絵本を通じて「子どもの権利」について考える ミニワークショップ・原画展・トークイベントを開催!
~ 絵本『きかせてあなたのきもち 子どもの権利ってしってる?』をツールに、 社会全体の理解を深める ~
絵本・こどもの本の出版社・ひだまり舎(東京都八王子市、代表:中村真純)は、子どもの権利を考えるミニワークショップ、絵本原画展、トークイベントを、2022年4月末から5月にかけて東京上野と赤羽で開催することをお知らせいたします。
いずれも、絵本『きかせてあなたのきもち 子どもの権利ってしってる?』(2021年9月 ひだまり舎刊)をツールに、「子どもの権利」について考えるという企画です。
憲法記念日・こどもの日を含むGW、おとなも子どももあらためて「子どもの権利」について考えるきっかけになるイベントです。
■絵本『きかせてあなたのきもち 子どもの権利ってしってる?』について
子ども基本法が議論され、「子どもの権利」が注目されています。しかし実際には、おとなも子どもも、それについて学ぶ機会がほとんどありません。絵本の制作チームは、教員の約3割が「子どもの権利条約」の内容を「知らない」と回答したセーブ・ザ・チルドレンの調査を知り、衝撃を受けています。
絵本『きかせてあなたのきもち 子どもの権利ってしってる?』は、子どもたちが、気持ちを手がかりに自然に自分の権利について理解することを助けるた絵本です。そうすることで、苦しい立場におかれる子どもたちだけでなく、周りのおとな、ひいては、それを取りまく社会全体の理解が深まることを確信しています。
2020年春、新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大していくなか、国連・子どもの権利委員会がひとつの声明を出しました。この「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する声明」が、この絵本出版のきっかけとなりました。
佛教大学社会福祉学科の長瀬正子准教授は、学校の一斉休校や遊び場の閉鎖などにより、おとなも子どもも混乱を極める中でこの声明に出会い、自分の置かれている状況が頭の中で整理されていくのを感じたといいます。それまでモヤモヤとしていたものが、声明を読むことで、「これは大切なことなのだ。それがなされないことに対して疑問や怒りを覚えていいのだ」と思えたそうです。
長瀬さんは、後に様々な記事の中でこう語っています。「この声明を読んで、子どもにとって世界がどのような事態になっているのかを理解した上で、子どもとの日々の暮らしをどう乗り切り、何を注視し、社会へのアクションをどう起こすべきか考える助けとなった」。
声明は、11の項目で構成され、コロナ下において奪われやすい子どもの権利とそれを保障していくうえで重要な視点が述べられています。項目の2番目に子どもの遊ぶ権利、休息と文化的・芸術的活動の保障が位置づけられ、権利委員会の姿勢が読み取れます。
長瀬さんは、2020年4月8日に出されたこの声明を、平野裕二氏の日本語訳(4月10日発表)を元に、中高生にも理解できる平易な日本語訳にして5月5日のこどもの日に発表、同年9月にはこれを元に自費出版でワークブック絵本『子どもの権利と新型コロナ』を完成させます。このワークブック絵本は口コミで広がり、半年で4版2,900部を完売。その過程で、絵本専門店の店長から編集者を紹介され、ひだまり舎から、より子ども向けに再構成した『きかせてあなたのきもち 子どもの権利ってしってる?』を出版することとなりました。
2021年9月の出版以来、『きかせてあなたのきもち 子どもの権利ってしってる?』は、徐々に広がりを見せ、半年で重版となりました。
「コロナ下で考えた非常時の子どもの権利」という言葉が表紙にかかれています。非常時に子どもが気持ちを押し込めてしまうことの危険性、気持ちを表に出すことの大切さを感じている長瀬さんは、子どもの気持ちを聴くことが「子どもの権利」を考える上で欠かせない、最も大切な視点であるといいます。この絵本は、その視点に重点をおいたワーク型絵本の形をとり、自分の気持ちと向き合う中で、「子どもの権利」についてまなべる仕組みになっています。
書き込み式のワークブックが付録としてついており、言葉でうまく表現できない子どもも、塗り絵や絵で自分の気持ちを表現できるようになっています。
また、画家のmomoさんのやわらかな絵は、読者の気持ちを解きほぐし、本来子どもがどんなふうに大切にされるのかを示しています。難しく考えられがちな「子どもの権利」について、気持ちに寄りそいながら自然に考えることができます。
基本的な子どもの権利に関する学びのページも充実しています。先の声明の「かんたんな日本語訳」とその解説や、おとなのための子どもとのワークのヒント、困ったときの連絡先などの情報も掲載しています。
【絵本書誌情報】
タイトル: きかせてあなたのきもち 子どもの権利ってしってる?
著者 : 長瀬正子・文 momo・絵
ISBN : 978-4-909749-10-9
発行 : 2021年9月1日発行
発売元 : ひだまり舎
書誌情報: https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909749109
■イベント(1) 上野の森親子ブックフェスタ内イベント ミニワーク「かいてみよう!あなたのきもち」
コロナ下、そしてウクライナの戦争など、私たちはさまざまな思いを心の中にため込んでいます。このイベントでは、まずその気持ちを自由にかきだしてみよう、というところからスタート。その後、その気持ちが、どのように「権利」とつながっているのか、長瀬正子さんとmomoさんからお話ししていただきます。
<日程・開催場所>
日程 :2022年5月4日(水・祝) 13:00~13:30
開催場所:上野の森親子ブックフェスタ内イベントテント
登壇 :長瀬正子・momo
■イベント(2) 『きかせてあなたのきもち 子どもの権利ってしってる?』絵本原画展
赤羽の子どもの本「青猫書房」にて、絵本原画展開催中(4/27~5/23)。
開催期間中、青猫書房では子どもの権利関連絵本フェアとして、子どもの権利条約関連の本や、直接「権利」をうたったものではないけれども、子どものもつ権利にイメージを広げて考えることのできる絵本などをそろえています。
<日程・開催場所>
日程:2022年4月27日(水)~5月23日(月)
会場:子どもの本「青猫書房」
〒115-0045 東京都北区赤羽2丁目28-8 TimberHouse 1F
■イベント(3) トークイベント「わたしの気持ちと子どもの権利~語ることからはじめよう~」
原画展開催中の青猫書房にて、著者長瀬正子さんとmomoさんによるトークイベントを開催します。絵本のメイキングストーリーや、「気持ちと権利」の関係、子どもの気持ちをきくというのはどういうことか、等々、興味深い話がうかがえます。長瀬さんの主催するWEBサイト「ちいさなとびら」でおすすめする子どもの権利関連絵本の紹介も。
<日程・詳細>
タイトル:トークイベント「わたしの気持ちと子どもの権利~語ることからはじめよう」
日程 :2022年5月4日(水・祝) 16:00~18:00
会場 :子どもの本「青猫書房」
登壇 :長瀬正子・momo
定員 :20名(要予約)
参加費 :1,000円
参加申し込みはこちらより↓
https://forms.gle/wjrYDETtfddU3nFT9
■会社概要
商号 : ひだまり舎
所在地 : 東京都八王子市
代表 : 中村真純
設立 : 2018年8月
事業内容: 絵本・子どもの本の出版・編集・販売
URL : http://hidamarisha.com/
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