『鬼滅の刃』遊郭編の折れない心をつくる言葉たち 書籍『「鬼滅の刃」の折れない心をつくる言葉』より紹介
「選ばれた者でなくとも 力が足りずとも 人には どうしても退けない時があります」
(竈門炭治郎 /第81話「重なる記憶」 )
鬼の上弦の陸・堕姫と妓夫太の戦いのさなか、元柱の煉獄槇寿郎(煉獄杏寿郎の父)から感謝とお詫びの手紙が届いたときの様子を回想する炭治郎。期待には応えられないと思いながらも、期待以上の力を出さなければ敵を倒すことはできない……と奮起したときの炭治郎の言葉です。
あなたが無謀な戦いに挑んだり、危険を顧みない行動をしてしまったりするのは、どんなときでしょうか。「どうしても退けない時」を経験したことはあるでしょうか。
人は恐怖や危険を感じた場合、その場から逃げたくなったり、恐れおののいて腰が抜けてしまったりします。恐怖や危険は自分と対峙するものがはるかに力を持っていたり、自然現象のように予測不能な計り知れない威力を持っていたりしたときに感じるものです。
しかし、そんな恐怖を前にしても退けないときがある。それは、あなたには期待してくれる大切な誰かがいるからではないでしょうか。ここで逃げるとあとで大変なことになる……。この場から自分がいなくなってしまったら誰かが犠牲になる……。いまこの場を守れるのは自分だけだから何としても食い止めないといけない……。こうした思いが、自分のなかの眠っている本能を呼び覚まし、力に変えているのです。
あなたが日常のなかで、納得できない、退けないほどの出来事があったときは、そのときにわきおこった気持ちを大切にしてください。ただし、感情に任せて戦うのではなく、努力を重ねたうえで戦いに挑む。そうすれば、上弦の鬼のような強い相手も、必ず倒すことができるはずです。
鬼の上弦の陸・堕姫と妓夫太の戦いのさなか、元柱の煉獄槇寿郎(煉獄杏寿郎の父)から感謝とお詫びの手紙が届いたときの様子を回想する炭治郎。期待には応えられないと思いながらも、期待以上の力を出さなければ敵を倒すことはできない……と奮起したときの炭治郎の言葉です。
あなたが無謀な戦いに挑んだり、危険を顧みない行動をしてしまったりするのは、どんなときでしょうか。「どうしても退けない時」を経験したことはあるでしょうか。
人は恐怖や危険を感じた場合、その場から逃げたくなったり、恐れおののいて腰が抜けてしまったりします。恐怖や危険は自分と対峙するものがはるかに力を持っていたり、自然現象のように予測不能な計り知れない威力を持っていたりしたときに感じるものです。
しかし、そんな恐怖を前にしても退けないときがある。それは、あなたには期待してくれる大切な誰かがいるからではないでしょうか。ここで逃げるとあとで大変なことになる……。この場から自分がいなくなってしまったら誰かが犠牲になる……。いまこの場を守れるのは自分だけだから何としても食い止めないといけない……。こうした思いが、自分のなかの眠っている本能を呼び覚まし、力に変えているのです。
あなたが日常のなかで、納得できない、退けないほどの出来事があったときは、そのときにわきおこった気持ちを大切にしてください。ただし、感情に任せて戦うのではなく、努力を重ねたうえで戦いに挑む。そうすれば、上弦の鬼のような強い相手も、必ず倒すことができるはずです。
どうしていつも謝るの?(中略)誰でも…何でも 思い通りにはいかないわ 幸せかどうかは自分で決める 大切なのは“今”なんだよ
(竈門禰豆子/ 第92話「虫ケラボンクラのろまの腑抜け」)
鬼の上弦の陸・堕姫と妓夫太郎との死闘で、仲間の宇髄天元、伊之助、善逸、さらには妹・禰豆子まで瀕死の状態になり、絶望的な状況に直面する炭治郎。気を失っている間に見た夢に出てきた禰豆子は、敗因を自分のせいにする兄に対して、すべての責任を背負い、自分の力だけで皆を救おうとする考え方を改めてほしいと訴えかけます。これは妹から兄への愛が込められた言葉です。
あなたはすぐに謝ってしまう癖がありますか。
「謝」という字には、「放つ」「挨拶をする」という意味がありますが、「捨」と同じ音を持つので「捨てる」という意味もあります。
謝るのは、本来は相手との関係を続けていくための行為です。しかし、謝るのが癖になっているのなら、それは謝るという行為を「何かを捨てる」ために使っているのではないでしょうか。いつも謝ってばかりの人は、謝る意味や価値そのものを捨ててしまっているかもしれません。
また、「謝る」ことは「気づく」ことでもあります。なぜなら、何かに気づかなければ謝れないからです。
謝るのが癖になっている人は、 謝る前に、自分が本当は何に気づいているか、 謝って何か大切なものを捨てようとしていないかを考えなければいけません。
たとえば、あなたが高い目標を持っていたとして、それを達成することができなかったとします。しかし、目標を達成できなかったとしても、そこまでの努力は決して無にはなりません。自分を信じ、挑戦し続ける限り、達成するチャンスは何度でもあります。ここで謝ってしまうと、自分のこれまでの努力まで否定してしまうことになるのです。
何かを達成できなかったときや失敗したときは、謝るのではなく、挑戦できたことをありがたいと思う。どんなときでも“いま”を大切にして前に向かっていくことが大事です。私たちはちょっとしたことでも不幸せに感じたり、幸せに感じたりする生き物です。結局は自分のさじ加減なのです。
鬼の上弦の陸・堕姫と妓夫太郎との死闘で、仲間の宇髄天元、伊之助、善逸、さらには妹・禰豆子まで瀕死の状態になり、絶望的な状況に直面する炭治郎。気を失っている間に見た夢に出てきた禰豆子は、敗因を自分のせいにする兄に対して、すべての責任を背負い、自分の力だけで皆を救おうとする考え方を改めてほしいと訴えかけます。これは妹から兄への愛が込められた言葉です。
あなたはすぐに謝ってしまう癖がありますか。
「謝」という字には、「放つ」「挨拶をする」という意味がありますが、「捨」と同じ音を持つので「捨てる」という意味もあります。
謝るのは、本来は相手との関係を続けていくための行為です。しかし、謝るのが癖になっているのなら、それは謝るという行為を「何かを捨てる」ために使っているのではないでしょうか。いつも謝ってばかりの人は、謝る意味や価値そのものを捨ててしまっているかもしれません。
また、「謝る」ことは「気づく」ことでもあります。なぜなら、何かに気づかなければ謝れないからです。
謝るのが癖になっている人は、 謝る前に、自分が本当は何に気づいているか、 謝って何か大切なものを捨てようとしていないかを考えなければいけません。
たとえば、あなたが高い目標を持っていたとして、それを達成することができなかったとします。しかし、目標を達成できなかったとしても、そこまでの努力は決して無にはなりません。自分を信じ、挑戦し続ける限り、達成するチャンスは何度でもあります。ここで謝ってしまうと、自分のこれまでの努力まで否定してしまうことになるのです。
何かを達成できなかったときや失敗したときは、謝るのではなく、挑戦できたことをありがたいと思う。どんなときでも“いま”を大切にして前に向かっていくことが大事です。私たちはちょっとしたことでも不幸せに感じたり、幸せに感じたりする生き物です。結局は自分のさじ加減なのです。
「諦めるな諦めるな諦めるな!!!喰らいつけ最後まで!!」
(竈門炭治郎 / 第93話「絶対あきらめない」)
全身に傷を負いながらも、鬼の上弦の陸・堕姫と妓夫太郎を倒す寸前のところまで追いつめた炭治郎たち。長引く戦いで体力を奪われながらも、早く敵を倒して仲間を救いたい想いで必死に戦います。炭治郎は妓夫太郎の首を斬る絶好の機会を得たものの、寸前のところで撥ね返され反撃にあってしまいます。これは「もう少し…もう少し…」と、なんとかして踏ん張り、鬼の首を狙い続けているときの炭治郎の心の声です。
あなたは何かずっと胸につかえていて取れないような大きな後悔がありますか。
炭治郎たちは下弦・上弦の鬼と戦って勝利をおさめたものの、たくさんの仲間を失ってしまいます。鬼に勝つことは、敵を滅するという面では喜ばしいことです。しかし、多くの仲間が犠牲になったという点では、大きな後悔が残る出来事になりました。
何かを得ることは何かを失う、何かを犠牲にすることでもあります。勝負では、勝っても、負けても後悔することはあるのです。
だからといって、いえ、だからこそ、あきらめてはいけないのです。何度も何度も、最後の最後まで完全に勝利するまで喰らいつかなければそもそも勝てません。負けたら失いたくないものを失ってしまいます。
もし勝負の結果、後悔が残ったとしても、その思いを原動力にさらに自分を鍛え、物事を成し遂げましょう。後悔を力に変え、何かを成し遂げた達成感は、自分に自信をもたらしてくれます。そしてこの自信は、「あきらめなければなんとかなる」という強い確信にもつながるはずです。過去の後悔は、これからの自分の力に変えることができるのです。
全身に傷を負いながらも、鬼の上弦の陸・堕姫と妓夫太郎を倒す寸前のところまで追いつめた炭治郎たち。長引く戦いで体力を奪われながらも、早く敵を倒して仲間を救いたい想いで必死に戦います。炭治郎は妓夫太郎の首を斬る絶好の機会を得たものの、寸前のところで撥ね返され反撃にあってしまいます。これは「もう少し…もう少し…」と、なんとかして踏ん張り、鬼の首を狙い続けているときの炭治郎の心の声です。
あなたは何かずっと胸につかえていて取れないような大きな後悔がありますか。
炭治郎たちは下弦・上弦の鬼と戦って勝利をおさめたものの、たくさんの仲間を失ってしまいます。鬼に勝つことは、敵を滅するという面では喜ばしいことです。しかし、多くの仲間が犠牲になったという点では、大きな後悔が残る出来事になりました。
何かを得ることは何かを失う、何かを犠牲にすることでもあります。勝負では、勝っても、負けても後悔することはあるのです。
だからといって、いえ、だからこそ、あきらめてはいけないのです。何度も何度も、最後の最後まで完全に勝利するまで喰らいつかなければそもそも勝てません。負けたら失いたくないものを失ってしまいます。
もし勝負の結果、後悔が残ったとしても、その思いを原動力にさらに自分を鍛え、物事を成し遂げましょう。後悔を力に変え、何かを成し遂げた達成感は、自分に自信をもたらしてくれます。そしてこの自信は、「あきらめなければなんとかなる」という強い確信にもつながるはずです。過去の後悔は、これからの自分の力に変えることができるのです。
【著者プロフィール】 藤寺 郁光 (ふじでら・くにみつ)
carta代表。
漫画、アニメ、アイドルの分野と、ビジネスとのかかわりについてWeb媒体を中心に執筆。
同時に、企業向けの漫画の編集、コンテンツ関連のコンサルティング、プランニング も行っている。
漫画、アニメ、アイドルの分野と、ビジネスとのかかわりについてWeb媒体を中心に執筆。
同時に、企業向けの漫画の編集、コンテンツ関連のコンサルティング、プランニング も行っている。
【本書の紹介】「鬼滅の刃」の折れない心をつくる言葉
タイトル: 「鬼滅の刃」の折れない心をつくる言葉
著者:藤寺郁光 著 発売日:2020/8/8
定価:1,430円(10%税込) ISBN:978-4866672175
http://www.asa21.com/book/b516360.html
【目次】
第一章 感情を動かす
第二章 自分を信じる
第三章 あきらめない
第四章 強くなる
第五章 仲間を想う
著者:藤寺郁光 著 発売日:2020/8/8
定価:1,430円(10%税込) ISBN:978-4866672175
http://www.asa21.com/book/b516360.html
【目次】
第一章 感情を動かす
第二章 自分を信じる
第三章 あきらめない
第四章 強くなる
第五章 仲間を想う
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