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~12月22日は「働く女性の日」~ 女性たちの『働くこと』に関する座談会レポート

~きっかけはコロナ禍。女性の働き方の多様性を後押し~

株式会社ハルメクホールディングス(本社:東京都新宿区、代表取締役:宮澤孝夫、以下ハルメク)と株式会社キャリア・マム(本社:東京都多摩市、代表取締役:堤 香苗、以下キャリア・マム)は女性たちの「働くこと」に関する意識実態について、共同調査を実施しました。第1弾としてWEBアンケートを実施し、その分析結果を11月9日に発表しました。今回は共同調査第2弾として開催した座談会の様子をお知らせします。



【調査サマリ】

◆30~40代の女性達からは、コロナ禍の影響、将来の年金受給額に対する不安が見られました。一方で、コロナ禍の中で在宅ワークや起業など、定年を意識しない多様な働き方を前向きにとらえるようになった様子もうかがえました。55歳以上の層からは、働いてきたことの充実感や「仕事が自分を育ててくれた」等、若い層に向けたエールにもなるコメントが聞かれました。また、コロナ禍がきっかけで「仕事が生きがいの一つになっていることに気が付いた」といったコメントも見られました。


◆自分の「過去」「現在」「未来」の仕事を色に例えてもらったところ、30~54歳では現在の仕事を「(在宅ワークで)落ち着いて仕事をしているから【緑】」「家庭と仕事を両立したいから、青と赤が混ざった【紫】」といった意見が見られました。一方、55歳以上については、現在の仕事を「すごく心地よく仕事ができているから【ピンク】」「仕事をやり切って自分の時間を楽しんでいるから【オレンジ】」等の回答がありました。


◆2007年に内閣府より策定された「仕事と生活の調和憲章」の別称である「ワークライフバランス」。今回の座談会では、令和の時代にふさわしい、ワークライフバランスに代わる言葉を聞きました。世代を通して見えてきたのは、「自分で決める」、「自己実現」といった自立・自律に関するキーワードでした。



【座談会実施概要】

日時:11月5日(金)10時~12時

   11月5日(金)13時~15時

対象:30~54歳女性(キャリア・マム会員)8名

   55~79歳女性(ハルメクモニター・ハルトモ)8名

   ※いずれも正社員、パート、在宅ワークや自営業、パラレルワーク、

   定年退職など多様な会員を抽出。

会場:オンライン開催



【30~40代女性にとって「働く」とは?育児世代の将来への不安・多様な働き方への実感】

30~40代に「『働く』とはどういうことか?」と尋ねたところ、「コロナ禍で将来が見通せない」「老後への不安」など、社会情勢への不安を訴える声が聞かれましたまた、自身のキャリア不足や人脈のなさへの焦りも見られました。

一方で、コロナ禍の中で在宅ワークや起業など、定年を意識しない多様な働き方を前向きにとらえるようになった様子もうかがえました。


[コメント例]

コロナ禍の影響がやはり大きくて、まだ収束していない中、先が見えないことや、年金などの不安がある。自分の子どもから(将来の)援助もたぶんない。(Aさん・パート、アルバイト・38歳)


今後はもう少し収入を増やしたい。老後の不安があり、定年がない働き方ができたらいいなと思っている。もう少し単価が高い仕事をしたいと思い、そこを模索している。(Bさん・在宅ワーカー・49歳)


コロナ禍で在宅ワークが中心となった。在宅ワークでは時間や場所を選ばず働ける。もしかして生きている間ずっと働けるかなと柔軟に考えるようになった。いろいろな働き方、究極的には起業を含めて色々な可能性を考えられるようになった。(Cさん・正社員・45歳)



【55歳以上の女性にとって「働く」とは?前向きな意見が多数】

55歳以上では、「働くこと」について、「自己実現・自己肯定感を得る手段」「生きがい・やりがい」といった前向きで肯定的な表現が多く見られました。この世代から発せられた「経験や人脈を積むことで自己肯定感につながり、自己実現ができる」といったコメントは、若い世代に対するエールともいえるものでした。

また、コロナ禍がきっかけで「仕事が生きがいの一つになっていることに気が付いた」といったコメントも見られました。


[コメント例]

お金にはならないけど好きな仕事なので、コロナ禍で仕事がなくなり恋しいくらい。仕事が生きがいの一つになっているのかなと思う。(Dさん・パート、アルバイト・63歳)


「お金のために働いている」とは一度も思ったことがない。「仕事が自分を育ててくれた」と思う。仕事で自己実現ができ、自己肯定感を身につけることができる。(Eさん・定年退職・70歳)


独学でプログラミングを学び、40代でWEB制作の会社を作った。結婚生活はうまくいかなかったけど、色々サポートしてくれた父に「女の幸せは結婚じゃないぞ、自分で好きなだけ稼いで、好きなものを買うのが幸せじゃないか」と言われ、確かにそうかなと思った。(Fさん・自営業・65歳)



【色であらわす「私の仕事」~過去・現在・未来~】

参加者に、自分の過去、現在、未来の仕事を色に例えてもらいました。各世代から、特徴的な2名の色と、その理由をご紹介します。

38歳のAさんは、過去の「忙しさ」を赤で、現在の「(在宅ワークで)落ち着いて仕事をできている」様子を緑で表現しました。一方、未来については「老後の不安、未知の部分」があると、海のような深い青に例えました。

30~54歳では他に、現在の「家庭と仕事を両立したい」気持ちを「青と赤が混ざった【紫】」で表現する人、将来的には子供の成長にともなって仕事の比重を増やすことを「オレンジや黄色」に例える人も見られました。

55歳のGさんは、過去の仕事のストレスを「濃い紺色」、現在の心地よく働いている様子を「ピンク」で表現し、これからは「安らげるような仕事をしたい」気持ちを「緑」で表現しました。55歳以上では他に、現在の「仕事をやり切って自分の時間を楽しんでいる」様子を「オレンジ」で表現する人、未来を「この先も常に良いことが待っていてほしい」と「ピンク」で表現する人などが見られました。


■Aさん(38歳)

・北海道在住

・在宅ワークをかけもち

・配偶者あり(夫が単身赴任)

・子ども3人


<過去>

赤:火というか、燃えているイメージ。20代の頃はキャリアウーマンというほどではないが、フルタイムで目まぐるしく働いていた。


<現在>

緑:自然をイメージしている。(子どもに手がかかるが)在宅での仕事を初めて5年経ち、今が一番落ち着いていて平和。自分の働き方に一番合っていて、人間関係で悩むこともない。


<未来>

青:海のような、深い海の青のイメージ。老後の生活に不安があり、今の仕事が何十年も続くとは思えない。老後も働き続けたいが未知の部分がある。底が深い海のイメージで、模索中。



■Gさん(55歳)

・東京都在住

・週3日パート勤務

・配偶者あり(同居)

・子ども2人


<過去>

深い紺色:イメージとして、ストレスの色かなあと思って。今までは仕事と言えば「イコールストレス」という感じで、嫌だったので、その色。


<現在>

ピンク:すごく好きな色。優しい色、自分にとって一番心地いい色。今はすごく心地よく仕事をしているのでこの色を選んだ。今は一番いい感じで仕事ができている。


<未来>

緑:イメージとして、安らぎ・平和・安泰した感じの色。これからは落ち着いて安定した、安らげるような仕事をしていけたらいいなという緑。



【ワークライフバランスも早や14年。新たなワークライフバランスに代わる言葉は?】

ワークライフバランスという言葉は、2007年に内閣府より策定された「仕事と生活の調和憲章」の別称です。今回の座談会では、令和の時代にふさわしい、ワークライフバランスに代わる言葉を聞きました。

世代を通して、「自分らしい」「自己実現」「私が決める」といった、自立・自律に関するキーワードが多くみられました。


[コメント例]

「自分なりのワークライフバランス」

「趣味も仕事も、時間は私が決める!」

「ゆとりある人生、多角的に楽しめる人生、働き方に選択肢を」

「メリハリライフ、自分向上生活」

「自己実現のための働き方」



【識者コメント】

■ハルメク生きかた上手研究所 所長 梅津順江 より

『コロナ禍で仕事が生きがいのひとつになっていることに気づいた』

シニア世代を代表するこの発言は、なんて的を射ていることでしょう。女性にとっての「生きがい」には「はりあい」と「やりがい」の2つの意味が含有されています。「はりあい」はコミュニティの中で達成できること、「やりがい」は自分の知識や能力を発揮できることです。どちらが欠けても、生きる価値や幸せを感じる「生きがい」は得られません。

55歳以上の女性は「知識や経験」「人脈」に、これまで苦手意識があった「デジタル」が加われば、社会で活躍する機会が増え、貢献寿命を延ばすことができます。30~40代の子育て世代は、家族や自分の時間を大事にしながらの「在宅ワーク」「Wワーク」「起業」といった多様な働きかたに前向きな態度を示しています。女性たちがキラキラ働いている明るい社会は、まさに「はりあい」と「やりがい」の両方を満たしている状態ではないでしょうか。


ハルメク生きかた上手研究所 所長 梅津順江氏


■「ハルメク」とは

女性誌部数No.1!50代からの生きかた・暮らしかた応援雑誌「ハルメク」50代からの女性が前向きに明るく生きるための価値ある情報をお届けしています。健康、料理、おしゃれ、お金、著名人のインタビューなど、幅広い情報が満載です。また、雑誌「ハルメク」の定期購読者には、本誌とともに提供するカタログと、オンラインでの通信販売を行っています。販売している商材は、ファッション・インナー・コスメ・美容・健康など多岐にわたり、独自のシンクタンクである「ハルメク生きかた上手研究所」を通じて利用者の声を徹底的に調査、反映した商品開発で、多くの女性から支持を得ています。


■キャリア・マム 代表取締役 堤香苗 より

未だ落ち着かないコロナ禍により大きく変化する社会情勢の中、働き方も大きく変化しました。育児世代の女性たちから、先のみえない故の不安の声が上がったという結果にも納得感がありました。しかし、明るい兆候として、定年のない働き方である在宅ワークや起業など新しい働き方を選択していこうとしている気持ちが見られ、女性たちが不安に嘆くだけではなく、自分たちで考え自立の道を模索している声を聞くことができ、とても心強く思いました。また、55歳以上の世代の方からも、「働いてきてよかった」という声があったことは育児世代の女性たちにも大いなる後ろ盾となることと思います。これからも当社では多様な働き方を推進し、在宅ワークをはじめ、女性の多様な働き方を応援していきたいと思います。


キャリア・マム 代表取締役 堤香苗 


■「キャリア・マム」とは

「また働きたい」という女性の希望を多様な働き方でかなえる「キャリア・マム」在宅ワークや起業など自分らしい働き方を希望する女性向けのコミュニティサイトを運営( http://www.c-mam.co.jp/ )。会員数は現在11万人。育児や介護といったライフステージの変化に関わらず、キャリアを継続できるよう時間や場所に柔軟な働き方を推進しています。大量のタスク業務(入力やコール等)の代行を行うBPO事業や、ライティングやデザインといったクリエイティブ業務などで、女性たちの活躍する機会を創出。

現在では自治体や官公庁より在宅ワーク就業支援や教育訓練に関する事業や創業支援事業などを受託運営し、多くの女性たちの再就業を支援しています。

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