家族みんなで楽しめる体験の場に 住まいのテーマパーク 「Tomorrow’s Life Museum 関東」リニューアルの舞台裏 ~様々な事業を紹介する「積水ハウス ストーリー」の最新情報を公開~
2022.03.29 15:00
積水ハウスの様々な事業を紹介する「積水ハウス ストーリー」の公開を開始しました。
お客様の戸建て住宅への想いや、商品開発への想いを、毎回テーマを設定してご紹介します。
第17弾として3月28日に、積水ハウスが提案する、「住まいのテーマパーク」についてのストーリーを公開しました。
家族みんなで楽しめる「Tomorrow’s Life Museum 関東」
■「楽しかった!来てよかった」と感じてもらえる施設を目指して
コロナ禍で、外出を自粛して“おうち時間”が増えるなど、私たちの生活は大きく変わりました。これは、“住まい選び”のタイミングにも関わっていて、業界団体による首都圏で住宅を購入した人へのアンケート調査でも、住宅の購入にあたって半数以上(54.3%)の人が「当初予定よりも、購入時期を早くした」と答えており※1、コロナをきっかけに住宅購入を考える人も増えているようです。
※1:一般社団法人不動産流通経営協会「不動産流通業に関する消費者動向調査(2021年度)」
https://www.frk.or.jp/information/2021shouhisha_doukou.pdf
ただ、住宅は大きな買い物。そう簡単には購入は決められないところ。
その際に、どんな家に住みたいのか、具体的にイメージするための情報収集の場として活用できるのが、実際のモデルハウスが見学できる住宅展示場です。
積水ハウスでは、2021年8月から、全国5か所(宮城県、茨城県、静岡県、京都府、山口県)にある体験型見学施設「住まいの夢工場」をリニューアル。「Tomorrow’s Life Museum(トゥモローズ ライフ ミュージアム)」として、お客様それぞれのライフスタイルにあった住まいの要素を体感しながら学べる場に生まれ変わりました。家族そろって訪れてもらい、「楽しかった!来てよかった」と感じてもらえる施設を目指していますが、実際にどんな思いからリニューアルをしたのでしょうか。
■「メーカーの技術説明の場」から「お客様主体の共感できる場」へ
「これまでの施設では、営業社員が立てた見学スケジュールに沿って、技術的な要素を中心に説明したり、団体での見学ツアーを行ったりするのが主流でした。」
そう話すのは、「Tomorrow’s Life Museum 関東」リニューアルメンバーの中心である土井徳子(積水ハウス株式会社 コミュニケーションデザイン部)。
従来は、住まいづくりに必要な技術が盛り込まれたモデルハウスを見学する、いわゆる“メーカーのショーケース”のようだった体験施設。住宅メーカー側が“売りたい”技術や商品を見せるための「説明」が中心でした。
しかし、今回のリニューアルにあたって、土井を中心にしたプロジェクトメンバーは、お客様が見たい場所、知りたい内容を自由に見学できる形に変化させることで、「お客様主体の共感できる場」を目指したのです。
実際に、 「Tomorrow’s Life Museum 関東」を訪れたお客様には、営業が選んだ場所を見てもらうのではなく、施設マップに設けたチェックボックスに行きたい場所をチェックしてもらい、お客様が施設を選んで回れるようにしました。
「お客様の興味のある建物を好きなように見られるようにしたことで、自身の住まいづくりへの興味が、更に高まるようになったと感じています。」
中でも注力したのが、モデルハウスの刷新です。実はこれまで、展示場内のモデルハウスは、それぞれが商品名(ブランド名)で呼ばれていて、そのブランドのコンセプトに沿った内装が施されていて、カタログを見ているようで“生活感”が感じられませんでした。
そのため、今回は、お客様が自分の理想の暮らし方と照らし合わせて共感できるように、名前もそれぞれ「○○さんち」に変更した7つのモデルハウスを用意。年齢や家族構成、職業はもちろん、趣味や暮らしへのこだわりなど、7家族分の細かいペルソナ設定をして、細部まで、それぞれの家族に合った設備はもちろん、小物のスタイリングにも配慮するよう見直しました。まるで名前の通り、誰かの家を訪ねて異なる家族の暮らしを一緒に体験することができるようにしたのです。
例えば、「小林さんち。」は、子どもが2人いる夫婦共働きの子育て世代。
ダイニングテーブルの前には子どもが勉強できるスペースとして長いカウンターと黒板を設置し、夫婦が忙しい中でも子どもに勉強を教えやすいように工夫されています。また、料理も洗い物も同時に作業できるオープンなキッチンスペースや、2階には洗濯から物干しまでの動線を考えたスペースなど、家族みんなが家事に参加しやすい工夫がとられています。
フルタイム共働き 仲良し子育て家族が暮らす「小林さんち。」
そのほかの家も、住んでいる人を具体的に想像できるだけでなく、「こんな設備やアイデアをウチにも取り入れたいな」と、訪れた人の家づくりの参考になるように心がけました。
アート作品とガレージライフを楽しむ暮らし「柴門さんち。」
家族で音楽を楽しむ暮らし「内藤さんち。」
そのために重要なのが、それぞれの家族がまるで本当にいるかのような現実感のある設定。そのために、自社の住生活研究所で研究してきた先進技術や住まいについての“リアルな声”を活用しました。
「生活している家族の姿が思い浮かぶような違和感の無いペルソナの設定することにとても苦労しました。また、様々なお客様がいらっしゃるので、どんなお客様にもどこか必ず共感するポイントが出来るように生活スタイルを見せることが非常に難しかったです。」
■子どもも楽しめる「テーマパーク」に
こうした説明型から共感型への転換のほかに、プロジェクトチームが課題に感じていたのが、大人と一緒に訪れる子どもたちの存在。
従来は、住宅の最新技術を説明する場所だったことから、一緒に来た子供たちが楽しめるスペースはなく、見学の途中で飽きてしまい、ママが子どもと遊びに行ってしまい、説明を聞くのはパパだけ…なんてこともよくありました。
せっかく1日かけて来たら、大人から子どもまで家族みんなが楽しめる「テーマパーク」のような場所にしたい―。これまでとは施設の在り方も大きく変わる発想の転換でした。
例えば、隣の家が火事になった場合にもらい火を防ぐ耐火性を体感するエリアでは、火を噴く怪獣が家を襲う設定にしてみたり、外壁の地震に対する工夫を見るエリアでは、巨大なゴリラが家を揺らした想定で、その強さを家族そろって感じてもらったり…。
もしも外壁に炎が迫ったら!?
「子どもも楽しめる空間にすることで、家族そろって自分たちの将来の家づくりを考えてもらいたかったんです。」
中でも、今回のリニューアルの目玉になるような、子どもたちがワクワクするような場所をつくりたい―。そう考えて決めたのが、中央広場のシンボルツリーであるケヤキの木に作ったツリーハウスです。ツリーハウスを作ることを決めたときのことを、土井はこう振り返ります。
「新しい施設のアイコンとして、お子さんが興味を持って楽しめて、住まいづくりの楽しさを知ってもらうシンボルになると思いました。また、ツリーハウスを中心に、お客様が広場に集まって、ピクニックをするように思い思いの時間を過ごしてもらえると考えたのです。」
広場の中心には住まいづくりの楽しさの象徴となるツリーハウス
■施設のロゴ「フクロウ」に込めた想い
また今回刷新した施設のロゴマークには、フクロウを採用。
実は、フクロウを選んだのにも、家づくりへの想いが込められています。
新しくなったTomorrow’s Life Museumロゴ(左)、フクロウのモニュメントが入口でお客様をお出迎え
「知の象徴として知られるフクロウをモチーフにすることで、住まいづくりを学ぶ場所を表現しました。胴体は扉の形にして、明日(未来)へ入り口を表し、家族の幸せな未来が開けるようにとの想いを込めています。昔から「不苦労」や「福来朗」という当て字を使い、幸せを呼ぶ鳥としても知られているので、このロゴを初めて見た瞬間から、この施設のイメージにぴったりだと感じました。」と、土井は話します。
現在、コロナ禍でも完全予約制にして密を避けながら、子どもと一緒に学んで楽しめる場所として、多くのお客様に訪れていただいています。「具体的なイメージができた」「体験もでき、子供が遊べる工夫もされていてとても楽しい1日だった」という声をいただいており、「この施設で幸せを感じてもらい、未来を想像して共感してもらう」というリニューアルの目標はお客様に届いているようです。
共感型施設としての案内をもっと浸透させていくために、これからも「Tomorrow’s Life Museum」での挑戦の日々は続きます。
“「わが家」を世界一 幸せな場所にする”ための「Tomorrow’s Life Museum」の挑戦は続きます
「Tomorrow’s Life Museum」は完全予約制の施設です。見学をご希望の場合は下記サイトよりお申込み下さい。
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