中村児太郎 中村隼人 「いぶき、特別公演」への意気込みを語る...

中村児太郎 中村隼人 「いぶき、特別公演」への意気込みを語る。

次世代の歌舞伎俳優たちの新たな挑戦として始まった『いぶき、特別公演』が、コロナ禍による第二回公演中止を乗り越え、6月に第三回公演を開催。七代目中村芝翫を祖父に、九代目中村福助を父に持つ中村児太郎、二代目中村錦之助を父に持つ中村隼人が出演する。同い年でこれまで共演も度々しているが、この二人だけの公演は初めてという二人が4月4日、報道陣を前に抱負を語った。
第二回公演の記者会見でも着用したスーツで会見に臨んだのは中村児太郎。中止を余儀なくされた公演への思いは格別で、「(共演する予定だった)みんなが後ろにいるという思いを背負って今回も取り組めたら」と意気込む。いっぽう、『いぶき』初参加の中村隼人は第一回公演の上演をチラシやネットニュースで知り、同世代の活躍を羨ましく思っていたという。
今回は公演の多くが能楽堂で上演されるのが見どころの一つ。以前にも能楽堂で踊ったことがある児太郎は「重厚感のある空間です。裸足でなく足袋で歩いたり、おしろいを塗った手が床につかないようになど、気を配る点がたくさんあるけれど、それだけ頑張り甲斐がある」と語り、能楽堂は初めてという隼人は「歌舞伎舞踊は正面にお客様がいらっしゃることを想定して作られているので、四方に客席がある空間でどうお見せするべきか、相談していければ」と抱負を語る。
演目は歌舞伎舞踊が3本。勇壮な中に和事の柔らかさも見せる『雨の五郎』を隼人が、藤の精の恋心を可憐に描く『藤娘』を児太郎が踊った後、片岡仁左衛門・坂東玉三郎の当たり役としても知られる人気演目『二人椀久』を二人で踊る。児太郎は「玉三郎さんにお話を聞きながら、隼人君との二人の世界を作ることを頑張っていきたい」、隼人は「幻想的な世界観が魅力の演目。児太郎君演じる(恋人の)松山大夫を愛しすぎて狂ってしまう椀久をお見せできたら」とイメージを膨らませる。
数少ない同級生で、幼少の頃は一緒に遊んでいたという二人。近年、児太郎は古典作品、隼人はスーパー歌舞伎などの新作で同時期に大役を担うことも多かったという。児太郎いわく、父の復帰公演で共演した際、隼人に"頑張ったね“と言われたことで、自分も彼を認めていることを素直に口に出来るようになったという。「彼の、人を引き付ける能力は、今回の『二人椀久』でも最大限に発揮されると思う。僕の中では今、一番認めてほしい人なので、1か月間彼と時間を共有するのが楽しみ」という児太郎に対して、隼人も「(演目の)ジャンルは違っても、一座を率いるという同じ苦しみ、楽しさを味わった彼に言われると、同じ言葉でも格別の嬉しさがある。共演していない時期も彼の出演情報を見るだけで刺激をもらえ、彼がいなければ今の僕はないとさえ言える」と語る。「ゆくゆくはこのコンビを歌舞伎座でも観たいと言っていただけるように」という児太郎だが、直近の目標は「今回の公演が無事千穐楽を迎え、皆さんに“やってよかった”と思っていただけること」ときっぱり。
ともに時分の花を開かせつつある幼馴染の二人がどんな新コンビぶりを見せるか、注目される。

【公演概要】 いぶき、 特別公演

〈演目〉
一、『雨の五郎』長唄囃子連中
中村隼人
二、『藤  娘』長唄囃子連中
中村児太郎
三、『二人椀久』長唄囃子連中
中村児太郎 中村隼人

主な日時・会場:
東京公演  2022年6月1日(水)観世能楽堂 ①12:00開演 ②15:00開演
横浜公演  2022年6月4日(土)横浜能楽堂 ①12:00開演 ②15:00開演
チケット: 一般発売 2022年3月26日(土)10:00〜
全席指定 7,500円(税込) ※未就学児童の入場はご遠慮ください。

その他、上演日程(お問い合わせ、ご予約などの詳細はホームページでご確認ください)
千葉 6月 3日(金)成田市文化芸術センター スカイタウンホール
石川 6月11日(土)石川県こまつ芸術劇場うらら大ホール
京都 6月17日(金)京都・観世会館
愛知 6月18日(土)名古屋能楽堂
大阪 6月19日(日)大槻能楽堂
郡山 6月21日(火)けんしん郡山文化センター 中ホール
熊本 6月25日(土)八千代座
福岡 6月26日(日)大濠公園能楽堂

制作:三響会企画  制作協力:全栄企画株式会社 / 株式会社ちあふる  協力:松竹株式会社
総合問合せ:Zen-A [ゼンエイ] TEL: 03-3538-2300 (平日11:00~19:00)
http://www.ibuki2022.com

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