航空宇宙分野の金属加工技術で活躍する 理研アルマイト工業株式会社が、 関東化学工業株式会社をグループ傘下へ
「化学・製造」をキーワードに事業拡大へ。
2021.12.10 12:45
理研アルマイト工業株式会社(以下、理研アルマイト社)は、関東化学工業株式会社(以下、KCI)の全株式を取得することをお知らせいたします。
航空宇宙分野を中心にアルミニウム等による表面処理事業を手掛ける理研アルマイト社は「粉体製品の受託製造」「金属表面を守るシールピールの製造販売」「航空機用防除雪氷液の製造販売」の3つの事業を展開しているKCIの全株式を取得いたします。
これにより、理研アルマイト社は、宇宙航空で培った技術と品質をさらに強化していくと同時に、新たな産業分野にその技術と信頼の品質を供給していくことを可能にしました。
<背景>
理研アルマイト社は航空機産業・宇宙産業を展開する企業に対して、アルマイト加工処理を提供しています。同社は今後の航空宇宙産業の成長性と新たな技術の集積による新市場への挑戦を見据えており、「化学」「航空」の分野で昭和29年の創業から信頼と技術を積み上げてきたKCIを買収することにより、事業フィールドの拡大に大きな一歩を踏み出しました。
「互いの強みを一所に、化学業界のパイオニアへ」
今日の「化学・航空・宇宙」産業の発展において、優秀な技術者同士の協同は必要不可欠です。
今回のKCI買収により、創業80年以上の理研アルマイト社が航空宇宙業界で培った金属表面加工技術に加え、航空機用の防除雪氷液といった工業向け製品だけでなく、衣料用、キッチン用、バス・トイレ用の粉体洗剤といった家庭用製品も得意領域としてきたKCIが組み合わさります。このことは、両社の洗練された技術の集合による新たな市場機会への挑戦をも意味します。
それぞれの歴史が築き上げた経験とノウハウを礎に、未来の「化学業界のパイオニア」になるべく、2021年11月30日、理研アルマイト社はKCIを買収し、日本の高い技術力を世界へ推し進めるための大きな一歩を踏み出しました。
<今後の展望>
今後、理研アルマイト社は、これまで積み重ねてきた既存技術の改良・改善に加え、M&Aを通じた事業領域の拡大にも積極的に取り組む方針です。
グローバル化を背景とした競争環境の激化に加え、コロナ禍による先行き不透明感に伴い、高い技術力を誇る産業においても、市場の縮小が余儀なくされている中、“技術の集合”をテーマに、新たな価値の創造のイニシアティブを取るべく、挑戦を始めます。
<企業説明>
・理研アルマイト工業株式会社について
宇宙航空分野を中心にアルミニウムやアルミニウム合金による表面処理(陽極酸化皮膜・化成皮膜処理)に従事。ロケット部品や固体ロケットブースター構体、人工衛星の構体、太陽電池パネルなど、幅広い領域で当社の表面処理技術が活用されています。また宇宙航空分野だけではなく、その他の産業においても宇宙航空で培った技術と品質を洗練させ、部品を傷や摩耗、腐食などから守ります。100年を超え、次の100年へと続くミレニアムカンパニーを目指します。
社名 : 理研アルマイト工業株式会社
所在地 : 神奈川県川崎市川崎区桜本2丁目44番1号
設立日 : 1952年10月1日
代表取締役会長: 上野 翼
HP : https://www.alumite.co.jp/
・関東化学工業株式会社について
関東化学工業は、昭和29年に創業し、昭和32年に株式会社として設立。現在では主に「粉体製品の受託製造」「金属表面を守るシールピールの製造販売」「航空機用防除雪氷液の製造販売」の3つの事業を展開しています。創業より60余年にわたり培ってきた技術力と誠実な顧客対応を基軸に、化学製品製造及び委託製造を国内外大手企業向けに展開。
社名 : 関東化学工業株式会社
所在地 : 東京都千代田区丸の内3-4-2 新日石ビル9F
設立日 : 1957年11月28日
代表取締役社長: 安倍 裕