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企画展「小早川秋聲(こばやかわしゅうせい)旅する画家の鎮魂歌(レクイエム)」を開催します

大正から昭和にかけて京都を中心に活躍した鳥取県ゆかりの日本画家、 小早川秋聲(1885~1974)の展覧会を開催します。

2022.01.31 11:50

大正から昭和にかけて京都を中心に活躍した日本画家 小早川秋聲(こばやかわしゅうせい)(1885-1974)は、鳥取県日野郡黒坂村(現 日野町黒坂)光徳寺住職の長男として、母の実家がある神戸に生まれました。9歳で京都の東本願寺の衆徒となった後、画家になることを志して日本画家 谷口香きょう(山へんに喬)(たにぐちこうきょう)、山元春挙(やまもとしゅんきょ)に師事し、文展・帝展で活躍します。その頃より山陰、北海道、紀州をはじめとした国内各地のみならず、東洋美術研究のためにしばしば中国へ渡航し、1922(大正11)年からは2年あまりにわたってインド・欧州各国・エジプトなど17か国を巡歴、1926(昭和2)年には北米を旅します。1931(昭和6)年からは、従軍画家として中国・満州・ビルマなどへ赴き、戦争記録画を制作しました。彼の代表作のひとつである《國之楯(くにのたて)》は、軍から受け取りを拒まれ、戦後作者自身の手で改作されたという異色の経歴を持つ戦争画として知られています。
本展は、画業初期から晩年期に至るまでの代表作・初公開の作品含め、100点あまりが一堂に会する初の大規模回顧展となります。秋聲の内に秘められていた、哀しいまでに豊かで、どこまでも抒情的な世界の全貌をご紹介します。

【企画展概要】
1 会期 令和4年2月11日(金・祝)から3月21日(月・祝)まで(34日間)
(休館日 3月21日を除く毎週月曜日)

2 会場 鳥取県立博物館 第1・第2特別展示室

3 主催 小早川秋聲展実行委員会(鳥取県立博物館、山陰中央テレビジョン放送株式会社)、ライブエグザム

4 特別協力 京料理 濱登久(はまとく)

5 協力 日南町美術館

6 観覧料
一般800円(前売・団体・大学生・70歳以上600円)
(高校生以下、学校教育活動での引率者、障がいのある方・難病患者の方・要介護者等及びその介護者は無料)

7 関連事業 特別講演会、ギャラリートーク等を予定

8 URL https://www.pref.tottori.lg.jp/shusei/
【見どころ】
・《國之楯(くにのたて)》を含め、帝展出品作をはじめとする秋聲(しゅうせい)の代表作・大作を一堂に展示。今回の巡回展が初公開となる作品も多数展示。

掲載作品:小早川秋聲《國之楯》1944年 京都霊山護国神社蔵(日南町美術館寄託)
小早川秋聲《國之楯》1944年 京都霊山護国神社蔵(日南町美術館寄託)
・1918(大正7)年に山陰を旅して刊行した『裏日本所見画譜』の原画21点のほか、ヨーロッパ各国、インド、エジプトなどを旅して描いた作品群(個人蔵)を一挙公開。

掲載作品:
(左)小早川秋聲《裏日本所見画譜 余部の橋》1918(大正7)年 個人蔵
(右)小早川秋聲《エジプト カルナック アイシス宮殿趾の月》1923~24(大正12~13)年頃 個人蔵
・SNSを中心に日本画家を紹介したマンガで注目されている日本画家 河野沙也子(かわのさやこ)氏による、秋聲の生涯をまとめたマンガを本展覧会限定で公開・配布。
【お問合せ先】
鳥取県立博物館 美術振興課 担当:山田
(鳥取県鳥取市東町二丁目124番地 電話 0857-26-8042/ファクシミリ 0857-26-8041)
E-mail hakubutsukan@pref.tottori.lg.jp
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