ありきたりではない「感動の和空間」を
一進堂×版三による「和の内装」プロジェクトが始動
株式会社 一進堂(埼玉県朝霞市)※1と 株式会社 版三(東京都)※2がコラボし、オフィスを中心に「和の内装」を手掛けるプロジェクトが始動しました。第一弾は東京都内の歯科医院です。今後もオフィスを中心に、日本の伝統的な美しさで魅せる「感動の和空間」を提供していきます。
※1 株式会社 一進堂…創業75年目を迎える埼玉県内の企業。内装工事やオフィスの環境整備を行う他、書店経営や本を使った研修を開催している。
※2 株式会社 版三…200年前江戸時代から続く浮世絵木版画を中心に、全国に点在する人間国宝や伝統工芸の職人達を束ね、「日本の職人の技術」を現代に伝えている。
※「和の内装」の事例:医療法人社団杏壬会
池袋みんなのクリニック矯正歯科・こどもクリニック(理事長 新渡戸 康希)
入口には暖簾。
左手には植え込み(照明付き)。
右手にはオリジナル行燈。
受付では本物の盆栽が非日常を演出。
待合室の様子。
待合スペースには版三が制作した本物の浮世絵10点が展示されています。
診療スペースに入る入口には、秋田杉の組子を大湊又吉商店(新潟)から特注で制作したものをはめ込んでいます。
診療スペースのイメージは「櫓(やぐら)」。
作業スペースには金魚の提灯を設置。
【クライアント様の声】
もともと医科・歯科業界というのは幾つかのパッケージ提案が多くて、どこの医者・歯医者にいっても大体レイアウトパターンも内装のパターンも一緒だったんです。
そこで私のこだわりとして「他にはないクリニックを」「THE・和空間を」というとても抽象的な依頼を一進堂さんにお願いしました。
もちろん他社にも同じ説明をしましたが、一進堂さんから出てきたパース図面を見たときに一瞬で「これだ!これをやりたい」と即断即決させていただきました。
私自身、1度きりの人生をかけて、真剣に患者様の歯の健康を預かる仕事に取り組んでいます。ですから、私やスタッフが働く場所は何処よりも心地よい、こだわりの環境を作りたかった。もちろん患者さまにも「こんな歯医者みたことない」「いかにも治療院じゃなくて心地よい」って思ってもらえる前提もあります。なにしろ本医院の随所に浮世絵や組子、盆栽や金魚の提灯など、至る所に「和」が施されており、「日本の空間」にいる心地よさを感じてもらえたら嬉しいですね。
【コラボ代表の声】
この話をいただいたとき、正直「そういう面白い展開があるんですね」と素直に思いました。何しろこちらは日々職人たちと協業し、製品力にこだわり浮世絵やその他の伝統芸能や工芸品を普及しておりましたので、まさか内装工事(空間全体)を演出するお手伝いをするとは思っていませんでした。一進堂の山崎代表には版三の取締役として、5年間も製品展開や催事、販売チャネル構築などで骨を折っていただきました。
「いつか一進堂さんの仕事とコラボしたいですね」と版三を創業した時の約束を今果たせた恰好となり、今後の展開が非常に楽しみです。これからも一進堂さんのために独占コラボ先として空間事業のサポートをしてまいります。
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【制作秘話】
1.なぜ日本の職人集団と内装工事業者がコラボ?
5年前、株式会社 一進堂の3代目代表取締役社長 山崎幸治が知人の紹介で出会った一般社団法人朋誠堂・坂井代表が願う「この日本の貴重な伝統文化職人という財産を守り、若手の育成をしたい」という純粋な想いに共鳴し、坂井代表と共に「株式会社 版三」を立ち上げることとなりました。山崎が取締役ディレクターとして浮世絵をはじめとする日本の伝統芸能普及を手伝いしてきたのがきっかけとなり、今回の企画に発展しました。
2.内装工事による「和の空間」事業展開
もともと一進堂の中には「オフィスソリューション事業部」があり、オフィスを中心とした内装工事を手掛け、多くの実績を持っていました。しかし、同業他社との差別化を問われた時に明確な回答を出せず、大手企業との競争に負けることも多くありました。
そんな昨年の秋に、偶然知人から紹介された医療法人の理事長から「ありきたりではないクリニックを作りたい、他にはない和の空間を作りたい」と熱い思いを伺いました。その時、自身も手をかけている「版三」とコラボすることにより「本物の和空間」を提案することができるのでは、との思いに至りました。
さっそく設計担当者と版三の坂井代表との打ち合わせを開始。予算に限度があることを知りながらも「できる限り本物を採用すること、感動の再現性」に注力した打ち合わせを繰り返し、コンペ用の提案書が完成。コンペの相手はコスト競争百戦錬磨の大企業だったので、「またコストのみで選ばれてしまうのでは?」という不安が付きまといましたが、最終的にいただいたお返事は「圧倒的に一進堂さんの提案が良いです。ぜひよろしくお願いいたします」というお言葉でした。
3.完成後の嬉しい悲鳴
それから時間をかけて、細かな物品や素材に至るまでの綿密な打ち合わせを重ね、施行を担当する各職人たちと調整を繰り返し、2022年1月19日に完成を迎えました。クライアントである医療法人理事長の一言は「想像していたより10倍素晴らしい出来栄えです!」とお言葉いただき、スタッフや関係皆様にもお披露目会を行ったところ「こんなクリニックいままで見たことないです!すごく素敵です!」とお言葉いただきました。
そのとき、今後「ありきたりではない【感動の和空間】」事業を本格展開しようと決意し、今回の発表に至りました。
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