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【ダイキン】「エアコンの健康寿命に関する意識調査」で試運転の重要性を再確認

新たに制定された「エアコン試運転の日(4/10)」に向け、「スイッチオン!キャンペーン」開始

ダイキン工業株式会社は、夏本番を迎える前に「エアコンの試運転」をお勧めする「スイッチオン!キャンペーン」を今年も実施します。毎年、本格的にエアコンを使い始める 7 月頃に修理や買い替えのご依頼が集中し、お待ちいただく場合があることから、5 月~6 月前半の試運転をご提案しています。不具合を早期に発見・対処し、お客様に安心して夏を迎えていただくための本キャンペーンは2016 年にスタートし、今年で7回目となります。試運転の啓発は国や業界団体でも年々活発になり、経済産業省や環境省がエアコン試運転の実施を呼びかけたり、日本冷凍空調工業会が今年から4月10日を「エアコン試運転の日」に制定したりするなどの取り組みが行われています。

長引くコロナ禍で在宅時間の増加傾向が続く中、今年の夏は全国的な猛暑が予想され、夏本番に安心してエアコンが使える“健康状態”であることを確認する試運転の重要性はさらに高まっています。家庭用エアコンには “健康寿命”とも言える「設計上の標準使用期間」が設けられ、安全上支障なく使える期間の目安は一般的に10年とされています。不具合発生のリスクを下げるため、製造年を把握した上で毎年試運転を実施し、余計な負荷をかけない使い方を心掛けることが大切です。

当社はこのたび、全国の20代~60代の男女500名を対象に「エアコンの健康寿命に関する意識調査」を実施し、エアコンの使用年数や日ごろの使い方、試運転の実施状況を探りました。調査の結果、「設計上の標準使用期間」である10年を超えたエアコンを使用する家庭が3割以上にのぼる実態が明らかになりました。家庭用エアコンの買い替え前の平均使用年数は約13年で、主に故障が原因で買い替えられることから、健康状態の早期確認が必要なエアコンが多いことが伺えます。また、製造されてから10年前後(2011~2015年製)のエアコンを使用する家庭も全体の約2割(17.8%)を占めていることや、エアコン所有台数が1台の家庭が約3割(27.6%)を占めていることなどから、万一のエアコンの不具合発生に備えた試運転の実施や、余計な負荷をかけない使い方の実践の必要性が伺える結果となりました。

本資料では、調査で浮き彫りとなった傾向とともに、試運転の方法やエアコンの負荷を軽減して節電につなげる工夫を改めてご紹介いたします。全国的な猛暑が予想されるこの夏、エアコンが使えず熱中症の不安を抱えて不快な日々を過ごすことなく快適に暮らしていただけるよう、ぜひお役立てください。

当社がエアコン試運転をおすすめする理由は、「夏を快適に過ごしていただくため」

例年、エアコンのお問い合わせや点検のご依頼は、エアコンを使い始める6月頃から増え始め、7月、8月 に集中します。混雑により暑い時期に修理対応をお待ちいただく場合があるため、本格的に暑くなる5月~6月前半に試運転を行い、早めに準備を済ませていただくことをご提案しています。

エアコン試運転の手順とチェックポイント

調査結果では、試運転をしない人の約3割が「やりかたがわらからない」という理由で試運転を見送っていることが判明しました。試運転の正しい方法をご理解いただき、冷房使用開始時にトラブル無くエアコンを使用していただくためにも、試運転の正しい手順とポイントをチェックしましょう。エアコン試運転については「エアコンスイッチオン!キャンペーン」サイトでも詳しく紹介しています。https://www.daikincc.com/campaign/switch-on/

健康寿命の10年を超えるエアコンは3割以上、予備群を含めると過半数! エアコンの健康状態を早期チェックするための試運転が重要

ご自宅にあるエアコンの製造年を伺ったところ、12年以上前(2010年以前)に製造されたエアコンを所有する家庭は32.8%にのぼることが分かりました。家庭用エアコンの平均使用年数は13.2年で主に故障が原因で買い替えられており、多くのご家庭では、エアコンの健康状態を早期に確認する必要があると考えられる結果となりました。
また、製造から10年前後(2011~2015年)が経ち、健康寿命をまもなく迎えるエアコンを所有する家庭は17.8%となりました。健康寿命とも言える「設計上の標準使用期間」を過ぎたり、まもなくその期間を迎えたりするエアコンを持つ家庭は過半数の50.6%にも達します。さらに、27.6%のご家庭ではエアコンの所有台数が1台ということも分かりました。
古いエアコンをお使いの場合や、ご自宅に1台のエアコンしかない場合、新しいエアコンや複数台のエアコンを使っているご家庭以上に、エアコンの不具合発生に備えた取り組みが重要です。夏本番を迎えてから万一の不具合が発生した場合、エアコンの修理や据付けまでに時間がかかり、場合によってはエアコンの無い環境で猛暑の中を過ごすことになりかねません。熱中症予防の観点からも、製造年を知ることでの「健康寿命の把握」や、試運転による「健康状態の確認」が重要です。

試運転を実施したことがあるご家庭は半分以下の41.2% 健康寿命を超えるエアコンを使用しているご家庭でも、実施率は46.3%

「あなたはこれまで夏の冷房シーズンを迎える前にエアコンの試運転をしたことがありますか」という質問に対して「したことがある」と回答したのは全体の半分以下の41.2%でした。健康寿命を大幅に超えたエアコン(2010年以前に製造)を使用中のご家庭に限っても、実施率は46.3%にとどまる結果でした。
本来は長く使用されているエアコンほど試運転の重要性は高まりますが、実際の実施率に反映されていないようです。また、エアコンの製造年が分からないご家庭では特に実施率が低い結果となりました。ご自身でエアコンを購入した経験がないなど、普段からエアコンを意識することが少ないのかもしれません。
エアコンへの関心や使用年数に関わらず、より多くのご家庭で試運転を実施していただき、夏を安心して快適に過ごしていただけるよう、今後も啓発に力を入れていきます。

上手に負荷を抑える取り組みのトップは「設定温度を下げ過ぎない」 負荷軽減に重要なフィルター掃除や室外機の風通しに取り組む家庭は3割以下

エアコンを長く安心して使用するには、試運転だけでなく上手に負荷を抑える使い方も大切です。夏にエアコンを使う際の取り組みについて質問したところ、省エネ・節電につながる取り組みを意識的に行っている方が多くいる一方で、結果的にエアコンへの負荷が上がる使い方になっている方もいるようです。
節電につながる取り組みで回答が多かったのは、「設定温度を下げ過ぎないようにしている(54.4%)」と「長時間外出する場合はエアコンのスイッチを切る(45.2%)」でした。定期的なフィルター掃除(27.8%)や室外機周辺の風通し(14.4%)は手間に感じる人が多いのか、3割以下に留まりました。
一方、負荷につながる取り組みのうち最も回答が多かったのは、「細かくスイッチをオンオフするようにしている(14.6%)」でした。エアコンは一般的な照明などとは異なり、こまめにスイッチを入り切りすると消費電力が増加してしまう場合があります。せっかく節電を意識して取り組んでいたとしても、エアコンに必要以上に負荷がかかってしまうと逆効果です。
エアコンへの過度な負荷は、消費電力の増加につながるだけでなく、エアコンの健康寿命に多少影響する場合もあるため、電気代を抑えながら快適にエアコンを使っていただくためにも、省エネや節電につながるエアコンの使い方をお勧めします。

1年以上フィルターを掃除していないご家庭は約半数 電気代の無駄や、嫌なニオイの発生につながる場合も

節電につながるエアコンのお手入れとして代表的な、フィルター掃除の頻度についても質問しました。特にエアコンを本格的に使用するシーズンには2週間に1回のフィルター掃除が理想ですが、調査結果では半数近くの45.8%が1年以上フィルターを掃除していないことが分かりました。フィルターを一年掃除しなかった場合、約25%の消費電力の無駄が発生するという調査結果もあり、また、フィルターの汚れは嫌なニオイの原因になることもあります。節電や快適性の維持にとって、重要な取り組みのひとつです。

調査概要

・調査名:エアコンの健康寿命に関する意識調査 (調査期間:2022年3月11日~3月14日)
・調査対象:全国の20代~60代の男女、エアコン所有者
・有効回答数:500サンプル

エアコン試運転の手順・チェックポイント

手順①:運転モードを「冷房」にして、温度を最低温度(16~18℃)に設定。10分程度運転しましょう。

なぜ最低温度で10分間運転するの?

万が一エアコンに異常があった場合、検知するまでに約10分間の冷房運転が必要です。また、エアコンは室温が設定温度に到達すると室内を冷やす動作を停止するため、最低温度に設定しておくことで、室温が設定温度に早期に到達することを防ぎます。

試運転前に確認しておきましょう!

機種によって最低温度は機種によって異なります。
電源プラグはコンセントに差し込まれていますか?
リモコンの電池は切れていませんか?

手順②:冷風がきちんと出ているか、異常を示すランプが点滅していないか、ご確認ください。

ランプが点滅した場合!

異常停止している可能性があります。リモコンでエラーコードをご確認いただき、お買い上げの販売店またはお客様相談窓口にご連絡下さい。
【エラーコード確認サイト】 https://www.daikincc.com/errorcode/
【お客様相談窓口】 https://www.daikincc.com/

手順③:さらに30分程度(目安)運転し、室内機から水漏れがないか、ご確認ください。

なぜ30分程度運転するの?

エアコンは冷房運転時、室内機の中にある熱交換器が冷やされて結露水が発生します。発生した結露水はドレン配管とよばれるホースで屋外に排水されます。試運転では30分程度の運転で結露水を十分に発生させ、水漏れしないか確認する必要がありあす。屋外のドレン配管から水が出てくるところまで確認できれば安心です。

タイマー機能を有効活用しましょう!

「30分も待っていられない」という場合には、切タイマーを有効活用してください。その場を離れる場合は、万が一の水漏れに備え、エアコンの下には物を置かないようにしましょう。

手順④:異臭や異音がしないか、ご確認ください。

異臭、異音がした場合は!

ニオイや音の種類のより、様々な要因が考えられます。AI故障診断サイトから、ニオイや音の種類にあわせた原因をご紹介しておりますのでご確認ください。
【AI故障診断】 https://www.daikincc.com/AI_chatbot/

フィルターや熱交換器の汚れ、振動もチェック!

フィルターや熱交換器の汚れが過多となっている場合、嫌なニオイの原因になることがあります。また、振動が原因で異音に至るケースもあります。ぜひチェックをお願いします。

詳しい情報や試運転方法は、「エアコンスイッチオン!キャンペーン」WEBページで公開中!
https://www.daikincc.com/campaign/switch-on/

エアコンの負荷を抑える上手な使い方

フィルターを一年間掃除しないと、約25%も電気代がアップ

エアコンは、室内機が周囲の空気を取り込み、室内機の中で温めたり冷やしたりして室内に戻すことで室温をコントロールしています。室内機の中にあるフィルターは、室内機が取り込む空気の中に漂うホコリを止める役割をしています。フィルターにホコリが堆積すると、室内機を通る空気の量が減り、室温が設定温度に到達するまでに時間がかかり、負荷と無駄な電力の消費につながります。フィルターを一年間掃除しないと、約25%の電気代の無駄につながる場合もあり、2週間に1回のフィルター掃除をおすすめしています。

【お掃除の際のスプレーご使用の注意点】
除菌・消臭・殺虫剤などのスプレー類をエアコンに直接吹きかけると、樹脂の変形や劣化、金属の腐食、電子部品の故障、水漏れなどの原因に
なる場合があります。また、エアコン運転中の室内でスプレー類を使用する際には、エアコンを停止または十分な換気を行うことをお勧めします。

室外機周辺の空気の流れを確保して、高温になることも避ける

エアコンの冷房運転は、室内の空気中の熱を減らすことで部屋を涼しくしています。室内機が室内の熱を集めて、冷媒と呼ばれるガスが熱だけを室外機に運び、室外機は、背面や側面から吸い込んだ空気に熱を乗せて正面に吹き出します。
室外機の吸込口や吹出口がふさがれると、室内から運ばれてきた熱を効率的に放出できなくなってしまい、エアコンに負荷がかかってしまいます。エアコンの運転効率が下がることで、消費電力が上がり、電気代も上がります。室外機にカバーをかけたり、室外機の周辺に荷物を置いたりせず、室外機周辺の流れを妨げないようにしましょう。
また、室外機周辺が高温になった場合も、エアコンの運転効率が下がることがあります。夏場、直射日光で室外機の周辺が熱くなってしまう場合は、日影が作れて風通しも良い「よしず」などを、室外機から1メートルほど離れたところに立て掛けることも効果的です。

エアコン風向や扇風機を使った空気の撹拌で、温度ムラを抑える

暖かい空気は上昇する性質があり、夏場の室内では、天井側と床側の空気の温度に差が出る「温度ムラ」が起こりやすくなっています。冷房運転時に温度ムラができていると、エアコンが「室内はまだ設定温度に達していない」と判断し、人が暮らす床付近は十分涼しくなっていても、必要以上に運転してしまうことがあります。快適性の低下だけでなく、エアコンへの負荷が上がり、消費電力や電気代の増加につながります。エアコンの風向を水平にしたり、扇風機などを使って室内の空気を撹拌したりするなど、温度ムラを抑える工夫をお勧めします。

30分程度の外出や、定期的な窓開け換気時、エアコンは「つけっぱなし」

エアコンは、電源を入れてすぐの時など、設定温度をめざして室温を大きく変化させているときに多くの電力を消費します。一方、設定温度に到達後、室温を維持するための電力は少なめです。エアコンのスイッチをこまめにオンオフすると、室温を大きく変化させるタイミングが増え、その分エアコンに負荷がかかり、消費電力も増加します。多くの場合、30分程度であれば、スイッチを切るよりも、つけっぱなしにしておいた方が消費電力を抑えられます。
なお、定期的な窓開け換気をする場合でも、つけっぱなしをお勧めします。当社が行った実験では、30分に5分の窓開け換気のたびにエアコンの電源を小まめにオンオフにするよりも、エアコンをつけっぱなしにした方が、電気代が1日で約45.7円(1カ月換算で約1,371円)低くなる結果となりました。
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