独立系ベンチャーキャピタルの株式会社アイティーファーム(本社：東京都新宿区、代表取締役：黒崎 守峰、以下「IT-Farm」)と株式会社NTTドコモ(本社：東京都千代田区、代表取締役社長：井伊 基之、以下「ドコモ」)は本日2022年1月12日、海外技術スタートアップの発掘・投資および事業開発支援に関する提携(以下「本提携」)に合意したと発表しました。

本提携によりドコモはIT-Farmが独占的サービスプロバイダを担う海外技術スタートアップファンド「Fund VII L.P.」(以下「本ファンド」)に300万米ドルを出資すると共に、IT-Farmは発掘したスタートアップをドコモに紹介し協同事業開発を支援します。

IT-Farmは20年以上にわたり9つのファンドで米欧など全世界のアーリーステージ技術スタートアップの発掘・投資・事業開発を手掛け、Zoom、トレジャーデータ、Wish、Tubi、JTowerなどの大型案件をシード期～シリーズAにかけて発掘育成した実績をもちます。これまで100社を超える海外技術スタートアップの日本市場参入を支援し、国内大手企業との商慣習や会社規模、技術新規性による課題の解決・助言を行ってきました。

本提携でIT-Farmは海外のアーリーステージ投資家やシリアル起業家、大企業経営者とのプライベート・ネットワークや、世界的スタートアップコンテスト「XTC」(注1)の日本幹事、欧州最大のAIコンソーシアム「サイバーバレー」投資家ネットワーク(注2)創立メンバーなどの活動を生かし、ドコモの事業領域と親和性のあるスタートアップを発掘。出資検討に加えてドコモとの協同事業開発を直接支援し、協業ノウハウ提供や候補先企業との交渉支援等によりドコモの海外スタートアップ技術活用を加速します。

本ファンドは全世界のプレシードからシリーズAまでの革新的技術によるスタートアップを投資対象として2020年10月に組成。国内外の大手事業会社を中心としたLPで構成され、ファンド規模はドコモの参加により22.5百万米ドルとなります。標準的な出資額は初回20万～50万米ドル前後で、一社あたり100万米ドルまで追加投資も実施します。組成以来これまで北米・欧州・イスラエル等の15社に投資し、分野はモビリティ・医療・シェアリングエコノミー・エレクトロニクス・フィンテック・環境技術・AI・ソフトウェアなど多岐に渡ります。

IT-Farmは本提携を通じて、今後も革新的技術による大企業とスタートアップとの国際協業を推進します。

(注1) Extreme Tech Challenge(通称「XTC」)はグローバル課題に取り組む起業家のための世界最大のピッチコンテストで、毎年世界中の約100ヶ国から数千社のスタートアップが参加。世界人類の課題をビジネスで解決する起業家の発掘支援が特徴で、日本では2020年よりIT-Farmの企画・共催で地域予選が実施されています。

(注2) Cyber Valley(以下「サイバーバレー」)はドイツ・バーテンヴュルテンベルグ州を中心にマックス・プランク研究所とフラウンホーファー研究機構が設立し、IT大手企業や自動的メーカー大手などが参加する欧州最大のAIコンソーシアム。IT-Farmはサイバーバレーの起業家を支援する投資家ネットワークの創立メンバーとして、国内大手ゲーム企業の協力による欧州AI起業家コンテスト「AI GameDev」を企画運営しています。

IT-Farm　代表取締役 黒崎 守峰

IT-Farm　ロゴ

ドコモ　ロゴ

【IT-Farmについて】

IT-Farmは東京とシリコンバレーに拠点をおく、革新的技術企業のためのベンチャーキャピタルです。20年以上にわたり9つのディープテック・ファンドに携わり、北米・欧州を中心にイスラエル・アジア・日本など世界中の革新的技術ベンチャーを起業段階からハンズオン支援しています。これまでにZoomやトレジャーデータ、Tubi、Wish、JTower等の著名スタートアップに創業初期から出資し、100社以上の海外スタートアップの日本市場参入を支援してきました。AI・自動車・医療・建設・製造・金融・メディアなどの幅広い技術分野での支援実績のほか、世界的起業家コンテストExtreme Tech Challenge (XTC)や欧州最大のAIコンソーシアムCyber Valleyの公式パートナーとして日本や欧州で国際スタートアップコンテストを企画・共催しています。公式Webサイトは https://www.it-farm.com/ です。

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