアウトハンバーガーショップ「パンで」が販売時のオペレーションの向上のため、500万円かかるシステムを複数の無料アプリで代用し、人件費削減に成功

小規模な組織ほどDXを

2021.11.29 14:15

とびばこパンが評判のベーカリーPain de Singe(パンドサンジュ、所在地：大阪府堺市、代表：門田充)は、自社で独自開発した高品質冷凍パンを使って展開するハンバーガーテイクアウトショップ「パンで」を10月にオープンしました。パンででは「できたて」「高品質」「低価格」を実現するため、有名店シェフの監修を受けた本格ハンバーガーを提供します。オープン前に実施したトレーニング販売時のオペレーションのもたつきを解消するため、市場価格では500万円以上かかるシステム(当店見積比較)を独自スタイルに合わせて無料のアプリを組み立て連動し運用したDXを取り入れることでオペレーションの改善、人件費削減に成功しました。現在開店1ヶ月が経ち人件費30％削減、働き方改革につなげ、無駄な時間やフードロスを減らし、コロナ後の飲食業界に生き残る挑戦を仕掛けます。

スマホ画面のアプリアイコンたち

オーダーは一目でわかりやすく

【背景】

コロナ後の生き残りをかけ、事業者にはより強みを研ぎ澄まし、より高効率な体制を敷くことが求められています。小規模な飲食店レベルでもヒト・モノ・時間を適切に管理することは今後必須と言えるでしょう。しかし、汎用性のあるパッケージ化されたシステムは高額なうえ、不要な機能も多く、実情に行き届いているとはいえません。一方で昨今、専門的なプログラム知識がなくてもシンプルなアプリケーションが作成できるノーコードツールが話題で、短時間で開発可能なこと、稼働後のカスタマイズが容易であることもあり業種や分野を問わず注目を集めています。

厨房内でもリアルにオーダー確認

【特徴】

フリーのノーコードツールを使い、製造、加工、販売の部署ごとにそれぞれ必要最小限の情報入力と共有ができるシンプルなアプリを作成します。それら複数のアプリを連動することで、導入に500万円以上必要な「仕入れ→製造→加工→出荷→在庫」までを通貫して管理するシステムに匹敵する機能を持たせました。また、アプリは各スタッフのスマホで利用可能で、新たな設備の導入することなく、リアルタイムに最新の情報を共有することが可能になっています。

業務を円滑にするアプリ

【展望】

当店が開発したアプリの中でも、変動する仕入れ価格に端を発する原価の管理は業種問わず共通の課題であり、要望があれば、ノウハウを提供し、同様に生き残りをかけている事業者の力になれればと考えています。小規模事業者のDX化へ向けた働きかけを通じて事業者間の連携を深め、特に飲食業界においては当店が得意とする「パン」という商材の汎用性を活かし、競争力ある商品や企画の共同開発や協業につなげていきたいです。

【店舗概要】

店舗名　：パンで

所在地　：堺市西区津久野町1-8-15

営業時間： 11:00～15:00

定休日　：火

駐車場　：無

TEL　　： 072-320-7257

※テイクアウト店のためイートインスペースや席数はございません

※駐車場はございませんので近隣のコインパーキングをご利用ください

【会社概要】

2012年堺市津久野にてパン屋をオープン。看板商品とびばこパンがSNSで話題になり、全国の主要百貨店やイベントで催事販売を手がけました。

コロナ禍を受け、未来のパンは冷凍にあると冷凍パン事業にシフト。とびばこパンも冷凍パンにリニューアルし今年新発売しています。