SRC自主調査の調査結果について 自転車の安全利用に関するアンケート(SRC自主調査001)
2012.07.31 18:00
株式会社サーベイリサーチセンター(本社:東京都荒川区、代表取締役:藤澤 士朗)は、自転車の安全利用についてインターネットリサーチモニターを対象としたアンケート調査を実施しました。
■調査の背景
交通事故の件数は年々減少していますが、その内訳をみると、自転車事故の割合は増えている傾向にあります。他方、事故対策の1つとして自治体や学校で「自転車免許制度」を導入する動きもあり、事故の減少効果も報告されているものの、制度自体があまり知られていません。
そこで株式会社サーベイリサーチセンターでは、自転車の利用者を対象に、利用状況や安全意識、免許制度などについて、アンケート調査を実施しました。
■調査の概要
・調査地域:東京圏(東京23区)、大阪圏(大阪市、門真市、池田市)
・調査対象:調査地域に居住する16歳以上の男女個人のうち、自転車利用者(月に数回以上)
・調査方法:インターネット調査(インターネットリサーチモニターに対するクローズド調査)
・調査内容:利用している自転車/利用の状況/安全対策(安全講習・保険・免許)/事故・届出 など
・有効回答:1,023 サンプル(圏域×性年代の均等割付目標)
・調査期間:平成24年6月29日(金)~7月4日(水)
■調査結果の概要
▼利用している自転車
・回答者の一番の利用目的は、買い物が6割、通勤が3割弱。
・一番の利用目的で使う自転車は、シティ車・ママチャリが8割、スポーツ車は1割。
・その自転車の購入時期は、4年以上前が半数、1年から3年前が3割強。
・自転車を選ぶときのポイントは、価格が7割、サイズ、機能がそれぞれ5割。
・点検整備は、したことがない・ほとんどしないが7割近くとなり、月に数回以上はわずか1割。
▼自転車の利用状況
・通勤・通学・買い物利用者の目的地までの距離は平均2.6km、同じく時間は片道平均12分。
目的別にみると、買い物よりも、通勤・通学のほうが、距離も時間も長い。
・自分は安全運転ができていると思っている人は3割、それなりにできているも合わせると9割となる。
・まわりの自転車利用者の走行で危険だと思っているもの*1は、走行中の携帯電話使用が7割、信号無視が6割半ば、併進走行、無灯火走行が6割弱などとなっている。
・自分が度々あるいはたまにしてしまう走行*1は、歩道走行が9割、車道走行車と併走が7割、信号無視と指定場所一時不停止がともに6割となっている。なお、歩道走行はそれほど危険に思われていない。
・歩行者や車への要望は、路上駐車をしないでほしい、追い抜くときに十分な間隔をあけてほしいなど車への要望が多い。なお、買い物利用者、子供あり利用者では全般的に要望が多い傾向にある。
▼安全対策(安全講習・保険・免許)
・安全講習の受講者は2割、自転車保険の加入者も2割、自転車免許の保有者に至っては1割となり、安全対策が図られているとは言い難い状況。
・自転車免許を取得した場所は、居住自治体が6割強、学校が2割。
・免許取得後の自転車走行の変化は、いずれの走行内容*1についても、およそ半数が変化なしとしている。
残り半数は、やらなくなった、あるいは注意するようになったとなるものの、上記「自分が度々、あるいはたまにしてしまう走行*1」について免許有無別にみると、それほど傾向の差がみられない。
・免許を持っていない人では、制度を知らないが過半数、聞いたことはあるが4割と、認知度が低い。
・免許制度を必要と感じる人は全体の半数、免許保有者で6割弱。持っていない人の取得意向は8割。
・免許制度が不要な理由は、約半数が周りも取得していないと意味がないとしている。
▼事故・届出
・自転車走行中の、加害者または被害者としての事故経験は3割弱で、被害者になるケースが多い。
・自転車同士の事故は4割強、うち警察に全て届け出た人は1割、歩行者・車の事故に比べ届出が少ない。
・自転車走行中に警察などから注意を受けた経験があるのは3割弱、無灯火や2人乗りでの注意が多い。
*1自転車の走行内容:(1)酒酔い運転、(2)信号無視、(3)指定場所での一時不停止、(4)無灯火での走行、(5)自転車複数台の横並び走行併進、(6)制御装置ブレーキの整備不良、(7)走行中の携帯電話等の使用、(8)走行中のヘッドフォンやイヤフォン等の使用、(9)自転車の歩道走行、(10)自転車の車道走行車と併走、(11)自転車の車道走行車と逆走、(12)走行中の傘差し、(13)雨天走行、(14)2名乗り(幼児を除く)、(15)3名乗り(幼児を含む)、(16)ブレーキ無し自転車での走行
■添付資料
別紙:調査結果の概要
http://www.atpress.ne.jp/releases/29033/A_5.pdf
●調査結果の内容については無断転載・複製を禁じます。
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