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高齢化が進む日本における、「アンチエイジング」にかわる新しい考え方 「スマートエイジング」 “スマートに年を重ねたい”現代人たち…牛窪 恵氏に聞くトレンドの背景 実践のポイントは「知力」「体力」「肌力」

2012.09.14 13:00

生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研(東京都渋谷区)は、今後のエイジングに対する考え方のトレンドとして、「スマートエイジング」という概念に注目し、レポートいたします。


グラフ

誰もが避けては通れない「加齢」。この「加齢」とどのように向き合うかは、これまでも、さまざまな分野においてテーマとして語られてきました。中でも主流となっていたのが、「いつまでも若くありたい」という想いから、加齢に対抗し、進行を遅らせる「アンチエイジング」という概念です。しかし昨今、この「アンチエイジング」とは違った、新しいエイジングの考え方が注目を集めています。それが、「スマートエイジング」です。

「スマートエイジング」とは、加齢を「認めたくないもの」とネガティブに捉えるのではなく、「知的に成熟する人生の発展」としてポジティブに受け入れようという考え方のこと。「スマートエイジング」という言葉には、加齢による変化に対して、賢く(スマートに)対応するという意味合いが込められています。「スマートエイジング」においては、加齢を「人として退化してしまうこと、若さを失うこと」とマイナスに捉えるのではなく、「より人間として成長すること、発達すること」とプラスに捉えます。そして、自らの知能や肌・体が持つ可能性を最大限に引き出すための習慣を取り入れるなど、よりスマートに年齢を重ねるためのアクションにつなげていきます。

高齢化が進む日本においては、この考え方を特に重要視する識者も多く、高齢化社会に対する考え方のパラダイムシフトであるという意見もあります。また、今日では「スマートエイジング」の考え方を体現した商品も多数登場しており、トレンド総研では、今後ますます、この「スマートエイジング」という考え方が拡大していくと予想しています。

そこで、今回トレンド総研では、「スマートエイジング」という考え方に対する一般女性の受容性や、専門家の声、さらに「スマートエイジング」の実践につながる各メーカーの商品について、レポートいたします。


■レポート内容
1、「スマートエイジング」受容性調査
「スマートエイジング」という考え方に対する、一般女性500名の受容性調査の結果をお伝えいたします。

2、専門家が語る「スマートエイジング」注目の背景
「スマートエイジング」という考え方が注目されるようになった背景について、
世代・トレンド評論家の牛窪 恵氏に分析コメントをいただきました。

3、「スマートエイジング」を実現する関連商品紹介
各社から発売されている、「スマートエイジング」の考え方を体現した商品をご紹介いたします。


1、「スマートエイジング」受容性調査
はじめに、30~40代の女性500名を対象に、「スマートエイジング」という考え方に対する受容性を調査しました。
まず最初に、「スマートエイジング」という言葉を知っているかを聞いたところ、「よく知っている」が1.4%、「聞いたことはあるがよく知らない」が28.4%と、言葉としての認知度はまだまだ低いようです。しかし一方で、「スマートエイジング」について説明をした上で、この考え方に共感するかを聞くと、85.2%の女性が「共感する」と回答しました。「スマートエイジング」という考え方は、現代女性たちの共感度が高いようです。

また、「“スマートエイジング”の考え方が広まると、年齢に関係なく、元気でアクティブな女性がもっと増えると思いますか?」という質問に対しては、81.8%が「そう思う」と回答。さらに、「今後、“スマートエイジング”を実践していきたいと思いますか?」と聞いたところ、83.6%が「そう思う」と答えました。[グラフ http://www.atpress.ne.jp/releases/29887/a_1.jpg ] そこで、具体的に実践していきたいことを聞くと、「趣味を楽しむ時間をつくる」(74.9%)、「バランスの良い食事を心がける」(68.2%)、「定期的に運動をする」(62.4%)、「スキンケアで年齢相応の美しさを保つ」(53.8%)などの回答が多い結果となりました。趣味などを通じて内面から自分を高める、栄養や運動により元気な体をつくる、年齢に見合った本来の美しい肌を求めるなど、「知力」・「体力」・「肌力」の3つの要素を重視する人が多いようです。

【調査概要】
・調査期間:2012年8月23日~8月24日
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:30~49歳 女性500名(全国)


2、専門家が語る「スマートエイジング」注目の背景
続いて、「スマートエイジング」が注目されるようになった背景について、世代・トレンド評論家の牛窪 恵氏にお話を伺いました。

■美容の分野ではすでに定着しつつある「スマートエイジング」
私は仕事柄、幅広い世代の女性に取材する機会が多いのですが、ここ数年、女性の間で「アンチエイジング」の「アンチ」という言葉への抵抗が強くなったと実感します。その多くを占めるのが、「加齢に逆らいたくはない」「むしろ年齢相応の美しさを追求したい」といった声です。
「アンチエイジング」の代名詞とも言える、2009年に始まった「美魔女ブーム」の中心は、バブル世代を含むアラフォーの女性たちで、今も年齢不詳の美しさに磨きをかけるその姿は、青春時代、派手なメイクやボディコンシャスのファッションで男性を魅了していた姿と重なります。
しかし、そのブームも一段落した昨今は、取材においても「すっぴん(素肌)」の美を求める女性が圧倒的に増えました。特に「美容」の分野においては、“生理的な加齢に抗わず、自然かつスマートに年を重ねたい”という「スマートエイジング」の発想が、すでに定着しつつあると言えるでしょう。

■知能や肌、体が「本来持つ可能性」を最大限に引き出すという考え方
また、2011年3月の東日本大震災以降、いざというときに自分で自分の身を守れる「体力」、そして「自分力」への関心も高まっており、外見だけでなく内面からも自分を高めたい、成長させたいという人々の想いがうかがえます。今回の調査で、「スマートエイジング」の実践方法として、「スキンケア」「過激な化粧をしない」といった「肌力」を求める声とともに、「趣味」や「脳トレ(脳を鍛える)」、「定期的な運動」「バランスの良い食事」など、「知力」「体力」を求める声が多く並んだのもそのためでしょう。
自らの知能や肌、体が本来持つ可能性を最大限に引き出したい、飾らないありのままの自分を向上させたい、と望む人が増えていると言えます。

■「スマートエイジング」の考え方は今後ますます主流に
現代社会においては、年を重ねることをポジティブに捉え、自らの「今」の可能性を引き出すことに楽しみを見出すという「スマートエイジング」の考え方が、今後ますます主流になっていくでしょう。
確実に進む少子・高齢化ですが、今回の調査結果を見ても、「スマートエイジング」という考え方に対する受容性は85.2%と高く、「高齢期をネガティブに捉えるより、前向きに捉えたい」と考える女性が多いことがわかります。今後も、向上心が強い女性たちを中心に、高齢期をより一層ポジティブに捉える動きはさらに活発になるのではないでしょうか。

【プロフィール】
牛窪 恵(うしくぼ めぐみ)
世代・トレンド評論家
マーケティングライター
東京女学館大学講師
1968年東京生まれ。日大芸術学部映画学科卒業後、大手出版社に入社。5年間の編集及びPR担当の経験を経て、フリーライターとして独立。2001年4月、マーケティングを中心におこなう有限会社インフィニティを設立。現在、『日経ウーマンオンライン』『日経消費ウオッチャー』『プレジデント』『AERA』などに連載、または定期寄稿中。近著は『男女1100人の「キズナ系親孝行、始めました。」』(河出書房新社)。


3、「スマートエイジング」を実現する関連商品紹介
このような中、すでに市場には、「スマートエイジング」の考え方を体現した商品も多数登場しています。今回のレポートでは、その一部をご紹介いたします。

◆オルビス 「新アクアフォースエキストラライン」
“肌が本来持っている美しさ”を呼び覚ますスキンケアで、「スマートエイジング」を実現。
肌本来の力を引き出すオイルカットスキンケア商品を提供するオルビスが、新たに女性たちに提案しているのが、「スマートエイジング」を実現するスキンケアです。同社の特徴である100%オイルカットスキンケアは、「肌が本来持っている力を引き出し、年齢に見合った美しさを体現していく」というものであり、まさに「スマートエイジング」の考え方そのものと言えます。
そして、そのオルビスが2012年8月25日に発売開始した新シリーズが、「新アクアフォースエキストラライン」です。同シリーズにおいては、濃密な潤いを時間差で届け続ける、新モイストリリースシステムを採用し、角層の深部にまで潤いを与えます。
肌(*)を磨き、健やかに育むオイルカットを採用、しおれた肌の奥(*)、すみずみまで深く濃い潤いで満たし、翌朝、張ったような弾むグラマラス肌を実感できるのが「新アクアフォースエキストラライン」です。スキンケアにおいても、肌が本来持っている美しさを呼び覚まし、今の自分を最大限に輝かせるのが「スマートエイジング」です。
(*)角層内

【商品概要】
・アクアフォースエキストラローション(ボトル入り 180mL):2,100円(税込)
・アクアフォースエキストラジェル(ボトル入り 30g):2,310円(税込)

【商品URL】
http://www.orbis.co.jp/small/6102012/

◆学研パブリッシング「楽しく回すだけ! エアなわとびダイエット」
国民的エクササイズ「なわとび」が自宅でできる!手軽に有酸素運動ができるヒット商品。
「エアなわとび」は、誰でも(本当のなわとびができなくても)・どこでも(自宅やオフィスでも)、手軽にできるエクササイズです。楽しく回すだけで有酸素運動ができるとして、ダイエットはもちろん、体力づくりを目的としたエクササイズとしても注目されています。
学研パブリッシングが発売する同商品は、この「エアなわとび」を用いた効果的なエクササイズができるプログラムを掲載している指南書。付録として、より効果的なエクササイズをするための「エアなわとびグリップ」が付いています。
このグリップには、2つのグリップを結ぶロープ部分がつながっておらず、その代わりに重りのついた短いロープがついています。そのため、ロープが床や天井に当たらず室内でもエクササイズをすることができ、また足に引っかからないため、なわとびが苦手な方でも、自分のリズムで好きなだけ続けることができます。なお、グリップには、回した数と消費カロリーがわかるほか、タイマー機能も付いています。
同書は、2012年4月の発売以来、大ヒットを記録しており、多くのメディアでも注目の商品として取り上げられています。
グリップを回しながら、楽しく跳ぶだけで、高い運動効果が期待できる「エアなわとび」。手軽に「体力」をアップさせるために、ぜひ生活に取り入れたいエクササイズです。

【商品概要】
・楽しく回すだけ! エアなわとびダイエット:1,980円(税込)

【商品URL】
http://shop.gakken.co.jp/shop/order/k_ok/bookdisp.asp?code=1860663000

◆東銀座出版社 「おもしろ算術 入門編」
「中高年の脳トレ」に最適!大人も楽しめる、暮らしに役立つ算数。
この本の著者は、神奈川県の高校で約40年近く数学の教鞭をとっていた醍醐 實さん。
「西暦のしくみ」「干支を調べる術」「相性占い術」など、暮らしにおける数の法則を解き明かす内容となっているので、算数を身近に感じることができます。
本は、問題・回答・解説で構成されており、九九や円周率などに関するコラムも掲載されている、読みごたえのある内容。もともとは、横浜市社会福祉協議会・野毛山荘で開講された、年配者を主な対象とした「大人の算数教室」の内容がベースになっているそうで、「中高年の脳トレ」にも適した書籍として、メディアでも話題になりました。
楽しく読めて、暮らしにも役立ち、さらに脳も活性化できる一冊です。

【商品概要】
・おもしろ算術 入門編:700円(税込)

【商品URL】
http://www.yasasii-bunsyou.jp/%E6%9D%B1%E9%8A%80%E5%BA%A7%E5%87%BA%E7%89%88%E7%A4%BE%E3%81%AE%E6%9C%AC/%E3%81%8A%E3%82%82%E3%81%97%E3%82%8D%E7%AE%97%E8%A1%93%E5%85%A5%E9%96%80%E7%B7%A8/

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