LCA国際小学校のハイフレックス型授業「サテライトスクール2022」実現の裏側
〜新時代の教育を紡ぐ2つのビジョンに迫る〜
LCA国際小学校を運営する、株式会社エデューレエルシーエー(本社:神奈川県相模原市、代表取締役 学園長兼校長:山口 紀生)は、2022/6/12~6/17に徳島県海部郡海部町で「LCAサテライトスクール2022 シーズン1」を、一般社団法人ミライの学校(本社:徳島県海部郡海陽町、代表理事 高畑 拓弥)と連携し開催する。距離を隔て、新しい授業スタイルをスタートさせる同校の参与 今井洋介先生と荒井顕一副校長先生にICT活用推進を担当するスクールエージェント株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:田中 善将)が、取材を行った。
LCA国際小学校は、神奈川県相模原市緑区に位置する、280名の生徒が通う小学校だ。「子どもたちが毎日安心して楽しく通え、将来幸せに豊かな人生を送るために必要なことを身につけられる学校」を目指し、ありのままの子どもたちを認める、自己肯定感を高められるよう、子どもたちの個性を大切することが、教育理念として共有されている。
この夏、同校は、ハイフレックス型授業として都会と地方を融合させる「サテライトスクール2022 シーズン1」を、以下の期間で開催する。
この夏、同校は、ハイフレックス型授業として都会と地方を融合させる「サテライトスクール2022 シーズン1」を、以下の期間で開催する。
【日時】
2022/6/12(日)~6/17(金)
【場所】
徳島県海部郡海陽町大里字北山下4-1 海陽町サテライト・コワーキングセンター城山荘、ほか。
徳島県海部郡牟岐町灘字下浜辺198-1 モラスコむぎ、ほか。
【対象】
LCA国際小学校の参加希望者
児童20名及び保護者家庭(計47名)
*保護者は児童と共に活動に参加、またはリモートワークなど。
豊かさの意味を考え「私らしく」を追求できる場所に
環境問題が深刻化し、ますます変わりゆく地球環境の悪化。
誰かの幸せの裏に、誰かの不幸があるという、不均衡。
パンデミック・戦争でますます顕著に浮かび上がるこの歪みは、「豊かさとは、何か。」と私たちに問いかけます。
「人が人らしく生きる」こと。
私は、これからの世界が目指す「豊かさ」を、
「人と人との繋がり」だと考えています。
と語るのは、このサテライトスクールを開発、先導する今井洋介先生(LCA国際小学校 参与)だ。
なぜ、神奈川から遠く離れた徳島の地で、本プロジェクトを展開するのかをお伺いした。
なぜ、神奈川から遠く離れた徳島の地で、本プロジェクトを展開するのかをお伺いした。
人は、人との繋がりの中で、生きています。
本校で、児童の個性を大事に、じっくり向き合っているのもここに理由があります。
多様な人との繋がりや、自分の居場所の数に比例して、自己肯定感・チャレンジ精神・人生充実感・将来への希望は向上していくという研究があります。
一方で、従来の教育環境では、「自分事化できる異世界体験」が少ないように思います。
修学旅行や校外学習で各地を訪問し、表層を学ぶチャンスはこれまでも提供されてきていますが、腰を据えて滞在し、現地に深く入り込み、人々と交わることで、初めて「自分事化」できると私は思います。
また「家族で参加する」ということも特徴の一つです。地方に家族で滞在し、普段とはちがった暮らしや時間の流れを経験しながら、様々な新しい出会いや体験を、親子でします。ご家庭と学校、そして地域の方々が手をとりあって行うこのサテライトスクールは、次代にむけた「繋がり」を「自分ごと化」しながら育むプロジェクトであると、自信を持っています。
人は、人との繋がりの中で、生きる。「自分の外」に腰を据えて入り込む。
既存の時間的制約、場所的制約がの中では、中々難しいことのようにも感じる。
生徒の個性にフォーカスをすることを教育理念に据えているLCA小学校がここまで、柔軟に学ぶ場づくりを可能にしている要因は一体何なのか。
既存の時間的制約、場所的制約がの中では、中々難しいことのようにも感じる。
生徒の個性にフォーカスをすることを教育理念に据えているLCA小学校がここまで、柔軟に学ぶ場づくりを可能にしている要因は一体何なのか。
「授業」と「働き方」の2軸で改革を推進
今回のサテライトスクールができるようになった背景には、本校のスタッフの柔軟性が「授業」と「働き方」の2つの観点で向上したことにあります。
そう語るのは、荒井顕一副校長先生だ。
授業については、どの学校様でも同様に起きた変化のように思います。
Google Workspace™ を用いた「教育情報のポートフォリオ化」による即時共有性は、教室と家庭を結ぶことはもちろん、場所の制約を大きく取り払うことに繋がりました。
また、業務情報をクラウド上で管理することによって、離れていてもスムーズに児童たちの情報をやりとりしたり、会議録の即時シェアなど、業務上不可欠なコミュニケーションを取ることができるようになりました。
本校では、1日の初めに必ず職員朝礼を行うのですが、その朝礼はオンライン会議システムZOOMを利用して、各部署をつないで行っています。
また、職員朝礼の内容はGoogleドキュメントでその場で記録をし、その内容がそのままこのサイトに載るようにしました。同時に英訳もすることで、ネイティブの先生にもドキュメントで誤解なく情報共有ができるようにしています。ZOOM、Googleドキュメントの活用によって、朝礼の内容が、距離や場所を問わず即時で全部署にシェアされ、スムーズに内容の確認をすることができるようになりました。
職員朝礼をなくす学校もありますが、本校はネイティブの先生方が半数を占めるなど様々な先生が一丸となって教育活動にあたっているため、この朝礼をいかにワークさせるかは、円滑な教育活動を行う上で、非常に重要だと考えています。
Google Siteを用いたTeachers’ Siteは予定を確認する上でも、施設予約やファイル共有をする上でも、不可欠なものです。
圧倒的に素早く、簡単に業務に必要な情報を得ることができます。
スクールエージェント株式会社は、LCA国際小学校に関わり始めて3年目になるが、驚くべきは、この改革スピードだ。
多くの学校で、既存の業務プラットフォームからクラウドベースに業務基盤が移行すると、相応の心理的コストと時間を要することが多い。
LCA国際小学校では、「リーダー」から業務改革を率先して行っている。
多くの学校で、既存の業務プラットフォームからクラウドベースに業務基盤が移行すると、相応の心理的コストと時間を要することが多い。
LCA国際小学校では、「リーダー」から業務改革を率先して行っている。
ご覧の通りの使いやすさで、遠隔授業を含めた、教材や教育情報のポートフォリオ化と、クラウドベースの業務基盤の2点が、「サテライトスクール2022」を推進する大きな原動力になりました。
と荒井副校長先生は語ってくれた。
2年間のコロナ禍で、ICTを見事にフィットさせた「児童と先生」の日常
ワクチン接種の徹底、生活の中に対策が根付いたことで、ある程度コントロール可能となった新型感染症の脅威。
学校現場では、オンライン授業の必要性は少なくなったように見える。
従来型の授業に戻した学校も多い中、LCA国際小学校は見事に授業形態を「ハイフレックス型」に変化させた。
学校現場では、オンライン授業の必要性は少なくなったように見える。
従来型の授業に戻した学校も多い中、LCA国際小学校は見事に授業形態を「ハイフレックス型」に変化させた。
児童は体調が良くない場合、授業を家から受けることができる。
無理して学校に行かなくても、学びは継続できる。
また一方で、学校では、デジタル教材で学習到達度に合わせつつ、友達の意見や考え方をシェアする時間も、頻繁に用意されている。
まさに、学校でしかできない体験が、日々の授業の中には用意されている。
無理して学校に行かなくても、学びは継続できる。
また一方で、学校では、デジタル教材で学習到達度に合わせつつ、友達の意見や考え方をシェアする時間も、頻繁に用意されている。
まさに、学校でしかできない体験が、日々の授業の中には用意されている。
学校のチャレンジングな理念・ビジョンは、コロナ禍のチャレンジと重なり、遂にサテライトスクール2022が始まったのだと、取材をしながら改めてLCA国際小学校の熱意とスピード感に圧倒された。
今後もLCA国際小学校の先生方、児童の皆さんに注目をしたい。
今後もLCA国際小学校の先生方、児童の皆さんに注目をしたい。
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