~育毛理論に急展開~サラヴィオ化粧品 毛乳頭細胞による新規育...

~育毛理論に急展開~ サラヴィオ化粧品 毛乳頭細胞による新規育毛活性化機構を提唱  日本皮膚外科学会 第27回日本皮膚外科学会総会・学術集会にて発表

ヘアケア、スキンケアに関する研究開発、および、総合サービスを提供する株式会社サラヴィオ化粧品(本社:大分県別府市、代表取締役社長:濱田 拓也)は、単離培養した毛乳頭細胞の一次繊毛(せんもう)の観察・定量化に成功しました。

毛乳頭細胞一次繊毛
毛乳頭細胞一次繊毛

更に、一次繊毛の長さを制御した実験系を駆使して、毛乳頭細胞をとりまく細胞間には、一次繊毛を介したシグナル伝達機構が存在することを発見しました。

この研究成果は、第27回日本皮膚外科学会総会・学術集会<2012年9月1日(土)~2日(日)、盛岡市・岩手県民会館>において発表いたしました。


【研究成果の概要】

(1)単離培養した毛乳頭細胞 一次繊毛の蛍光染色観察(繊毛の可視化)
繊毛マーカーとしてアセチル化チューブリンを免疫染色し、一つの細胞に1本の繊毛が存在することを確認しました。

(2)一次繊毛の長さ(繊毛長)の定量的解析
(1)の蛍光顕微鏡像(n=120)を統計的手法で解析し、繊毛長をミクロのオーダーで算出しました(2.2±1.2 μm)。

(3)繊毛長の制御系の構築
リチウムイオンを加えることで繊毛長を約3倍に伸ばすことに、また、繊毛形成に不可欠な遺伝子をoffにすることで繊毛自体をほぼ消失させることに成功しました。
この系を使うことによって、毛乳頭細胞の繊毛を介したシグナル伝達機構の解明に道がひらけました。

(4)繊毛によるケラチノサイト(上皮系細胞)の細胞分裂増強作用を発見
繊毛長を3倍に伸ばしたまま毛乳頭細胞を培養し、上澄み液をケラチノサイトに加えたところ、細胞増殖活性に有意な上昇が認められました。これは、繊毛の伸長に依存して何らかのシグナルが放出され、それがケラチノサイトの細胞分裂増強作用をもたらしたことを示唆するものです。

(5)繊毛による線維芽細胞(間葉系細胞)の細胞分裂増強作用を発見
(4)同様に、繊毛を伸長させ、さらにDHT(男性ホルモン代謝産物)を加えて毛乳頭細胞を培養した場合の上澄み液に、線維芽細胞の細胞分裂増強作用が認められました。一方、繊毛形成を阻害すると線維芽細胞の増殖は抑制されました。

上記の細胞分裂活性は、MTTアッセイ法(ミトコンドリアの還元力に基づく)を用いて評価しました。


<毛乳頭細胞の一次繊毛>
画像URL: http://www.atpress.ne.jp/releases/29703/1_1.png
Blue  : 核(Hoechst 33342)、Red:繊毛(アセチル化チューブリン)
白破線 : 細胞の輪郭

<毛乳頭細胞の一次繊毛を介した細胞活性化機構>
画像URL: http://www.atpress.ne.jp/releases/29703/2_2.png

<ケラチノサイトの細胞増殖活性>
画像URL: http://www.atpress.ne.jp/releases/29703/3_3.png


【今後の研究指針】

生命科学、および医学の分野において繊毛の機能解明は近年注目が集まっているテーマです。今後は、今回の学会発表で報告した知見をより深く理解するため、繊毛の伸長に依存する種々の細胞増殖因子(シグナル)の同定へと研究を進めていきます。


※参考資料
【毛乳頭細胞と繊毛について】
毛乳頭細胞は、発毛シグナルの司令塔と言われ、常にヘアケア研究の中心的存在となっています。毛髪のヘアサイクル(成長期 - 退行期 - 休止期)は、毛包細胞間のシグナル伝達によって支配されており、毛乳頭細胞におけるシグナルの送受信に深く関与しているのが繊毛であると考えられています。


【会社概要】
名称  : 株式会社サラヴィオ化粧品
所在地 : 大分県別府市大字鶴見1356-6
代表者 : 代表取締役社長 濱田 拓也
設立  : 2006年7月20日
資本金 : 63,000,000円
事業内容: スキンケア化粧品・メイキャップ化粧品の製造販売業
URL   : http://www.saravio.jp

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