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~美人の湯・別府温泉で新種藻類を発見~ サラヴィオ化粧品、新型藻類RG92エキス入りスキンケアローションを開発  第28回日本微生物生態学会大会(JSME 2012)にて発表

スキンケア商品の総合サービスを提供する株式会社サラヴィオ化粧品(本社:大分県別府市、代表取締役社長:濱田 拓也)は、信州大学農学部応用生命科学科プロジェクト研究推進拠点・伊原 正喜助教との共同研究で別府温泉から新種の微生物群(藻類、発酵細菌など)を発見しました。
新型藻類(RG92と命名)においては美容効果も確認され、これらの研究成果を第28回日本微生物生態学会大会<2012年9月19日(水)~22日(土)、愛知県豊橋市、豊橋技術科学大学>において発表しました。


Chlorophytaのシャーレ培養

【藻類とは】
「藻類」は酸素発生型の光合成を行う微生物の総称で、約30億年前に地球に酸素をもたらしたのも藻類の仲間です。昆布やワカメなど海藻類のように生活に密着しているものもありますが、そのほとんどは現在でも未知の存在です。藻類の光合成装置に含まれる糖脂質は抗炎症作用に富み、天然由来成分による医療への応用が期待されています。


【研究の背景】
微生物研究は、医療、健康、食糧、エネルギー問題など各方面への応用価値が高く、世界中で激しい競争が展開しています。藻類研究は、その有用性が指摘されながらも未開の部分が大きい分野となっています。当社は別府温泉(泉種の多さと肌への効果で有名)の藻類に注目してきた結果、新規藻類、および、関連微生物の発見に至りました。(特許出願中)


【研究成果の概要】
(1)別府温泉にて新規微生物群(藻類、発酵細菌など)を発見
温泉水から単離培養した微生物の18S rRNA遺伝子解析、および、Basic Local Alignment Search Tool (BLAST)により既知の微生物との相同性解析を行うことで、新種の藻類4種(特許出願中)を含む45種類の微生物を単離・同定しました。

(2)各種微生物の栄養従属特性を解析
発見した微生物がどのような物質を分解して栄養源にできるのかを調べ、各々の特徴を明確にしました。

(3)各種微生物の生態特性(温度、pH依存性)を解析
各種微生物がどのような環境(水温・水質等)で生存・増殖できるのかを調べ、生態特徴を明確にしました。

(4)藻類由来の糖脂質の精製・分析に成功
藻類から糖脂質を抽出・精製し、薄層クロマトグラフィー、および、ガスクロマトグラフィー質量分析法により、有効成分としてモノガラクトシルジアシルグリセロール(MGDG)、および、ジガラクトシルジアシルグリセロール(DGDG)を同定しました。

(5)藻類エキス入りスキンケアローションの開発と被験調査
新型藻類RG92から抽出したエキスを用いてスキンケアローションを開発し、被験調査を実施した結果、高い評価が得られました。


【今後の研究】
今回発見した藻類群が産生する有効成分の化学分析を進めると共に、大学・医療機関と共同でスキンケア、医学的応用に向けた研究を展開します。藻類以外の発酵細菌などについても、産業的応用の可能性を探って行く予定です。また、これらの微生物が別府温泉に存在する意義についても検討を重ねて行きます。


<新規藻類Chlorophytaのシャーレ培養>
http://www.atpress.ne.jp/releases/30123/1_1.jpg

<新規藻類Chlamydomonas sp.の位相差顕微鏡写真>
http://www.atpress.ne.jp/releases/30123/2_2.jpg

<藻類RG92の有効成分の分析結果と、開発されたRG92スキンケアローション>
http://www.atpress.ne.jp/releases/30123/3_3.jpg


【特許について】
特願2012-181217
発明者  :加世田 国与士、松島 一幸、宮崎 博文
      (いずれもサラヴィオ化粧品 サラヴィオ中央研究所)
特許出願人:株式会社サラヴィオ化粧品


【会社概要】
名称  : 株式会社サラヴィオ化粧品
所在地 : 大分県別府市大字鶴見1356-6
代表者 : 代表取締役社長 濱田 拓也
設立  : 2006年7月20日
資本金 : 6,300万円
業務内容: スキンケア、ヘアケア、メークアップ化粧品の製造販売
URL   : http://www.saravio.jp

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