スタットピール社、 日本でのカーボンナノチューブモニタリング装置の 販売活動を本格化
カーボンナノチューブ等有害ナノファイバー環境暴露量測定装置を開発・販売する スイス・スタットピール社は、日本における設備の提案・販売活動を本格化
2022.01.27 09:30
スイス・スタットピール社(Stat Peel AG、以下 スタットピール)は、日本において株式会社イリス(K.K. IRISU、以下 イリス)と共に販売活動を本格化させることにいたしました。これにより、日本における、また日系企業向けへのスタットピール社のナノマテリアル検出システムの販売・提案活動はイリスが行ってまいります。
スタットピール社ロゴ
近年、金属やプラスチックの特性を飛躍的に向上させるナノコンポジット・複合材料や、医薬・化粧品業界においてもナノパウダーが多用されるようになりましたが、その中に含有される物質の中には、人体の呼吸器系に害を及ぼす可能性があり、環境汚染を引き起こすナノマテリアルも数多く存在します。過去には特にアスベストの多用による健康被害が社会問題となりました。さらに近年では、ナノファイバーやその他の潜在的に危険なナノ物質が多用されるようになってきました。カーボンナノチューブやセルロースナノファイバーもそれらの一つです。
ナノファイバー等危険物質の存在をモニタリングして状況を可視化することにより、今後起こりうる人体の健康上のリスクを回避することができます。そして、安全な作業環境の確保こそが、幅広い用途向けの新しいナノ材料による高機能材料の安全な製造を可能にします。
スタットピールは、作業員または作業現場において簡単に使用可能なナノファイバーの集塵バッジの開発、そしてバッジからナノファイバーの確実な同定とデータ収集を同時に行う検出システムの開発をいたしました。
同社の検出器は、ラマン分光法によるナノファイバー高精度検出に関して、日本をはじめとした各国で特許を取得しており、高性能センサーによりナノファイバーの定量検出を可能としています。
モニタリングシステムを正しく運用する為には、ナノファイバーの検出やデータ収集をより簡単かつ合理的に進める必要があります。同社の検出器で測定されたデータはRFID管理とデータベースによりシステムに蓄積され管理が可能となります。
スタットピールは以下の分野における製品・サービスを提供可能です。
・カーボンナノチューブ(SWCNT/MWCNT)およびグラフェン検出システム
・ナノシリカ粒子(RCS)検出システム
・医薬品有効成分(API)および添加剤モニタリングシステム
・ナノセルロース(CNF/CNC)検出システム
・その他ナノ化合物(BNNT、TiO2等)検出システム
・データ管理システムおよび消耗品供給
・ナノ材料環境曝露量測定サービス
日本市場における販売・サポートはイリスが担当し、お客様への提案活動を展開してまいりますので、今後ともご愛顧いただきますよう宜しくお願いいたします。
【スタットピールについて】
スタットピール社はスイス中部・グラールスに本社・研究拠点を置き、最新のナノ粒子分析法、データ分析テクノロジーを使用して、人や施設を有害なナノ物質汚染から保護するのに役立つ統合センシングソリューションを提供しています。
同社は最先端のナノ物質検出・曝露量測定を最重要研究課題とし、ナノテクノロジー、毒物学、職場安全・労働衛生に関する世界中のイベントや会議に積極的に参加しています。
【イリスについて】
株式会社イリスは、幕末の1859年に長崎・出島で設立された現存する日本最古の外資系企業であり、ドイツの技術専門商社・エンジニアリング会社でもあります。
創業以来162年間、日本のお客様に欧州のトップクラスの生産加工設備・搬送機器・検査装置・素材・ソリューションなどを提案し、アフターサービスも併せて提供し続けてまいりました。現在、日本では3拠点(東京、名古屋、大阪)で事業展開をしております。
ウェブ: https://www.irisu.jp
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