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カップル・夫婦の“家族の土台作り”をサポートする 「みなものふたり」が長野県辰野町主体で実施した 「たつのWORKTRIP補助金」に採択決定!

~Airbnb Japanと合意した協業事業の一環として、 辰野町主体の補助金事業を活用し、 夫婦移住後の定住支援に関する実証実験を実施~

2022.04.07 13:00

対話のファシリテーション事業を行うみなものふたりは、長野県辰野町と民宿を貸し出す人向けのウェブサイト「Airbnb」を運営するAirbnb Japan株式会社(以下 Airbnb Japan)が合意した協業事業の一環として、2021年11月に辰野町が発表した「たつのWORKTRIP補助金」(以下、本事業)に採択されたことをお知らせいたします。


メンバー全体写真


本事業は、辰野町への関係人口創出、移住定住促進や企業誘致に関するプロジェクト推進を目的としています。みなものふたりは本事業を活用して辰野町の地域住民との交流・首都圏と辰野町との多拠点生活を行い、「移住離婚」という課題に着目し実証実験を実施。辰野町に移住したご夫婦と共に「暮らしの価値観を擦り合わせる支援」を実験的に実施。移住後の幸せな定住に、みなものふたりがどのような貢献ができるかを検証しました。


*本事業は辰野町が実施主体となり、審査、採択及び交付を行う補助金となります。Airbnb Japan株式会社が交付等を実施するものではありません。



■「たつのWORKTRIP補助金」について

2021年9月、辰野町とAirbnb Japanが「辰野町への移住定住や企業誘致の促進、ならびに関係人口の創出を推進」を目的にパートナーシップを締結。辰野町ではAirbnb Japanと合意した協業事業の一環として、2021年11月19日「たつのWORKTRIP補助金」の採択団体を発表。みなものふたりが採択されました。本事業では「たつのWORKTRIP補助金」として各社30万円が付与され、辰野町内のAirbnbリスティングでの宿泊代や、町内コワーキング利用料、二次交通費(レンタカー、レンタサイクル及び公共交通機関等)に充当しながら、地域の人たちと交流・多拠点生活・仕事を実施していきます。



■「たつのWORKTRIP補助金」を活用し取り組んだ実証実験の概要

暮らしの価値観を擦り合わせる支援を、首都圏から辰野町への移住前後の夫婦を対象に実施。

移住後の幸せな定住に、みなものふたりがどのような貢献ができるかを検証する。



■実証実験の背景

<ライフスタイルを見直し増える地方移住>

新型コロナウイルスの蔓延以来、仕事・ライフスタイルの見直しが進み、移住や多拠点・二拠点生活を考える人たちが増えてきました。ふるさと回帰支援センターが2021年10月に発表した調査によれば、首都圏の地方移住希望者は推計309万人。特に20代~30代が具体的な検討を進めている状況だそうです。このような20代~30代は結婚・出産・転職などライフステージの変化が激しい世代。自分にとってぴったりのライフスタイルや働き方を模索した結果として、地方移住を選択するという方も多いと考えられます。実際に、今回実証実験のフィールドとして協力くださった長野県辰野町には、自己実現を求めて移住された方、理想の生きるバランスの実現を求めて移住された方の事例があると伺いました。


<高まる移住促進の風土の中に隠れる、移住離婚>

このように自らのために決めた移住の中で全て理想通りに進むかというと、もちろんうまくいかないケースも存在します。例えば「移住離婚」と呼ばれるのがそうしたケースの1つ。初めての土地・新しい人間関係・慣れない暮らしというストレス環境下でうまく支え合えなかったり、夫婦間での移住に対する温度差が埋められなかったりと、移住した後に夫婦関係が難しくなってしまうのがこのケースです。


<地域移住についてのヒアリング>

実際に移住をサポートしたり、移住者のご友人がいる方に移住後の夫婦が困難に感じるポイントについて、以下のように声を集めております。


「子育て移住で母親が父親をひっぱるように移住したが、父親の気持ちが移住後もついていけず地域で孤立してしまった。」


「地域活動が盛んになり、家族水入らずの時間が取りづらくなった結果、知らないうちに片方の我慢が溜まってしまっていた。」


こうしたヒアリングを通して、みなものふたりは以下を課題仮説として置きました。

「移住そのものが目的になり、移住後の夫婦・暮らしの理想像を描けていない」


そこで今回は、「理想の暮らしの在り方」を夫婦間で擦り合わせる支援を実験的に実施しております。



■実証実験の概要

<内容>

・「理想の暮らしの在り方」を描くことを目的として、移住前後のご夫婦とみなものふたり専属ファシリテーター2名で対話する「セッション」を実施

・1月~2月の期間中に90分×2回のセッションを実施(完全オンライン)

・セッション後、実験協力者のご夫婦と今回の体験の影響について振返りを実施(オンラインと辰野町現地にて)


<実証実験協力者>

1) 移住前(東京と辰野町で二拠点居住を実践中)のご夫婦

2) 辰野町移住後半年のご夫婦

3) 辰野町移住後3年のご夫婦


<方法>

毎回の対話セッションではファシリテーターが第三者として夫婦間の対話をファシリテートし、グラフィックレコーダーが添付図のように対話内容を可視化

※参考/セッションイメージ動画

https://youtu.be/Qg1pqAiFxkY


Y様セッション1回目グラフィックレコーディング

Y様セッション2回目グラフィックレコーディング


■実証実験結果

移住者が、自分たちらしい暮らしや幸せを「意思をもって」選ぶお手伝いができた。

ふたりだけで移住について話すのではなく、今回みなものふたりがファシリテーターとして存在したことで、表面的な議論ではなく考えの背景や気持ちを互いに伝えきることができ、暮らしに対する納得度を高められた。(詳細は、以下体験者の声参照)


ファシリテーターとユーザーさんのセッション実施画像


<体験者の声>

●NPS平均:9.0

●体験後のご感想

「ふたりだけで話すと、夫が“話すこと”妻が“聴くこと”を諦めてしまう。夫は『まあいいか』と飲み込んでしまい、妻は『また否定される』と思って聞くことを辞めようとする。ただファシリテーターがいると、“最後まで話す”“最後まで聞く”ことができるようになり、自分の中にある勘違いに気づけた。


「普段は抽象的な話ばかりだったが、問いをもらうことで理想が具体になった。ふたりだけだと、辰野町の話、社会の話になっていたのが、自分たちの暮らしの話をする機会がそもそもなかったので新鮮な体験になった。」


「辰野町に関わることが自分たちにとってどんな意味があるのか、自分たちは何を求めているのか、が言語化され二拠点生活の継続によりリアリティが増した。なので今後は実現するための現実的な話(お金など)をしていきたいと思った。」


「移住するとめちゃくちゃ忙しくなるので、こうやって立ち止まってふたりの暮らしについて話す機会がなかった。中長期的なふたりの理想についてこうやって話す機会は全員必要だと思う。暮らしに意思を持てる。自分たちも継続したいが、移住した人に対してプレゼントしたい。」


今後も引き続き辰野町のみなさまや地域のみなさまと関わらせていただきながら、サービス開発を進めてまいります。


サービスイメージ画像


■みなものふたりについて

“みなものふたり”は、いつか子どもが出来た時、親も子どもも自分らしく育っていけるような「家族の土台作り」をサポートしています。2020年8月に創業し、現在まで60組以上のカップル・夫婦のみなさまに出会ってきました。


子どもの発育は、両親の夫婦関係に多大な影響を受けるということが言われています。

ですが「夫婦仲良くしよう」と言っても、もともと他人同士のふたりが家族を築く過程では、ちょっとした「?」がつきもの。「なんでこうしたんだろう?」「なんでこんな言い方したんだろう?」「こんなこと言ったら嫌かな?」そんな、相手を思いやるからこその自己完結が当たり前になると、いつの日か無意識に我慢したり無理する関係に。

我慢は愛情のひとつのかたちだから大切だけど、無理のしすぎはどこかにダメージがくるもの。


お互いが自分らしくいられる関係を探究したい。もし将来子どもを育てることになった時も、自分たちがそうあることで子どもに自分らしく居てほしい。そんな想いを持つ方がこれから家族を作っていく過程を、みなものふたりが「価値観をすりあわせる対話」をガイドします。


HP      : https://minamonofutari.com/

Facebook Page: https://www.facebook.com/minamonofutari



※参考文献

2021年11月30日プレスリリース:辰野町とAirbnb Japanとのパートナーシップによる「たつの宿泊施設開業補助金」の採択団体・3社が決定!新規Airbnbホストコミュニティの充実で「関係人口」を推進

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000087.000016248.html

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