<イベントレポート> 子どもの自己肯定感が低いと危険!? ネットトラブルとの気になる相関関係とは? 満足度91%以上!小・中学生対象のネットリテラシー教育イベント ~日本最大級の教育情報サイト「リセマム」と J:COMグループ共同開催~
J:COMグループのジェイコム少額短期保険株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:寺嶋 博礼)と、株式会社ジェイコムウエスト(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:原 清)の2社(以下、「J:COM」)は、2022年1月7日、小・中学生の親子や子どものネットリテラシー教育に関心のある学校関係者などを対象に、「小・中学生のネットトラブル事件簿~現場は学校?SNS?オンラインゲーム?~」と題したオンラインイベントを、日本最大級の教育情報サイト「リセマム」と共同で開催しました。
インターネットやモバイルサービスを提供するJ:COMでは、複雑化するデジタル社会におけるネットリテラシーの向上を目的とした活動を行っており、これまで西日本を中心に2007年より小・中学校で「ZAQあんしんネット教室by J:COM」(以下、ネット教室)を行い、延べ10万人に授業を行ってきました。2020年より「J:COM ほけん」事業を開始し、ネットトラブルに備えるための「ネットあんしん保険」を提供する中で、社会課題を解決する活動として、未来を担う子ども・保護者・教育者それぞれに対する啓蒙活動を通じて、ネットリテラシーの正しい知識を伝え、ネット被害者・加害者の削減・ネットリテラシーの向上といったネット社会の好循環の創出を目指しています。
日本最大級の教育情報サイト「リセマム」と共同開催したオンラインイベント、「小・中学生のネットトラブル事件簿~現場は学校?SNS?オンラインゲーム?~」には、J:COM社員であり、情報リテラシーアドバイザーとして活動している粟津 千草を講師に、通常学校向けに提供しているネット教室を、特別に自宅から親子で一緒に聞いて学べる内容にアレンジし、日本全国、さらには海外から90組の親子や教育関係者が参加し、リセマム編集長の野口 雅乃氏が参加者の聞き手代表として登壇しました。
複雑化するネット社会の問題点について具体例やクイズを交えながら、講師の粟津とリセマム編集長 野口氏の対談形式で行われた本イベントは、事前に受けていた質問やイベント中に寄せられた質問に回答しながら進行しました。事後アンケートでは、回答した参加者の91%が「とても満足」または「満足」と回答。「前向きなメッセージでとても共感できた」、「親子でコミュニケーションをとって、スマホやネットの利用方法について取り決めておくことが大事だと思った」といったポジティブな意見が多数寄せられました。
イベント終了後、粟津は「海外からの参加者もいて、ネットトラブルの悩みは世界共通なのだと思いました。また、お子さまと保護者の皆さまの悩みも共通していますね。否定するのではなく受け入れていくことを大切に、これからも皆さんが幸せになれるネットの使い方を提唱していきたいです。そういった点を感じ取っていただけたコメントが、イベント中多く寄せられ嬉しく思いました。」
今後について、「苦手意識がコミュニケーションを阻みます。コミュニケーションの難しさを、親子で話し合っていけるようなイベントが今後できれば良いなと思います。スマホは家庭内で使う事が多く、他の家庭との違いが分からない部分が多いと思いますので、ワークショップのような形式のイベントも今後開催できたらと思います。」とコメントしています。
お子さまと保護者、双方に寄り添う粟津のネットリテラシー教育オンラインイベントはアーカイブ視聴も可能です。
■オンラインイベントの様子(一部)
■3大ネットトラブル「コミュニケーション、依存、お金」
野口氏:小・中学生が遭いやすいネットトラブルには、どのような特徴がありますか?
粟津:大きく3つのネットトラブルが挙げられます。1つ目は「コミュニケーション」です。小・中学生はちょうどネットでコミュニケーションを練習している真っ最中です。スマホでやり取りをする中で誤解が生まれたり、喧嘩になることもありますので注意が必要です。2つ目は「依存」。つい長時間利用してしまったり、宿題をする前にやってしまい宿題を忘れてしまった、といった方も多いのではないでしょうか。そして3つ目が「お金」です。いつの間にか子どもが課金していたなどのトラブルもよく耳にします。この3大ネットトラブルは大人にも共通しています。
■リテラシーとは「活用する能力」
野口氏:1人1台の端末を使った新しい学び「GIGAスクール時代」の今、子どもたちが身に付けるべき「ネットリテラシー」について教えてください。
粟津:そもそも「リテラシー」とは何か?という定義ですが、私は「活用する力」だと思っています。スマホやタブレットなどの端末に振り回されず、自分の意思で使いこなすことが大切なのではないでしょうか。
野口氏:最近では、いじめの現場がリアルからSNSへ、さらにオンラインゲームに移行しているそうですが、子どもが自分専用デバイスを持つことでトラブルになった時、どのように対応すれば良いでしょうか。
粟津:子どもがトラブルになったときに大人が解決しようとすると、だいたい失敗します。お子さまに対して「こうしなさい」と言いたくなってしまいますが、自力でトラブルを解決する機会を奪ってしまいかねません。大人が解決しようとしないことが大切です。トラブルが起きた際には指示するのではなく、子どもの意見の交通整理をしたり、うまくまとめたりするスキルが求められます。それにはまず、子どもに寄り添ってコミュニケーションの素地や関係性を作っておくことが重要です。親は自分がゲームをしたことがなくても、子どもが楽しそうにやっているなら「このゲームはきっと楽しいものなんだ」ということを一旦受け止めてあげると、親子で話しやすくなると思います。また、お子さまも、何か困ったことがあったらまずは保護者の方に話してみてほしいです。何かあったとき、親は話してほしい、頼ってほしいと思っていることをぜひ知っておいてほしいと思います。
■ゲームが子どものコミュニケーションの主流に
野口氏:オンラインゲームの魅力や怖さについて教えてください。
粟津:オンラインゲームの楽しさは、家にいながらみんなで一緒に遊ぶことができることや、ネットを通じて人とつながっていることを実感できることだと思います。子育て世代の大人からは良く思われていないと感じるのか、隠れてオンラインゲームをやっている子どももいます。保護者は「危険だからダメ」と頭ごなしに禁止せず、「こういう危険もあるよ、気を付けながらやろうね」と話し合いをしてから始めると良いと思います。子どもも「こんなゲームをやっていて、こういうところが楽しいよ」とぜひ親に伝えてみてほしいです。
■相手を深く傷つける言葉は犯罪になることも
粟津:オンラインゲームには、ゲームを通して直接会ったことがない人とつながることができるという特徴があります。ゲームでさまざまな人とつながるのは楽しいことですが、怖い人とつながってしまい悩んだり、自分の言動が相手の怒りに触れてトラブルになったり、事件になる恐れもあります。
知っておいてほしいのは、相手を深く傷つける言葉は犯罪になる可能性があるということです。それはゲーム中のやり取りだけでなく、SNSのメッセージや、コメント欄等、さまざまな場面にも当てはまります。ネットで相手を傷つけたことにより、名誉棄損罪や侮辱罪、傷害罪等に問われることもあります。「ネットでは匿名を使うから、誰が言ったか、誰が書いたかなんてわからない」と安易に考える人もいるかもしれません。でもそれは大間違い。誰が発言したのかきちんとした手順を踏んで調べれば、分かる仕組みがあります。
ネットでのコミュニケーションでお勧めしたいのは、言葉遣いに気を付けながら、相手が嬉しくなる言葉をいっぱい使うことです。普段使っている言葉が如実にあらわれるので、家庭でも日常の言葉遣いを気にしてみると良いと思います。
■持たせる前に自分自身の使いかたを振り返る
野口氏:お子さま専用のデバイスを持たせる前に、保護者が気を付けたいことや家族で話し合うべきことについて教えてください。
粟津:子どもにデバイスを持たせる時点で考え始めるのでは遅いんです。なぜなら、子どもは大人の真似をするからです。大人がスマホを持っている時点で、子どもは大人の使い方を見て「スマホはああやって使うものなんだ」と学んでいきます。子どもに持たせる前に、まずは大人が自分自身の使い方を振り返ってみましょう。
■スマホの使い方チェック:5つのポイント
1) メッセージの内容(否定的・肯定的、普段の言葉遣い)
2) 利用時間(ダラダラ・メリハリ)
3) 相手の顔を見ずスマホを見ながら返事(する・しない)
4) 安全に使うための設定の確認(していない・している)
5) パスワードの管理(していない・している)
こうした項目について、大人がどう使っているかを子どもは感じ取っています。このチェック項目は親子で使えるので、ぜひお互いの使い方をチェックしてみてください。
■スマホを使う前に家族で聞き合いたいこと
1) どんな使い方をしたい?
2) トラブルに遭わないためにどうする?
3) 家族みんなでどんなことに気を付ければいい?
子どもに聞くのももちろんですが、保護者の方も「自分はどう考えるか」を伝え、家族皆で確認してみると良いと思います。
粟津:最後に、「小学生でスマホは早いと思いますか?」という質問が来ています。私の個人的な意見ですが、スマホを持つのは早ければ早い方が良いと思います。思春期や反抗期になって、話し合いが難しくなってからでは、親が一方的に管理することになりかねず、そうなると反発しか生まれません。一方的な押し付けはネットリテラシーの育成をかえって阻害してしまうことにもなりかねません。ネットがない社会はもはや考えられない世の中になっています。早いうちからきちんと話し合い、子ども自身が活用する力を身に付けることを大人がサポートすることが大切です。
■自己肯定感・コミュニケーションがポイント
粟津:私は2011年からネット講座の講師として学校に赴き、子どもの使い方を見ていますが、ネットトラブルは孤独や寂しさ、虚しさが大きくなると遭いやすいと感じています。子どもを狙う危険人物は、そうした心の隙や寂しさに付け込んで優しい言葉をかけ、巧妙に取り入ってきます。ネットを発端とした犯罪はほとんどそこから始まっているのです。
孤独感や虚しさを払拭し「隙」をなくすためにも、子どもの自己肯定感を高めてあげることが大切です。自己肯定感を高めるために、もっとも有効なのは家族間のコミュニケーション。特に辛いことがあった日には寝る前に「今日も1日ありがとう。また明日」と家族で伝え合ってみてください。もし家族に伝えるのは恥ずかしいという場合は、自分で自分に声をかけても効果があります。継続することで自己肯定感が醸成されるので、ぜひ試してみてください。皆さん自身や家族や友だちが幸せで、豊かになれる使い方を考えていただけたらと思います。
粟津 千草(あわづ ちぐさ)
J:COM社員。2011年より情報リテラシーアドバイザーとして現職。子どもたちの「心に残る」情報モラル講座を行えるよう、日々ネットに向き合っている。2020年6月、近畿情報通信協議会にて「地域の小学校中学校を中心に多くの生徒保護者教職員及び地域住民に対して情報リテラシーの啓発活動に従事」し、情報リテラシーの向上に貢献したとして、会長表彰を受賞。「ITパスポート」試験合格、「情報セキュリティマネジメント」試験合格、「インタラクティブ・ティーチング(gacco)」修了、「CAPスペシャリスト養成講座」修了。
ジェイコム少額短期保険は、インターネットをもっと安心して利用してもらうため、複雑化するネットトラブルに備える補償とサービスとして「ネットあんしん保険( https://www.jcom-ssi.co.jp/ )」を提供しています。
<商品概要:「ネットあんしん保険」>
商品名 :ネットあんしん保険
販売開始日 :2020年11月1日(日)
月額保険料 :750円
お申込みいただける方:成人している個人
※J:COMサービスの加入、未加入問わず、ご契約可能。(記名被保険者および同居の家族全員が補償対象)
商品内容:
<補償>
Webサイト: https://www.jcom-ssi.co.jp/
【少額短期保険業とは】
2006年4月の改正保険業法の施行により、導入された、保険業のうち一定の事業規模の範囲内において、引受を行う事業。保険金額が少額(上限 1,000万円)、保険期間が短期(生命保険、医療保険などの第一分野、第三分野は1年以内、損害保険の第二分野は2年以内)の保険で、生活に密着したニッチな商品が多いことも特徴。通称「ミニ保険」。
[参考]少額短期保険業界概要(2021年3月末時点、「一般社団法人日本少額短期保険協会」調べ)
保有契約件数 957万件、収入保険料 1,178億円、事業者数 110社
【J:COMについて】 http://www.jcom.co.jp/
JCOM株式会社(本社:東京都千代田区)は、1995年に設立された国内最大手のケーブルテレビ事業・番組供給事業統括運営会社です。ケーブルテレビ事業は、札幌、仙台、関東、関西、九州・山口エリアの11社66局を通じて約559万世帯のお客さまにケーブルテレビ、高速インターネット接続、電話、モバイル、電力、ホームIoT等のサービスを提供しています。ホームパス世帯(敷設工事が済み、いつでも加入いただける世帯)は約2,200万世帯です。番組供給事業においては、14の専門チャンネルに出資及び運営を行い、ケーブルテレビ、衛星放送、IPマルチキャスト放送等への番組供給を中心としたコンテンツ事業を統括しています。
※世帯数は2021年12月末現在の数字です。
当社は、2021年7月1日に株式会社ジュピターテレコムからJCOM株式会社に社名を変更いたしました。
【株式会社ジェイコムウエストについて】
株式会社ジェイコムウエスト(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:原 清)は、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県の関西地区2府2県で、ケーブルテレビ、高速インターネット接続、固定電話、電力、ガス、モバイル等を提供しているケーブルテレビ運営会社です。JCOM株式会社(J:COM)のグループ会社として、先進性のある、高品質な情報・エンターテインメントの提供を通じ、地域社会の発展に寄与することを目指しています。
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